ジョー・ジョンストン:『ミクロキッズ』『ジュマンジ』などを制作した映画監督

ジョー・ジョンストンは1950年5月13日にアメリカ合衆国テキサス州フォートワースに生まれた映画監督です。南カリフォルニア大学で映画製作を学んだ後に、『スター・ウォーズ』シリーズの制作チームに参加し、その後は『ジュマンジ』や『ミクロキッズ』といった作品を制作しました。そんなジョー・ジョンストンの人生と作品について解説していきます。

■ジョー・ジョンストンとは

パジョー・ジョンストンは南カリフォルニア大学で映画製作学んだ後、特殊効果やビジュアル・エフェクトの制作会社「ILM」に創設時から携わり、キャリアを積んでいきました。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で初めて映画業界に携わったジョンストンは『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』などで視覚効果アートディレクターとして視覚効果部門を統括。1981年には『レイダース/失われたアーク』でアカデミー賞視覚効果賞を受賞しました。

その後は1989年に『ミクロキッズ』で映画監督デビューを果たし、その後は『ジュマンジ』や『ジュラシックパークⅢ』などの作品を制作。現在も数々の映画作品制作に取り組んでいます。

■ジョー・ジョンストンの作品

ジョンストンは視覚効果からキャリアが始まっているということもあり、彼の作品の魅力は見るものをあっと言わせる視覚効果にあるといえるでしょう。また登場人物のデザインもユニークなものが多く、見る者をひきつけます。

そんなジョー・ジョンストンの作品とはどんなものなのでしょうか。主要な作品についてご紹介します。

『ミクロキッズ』 1989年

本作品は1989年に制作された作品で、6ミリに縮んでしまった少年たちの冒険を描くファンタジー作品です。

あらゆる物質を260分の1に縮小することができる装置「電磁物体縮小機」の研究に没頭しているサリンスキーの研究室。その隣に住むトンプソン夫妻の次男ロンが打った野球の球が、研究所に飛び込んできてしまったはずみで縮小機が動き出してしまいます。そんな装置が起動しているとは知らないロンと、兄のラス、サリンスキーの娘エミーと弟のニックは球を拾いに研究室にやってきます。そして4人は、たちまちミクロサイズに縮んでしまうのでした。そこにサリンスキーが帰宅しますが、何も知らない彼は研究室の掃除をはじめ、ごみと一緒に子どもたちを裏庭に捨ててしまいます。子どもたちは、ジャングルと化した裏庭から家に帰るべく悪戦苦闘の冒険をはじめるのでした。

一方サリンスキーは研究室で、ミクロサイズになったソファーを発見。研究が成功したと狂喜すると同時に、子どもたちが小さくなってしまったことを悟り慌てて裏庭を探し回ります。一夜明けて、愛犬フォークのおかげで家にたどり着いた4人は発見され元の姿に戻してもらいます。もともと仲が悪かったサリンスキー家とトンプソン家ですが、この一件を経て和解。そしてエミーとラスはデートの約束をするのでした。

『ジュマンジ』 1995年

ジュマンジは1995年に制作され、プレイ内容が現実になる不思議なゲーム機をめぐって展開するSF作品です。童話作家クリス・ヴァン・オールズバーグの同名絵本を参考にして制作されていて、ロビン・ウィリアムズが主演をつとめたことでも話題になりました。

製靴工場を営むパリッシュ家の一人息子アランは気の弱い少年で、厳格な父サムに叱られてばかりでした。ある日アランは工事現場の土中から「ジュマンジ」と書かれた大きな木箱を発見します。そしてアランは、ガールフレンドのサラとともに「ジュマンジ」で遊び始めます。「ジュマンジ」は双六形式のボードゲームで、投げたダイスの目に書かれた内容が実際に起こるのでした。そしてアランは、サラの目の前でゲーム中のジャングルに吸い込まれて消えてしまいます。

それから26年後、アラン一家が住んでいた屋敷に伯母ノーラに連れられたジュディとピーターがやってきます。ふたりは屋根裏部屋で「ジュマンジ」を発見し、早速遊び始めてしまいます。吸血蚊や猿、そしてライオンなどが出現し大騒動になるものの、ピーターが出した目のおかげで26年ぶりにアランが生還。38歳になっていたアランは狂喜乱舞するものの、工場は倒産しており両親もすでに他界しているのです。アランは兄弟と共にゲームを終了させようとするものの、そこには数々の困難が待ち伏せていました。

『ロケッティア』 1991年

1991年に制作されたこの作品。謎の背負い式ロケット・パックを手に入れた青年、クリフがナチスのスパイと戦います。

舞台は1938年。飛行機レースのパイロットをしているクリフはFBIとギャングの闘争に巻き込まれて、親友で天才技師のピーヴィーが設計した愛機を壊されてしまいます。しかしそこでギャングが隠し持っていたロケット・パックを発見し、クリフはそれを使って人助けをします。そして、正体不明のヒーロー「ロケッティア」として一躍有名になったのでした。一方、売れない女優でクリフとは喧嘩中の恋人、ジェニーは憧れの二枚目俳優ネヴィルが出演する映画に端役として出演。しかしネヴィルは実はナチのスパイであり、ジェニーを利用してクリフのロケット・パックを手に入れようとしていました。

『くるみ割り人形と秘密の王国』 2018年

2018年に制作され、チャイコフスキー作曲の音楽で知られるバレエ『くるみ割り人形の』原作『くるみ割り人形とねずみの王様』を実写映画化した作品です。

舞台はヴィクトリア朝のロンドン。クリスマスイヴでお祭りムードに溢れる中、ミスター・シュタールバウムは子どもたちにクリスマスプレゼントを送っていました。それは亡き妻マリーの最期の願いであり、娘のクララは卵型の箱をもらいます。そこにはマリーからの手紙が同封されており、「この卵の中には貴方が必要とするもの全てが入っています」と書かれていました。しかし箱の鍵が見つからなくて、箱を開けることができないクララはがっかりしてしまいます。

クララは、名付け親で日々不思議な発明品を生み出しているドロッセルマイヤーが主催するクリスマスパーティーに出席します。しかし母を失った悲しみから、パーティーを楽しむ気になれません。そしてパーティーを抜け出しドロッセルマイヤーの工房を訪れ、箱を開けてもらうように頼みます。そしてその箱を見た彼は「その箱は私が子供の頃のマリーにプレゼントしたものだ。マリーはお前さんにその箱を渡したがっていた」という思い出を語りました。
そしてパーティーのメインイベント、クリスマスプレゼントを受け取る時間がやってきます。自分の名札がついた糸をたどっていったクララは、いつのまにか4つの王国の戦いに巻き込まれていくのでした。その世界でクララは戦いに巻き込まれながら、母と自分の関係性、そして自身の真実について知ることになるのでした。

■おわりに

ジョー・ジョンストンは『スター・ウォーズ』シリーズの視覚効果の仕事に携わったのち、『ジュマンジ』や『ミクロキッズ』といった大ヒット作品を作りました。その後もユニークな作品を発表し続けており、今後の期待がされます。彼の手がけるものは有名な作品ばかりなので、見ようと思えば必ずどこかで出会うことができるでしょう。

『くるみ割り人形と秘密の王国』予告編

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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