ジャック・スマイト:『脱走大作戦』や『ミッドウェイ』制作した映画監督

※映画監督(イメージ)

ジャック・スマイトは、1925年3月9日にアメリカ合衆国ミネソタ州のミネアポリスで生まれました。

『脱走大作戦』や『ミッドウェイ』といった作品を制作した他、『刑事コロンボ』や『警部マクロード』などの演出も手掛けています。そんな彼の人生と作品について詳しく解説していきましょう。

※ミネソタ州ミネアポリスの街並み

■ジャック・スマイトとは

ジャック・スマイトは、1925年3月9日ミネソタ州のミネアポリスで誕生。その後、第二次世界大戦中には空軍へ入隊しました。戦後はミネソタ大学へ通い、演劇を学びます。そして、卒業後には俳優を目指し、ラジオドラマの演出や舞台制作にも関わるようになりました。

その後の1959年には、ミッキー・ルーニー主演作品『エディ』の演出を手がけ、エミー賞を受賞します。さらに、1941年の『It Started with Eve』をリメイクした作品、『I’d Rather Be Rich』で長編映画監督としてデビューしました。そして、ワーナー・ブラザーズと契約し、1年で6本もの映画を制作。1966年には、ポール・ニューマン主演の作品『動く標的』が大ヒットし、彼の名前は徐々に知られていくようになりました。

その後、『脱走大作戦』や『ミッドウェイ』といった作品の制作、『刑事コロンボ』や『警部マクロード』といったテレビシリーズの演出も手掛けます。その後も旺盛な創作意欲で、制作活動に取り組んでいきましたが、2003年に癌で亡くなりました。

■ジャック・スマイトとは

ジャック・スマイトが手がける作品の特長は、ハードボイルド要素が多い事でしょう。世界的にヒットした『刑事コロンボ』や『警部マクロード』は、静かに物語が進行していきます。しかし、登場人物の内面を捉えた数々のシーンは、視聴者を夢中にさせました。

そんな彼の作品には、どのような物が含まれているのでしょうか。主要な作品についてご紹介しましょう。

『動く標的』 1966年

本作品は、ロス・マクドナルドの同名小説が原作のハードボイルド・アクション映画です。

私立探偵のハーパーは、行方不明になった大富豪サンプスンの捜索を引き受けます。なぜ引き受けたかと言うと、サンプスン夫人はハーパーの友人アルバート(弁護士)を通して、依頼してきたからです。早速、彼がサンプスン邸を訪ねると、サンプスン夫人の義娘ミランダと遭遇します。さらに、彼女の案内で、ロサンゼルスにあるサンプスン専用の部屋へ向かう事になり、そこでかつての人気女優フェイの写真を見つけました。

どうやら、フェイの夫トロイは密入国業者で、サンプスンの失踪にも関わっているようです。フェイの部屋に忍び込んだハーパーは、フェイが莫大な金を所有している事を突き止めます。その時、ちょうどかかって来た電話から「Barピアノ」と何か関係があると知り、乗り込む事にしました。しかし、そこで出会った歌手のベティは、質問に答えてくれず、挙げ句の果てに用心棒によってつまみ出されてしまいます。この騒動により、サンプソン誘拐の裏には何らかの組織が関係している事を確信しました。

その頃、サンプソン夫人の元に現金50万ドルを要求する脅迫状が届きます。ハーパーは、保安官のスパナーと共に身代金の受け渡し場所へ向かいました。しかし、そこに乗用車とスポーツカーが現れ、先に金を受け取った乗用車の運転手が殺害されます。この事件を探っていたハーパーは、サンプスンが以前寄付していた宗教団体、山頂の「雲の神殿」が本部である事を突き止めたのです。

『Harper (1966) Official Trailer – Paul Newman Movie』

『エアポート’75』 1974年

本作品は、ジャンボ・ジェット機「ボーイング747」が操縦不能になった事件を描いています。

コロンビア航空の409便は、定刻通りにワシントンD.C.のダレス国際空港を出発。ジェット機には、映画スターのグロリア・スワンソンやその秘書、腎臓手術を受けに行くジャニスとその母、コロンビア航空副社長夫人のトローニと息子のジョセフ、カトリックの尼僧ルースなど、様々な人が搭乗していました。操縦席には、機長や副操縦士、航空機関士が乗り込んでおり、多数のCAを指揮するベテランチーフ、ナンシー・プライアなども勤務していました。

順調にフライトを続けていましたが、突如濃霧が発生。やむなく、ソルトレイク・シティへ緊急着陸する事になりました。しかし、ジャンボ機の側には、同じ空港を目指す自家用小型ジェット機が飛んでいたのです。小型ジェット機を操縦していたのは、ある会社の重役スコット・フリーマンでした。しかし、突如胸の痛みを感じたフリーマンは、操縦桿を握りしめたまま意識を失い、亡くなってしまいます。コントロールを失った小型ジェット機は、急降下し、ジャンボ機に激突しました。副操縦士は機外に放り出され、機関士は即死。機長も重傷を負い、操縦不能になってしまいます。

『Airport 1975 Official Trailer #1 – Charlton Heston Movie (1974) HD』

『世界が燃え尽きる日』 1977年

本作品は、ロジャー・ゼラズニイの小説『地獄のハイウェイ』を映画化しました。

物語の舞台は、核戦争によって荒廃した世界。アリゾナの空軍基地には生存者がいましたが、巨大なサソリに襲われるなど、恐ろしい日々を送っていました。そんなある日、オールバニーから信号をキャッチしたデントンは、装甲車ランドマスターに乗って旅立ちます。

デントンは、タナー、キーガン、ペリーらと共に「地獄のハイウェイ」を進みました。しかし、突然嵐が接近し、ランドマスターは大破。ペリーは、亡くなってしまいました。廃墟と化したラスベガスでジャニスという女性を助けた後、ソルトレイクシティへ向かいました。しかし、そこではキーガンが亡くなってしまいます。その後、ニューヨークからSOSを受信したタナーたちは、ユタ州へ向かう事になりますが、平坦な道のりではなかったのです。

『Damnation Alley (1977) – Official Trailer』

■おわりに

ジャック・スマイトは、『動く標的』や『脱走大作戦』、『エアポート’75』といった作品を制作しました。ハードボイルドやアクションの作品が多く、その斬新な演出は大きな反響を呼んでいます。また、『刑事コロンボ』や『警部マクロード』シリーズなども好評を博し、アメリカを代表する映画監督の一人と言えるでしょう。そんな彼の作品をぜひ一度、鑑賞してみてはいかがでしょうか。

出典:Wikipedia Jack Smight

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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