アルノー・デプレシャン:『クリスマス・ストーリー』や『二十歳の死』を制作した映画監督

■アルノー・デプレシャンとは

アルノー・デプレシャンは1960年10月31日フランスのノール=パ・ド・カレー地域圏ノール県ルーベに生まれました。デプレシャンはパリ第3大学で映画製作を学んだ後、フランス公立高等映画学院に進学。在学中にはベルギーの小説家ジャン・レイの作品からインスピレーションを受けた短編映画を制作。1991年には『二十歳の死』を制作し、数々の映画賞を受賞しました。その後も精力的に制作活動を続けており、フランスを代表する映画監督の一人に数えられています。

次章からは、そんなアルノー・デプレシャンの作品を紹介していきます。

■アルノー・デプレシャンの作品

『二十歳の死』 1991年

本作品は1991年に制作され、1991年プルミエ・プラン映画祭最優秀ヨーロッパ短編映画脚本賞、ジャン・ヴィゴ賞を受賞しました。

・あらすじ

フランス北部の町で、20歳の青年パトリックは拳銃自殺を図ります。彼が入院し、生死の境をさまよっている間に彼の親戚が家に集い、なぜ自殺を図ったのかを話し合うこととなります。恋人との関係や以前の自殺未遂、母親との関係について多くのことが語られ、彼の性格や敵意が明らかになっていきます。そしてある朝、病院から彼の死を告げる電話がかかってくるのでした・・・。

『クリスマス・ストーリー』 2008年

本作品は2008年に制作され、第61回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された作品です。

第61回カンヌ国際映画祭では、ジュノン役のカトリーヌ・ドヌーヴが特別賞を受賞しました。

・あらすじ

夫のアベルとルーベ(フランス北部の自治体)で暮らすジュノンは、ある日、台所で倒れ込んでしまいます。その後、ジュノンは病院から戻り、難病に冒されている自分が助かる唯一の道は、骨髄移植であることをアベルに告げます。それは、数十年前に2人の長男、ジョゼフの命を奪った病でもありました。医師の話では、骨髄バンクにはジュノンに適合する骨髄がなく、家族の骨髄ならば移植することができるかもしれないといいます。アベルは子供たちに手紙を書き、血液検査を受けてほしいと頼むのですが・・・。

『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』 2013年

本作品は2013年に制作された作品で、心に傷を負ったネイティブアメリカンとフランス人精神分析医の心の交流を描いた作品です。

・あらすじ

第二次世界大戦後、退役軍人であるジミーは冬期退役軍人病院に入院します。さまざまな病状に悩まされていたジミーですが、どの医師も原因の解明に至ることはできず、病院から離れたジミーはフランスの民族学者、ジョルジュの元に世話になることとなります。ジョルジュはジミーと行う毎日の心理療法の中で、特別な友情と絆を育んでいくこととなるのでした。

『あの頃エッフェル塔の下で』 2015年

本作品は2015年に制作され、第68回カンヌ国際映画祭(監督週間)SACD賞を受賞したことで話題になりました。

・あらすじ

人類学者のポールは、長い外国暮らしを経てパリに帰国します。しかし、パスポートをめぐってトラブルに巻き込まれてしまい、それをきっかけとして幼いころの体験や、若いころに旅したソビエトでの日々、同郷のエステルとの恋など、さまざまな記憶が呼び起こされていきます。

■おわりに

アルノー・デプレシャンはフランスのルーベに生まれた映画監督で、長回しやセリフの多さからヌーヴェル・ヴァーグの後継者とも期待されている人物です。その詩的な表現はまさにフランスを代表する映画監督の一人といえるでしょう。


クリスマス・ストーリー公式サイト
ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して公式サイト
あの頃エッフェル塔の下で公式サイト

出典:
Wikipedia La Vie des morts
Wikipedia Arnaud_Desplechin
Wikipedia クリスマス・ストーリー

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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