ドミニク・セナ:『60セカンズ』や『ソード・フィッシュ』を制作した映画監督

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ドミニク・セナは1949年4月26日アメリカ合衆国オハイオ州ナイルズに生まれた映画監督です。王書はミュージック・ビデオを制作する仕事に携わっていたものの、1993年には『カリフォルニア』で長編映画監督デビュー。その後も『60セカンズ』や『ソード・フィッシュ』といった話題作を制作しました。そんなドミニク・セナの人生と作品について詳しく解説していきます。

■ドミニク・セナとは

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ドミニク・セナは1949年4月26日アメリカ合衆国オハイオ州のナイルズにイタリア系アメリカ人として生まれました。セナはケント州立大学で学んだ後、撮影技師としてキャリアをはじめ、ジャネット・ジャクソンやスティング、ティナ・ターナーといったアーティストたちのミュージック・ビデオを手がける仕事につきます。その仕事ぶりが評価され、制作会社「プロパガンダ・フィルムズ」を設立。Nikeなど大手企業の広告も手掛けるなど、その名前は広く知られるようになっていきました。

映像制作の仕事で評判を得たセナは、1993年『カリフォルニア』で長編映画監督デビュー。ブラッド・ピットが出演した同作は高く評価されたものの、興行的にはあまり成功とは言えず、セナは再びミュージック・ビデオの制作に戻ることになります。

その後7年経って2000年には『60セカンズ』を制作。ニコラス・ケイジとアンジェリーナ・ジョリーが出演した同作は商業的な成功を果たし、『ソード・フィッシュ』や『ホワイトアウト』といった話題作を制作しました。映画作品としては寡作であるものの、そのどれもが高く評価されるなど今後が期待される映画監督のひとりといえます。

■ドミニク・セナの作品

ドミニク・セナ作品の特長はミュージック・ビデオの仕事を手がけた経験を活かして、最新の映像技術が取り入れられている点でしょう。特に『ソード・フィッシュ』ではその傾向が顕著であり、話題を呼びました。

そんなドミニク・セナの作品には、どのような作品が含まれているのでしょうか。主要な作品についてご紹介します

・『カリフォルニア』 1993年

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本作品は1993年に制作された作品で、連続殺人を研究している若者が恋人とともに憧れの地カリフォルニアに向かう途中で本物の殺人犯を便乗させてしまうロードムービーです。

連続殺人を研究し、それを本にしようと考えている作家のブライアンとその恋人である写真家のキャリーは、有名な殺人事件の現場を訪ねながらカリフォルニアまで行く計画を立てます。その一方で強盗罪で仮釈放の身であるアーリーと彼を盲目的に愛するアデルはトレーラー・ハウスでの生活を送っていました。

ある日ブライアン達が大学の掲示板に貼ったカリフォルニアまでの同乗者を求める案内を目にしたアーリーは同行を申し出、4人は一緒に旅立つことになります。しかしあるガソリンスタンドでアーリーは衝動的に殺人を犯してしまいます。その一方アーリーとアデルに嫌悪感を抱いていたキャリーはアデルからアーリーの過去を知り、ブライアンに2人を下ろすように懇願。しかしテレビで指名手配が報じられているのを知ったアーリーは逆上し、店員を殺してしまいます。そして泣き叫ぶアデルとともにブライアンとキャリーに銃を突きつけたまま逃走。ネバダ州の老夫婦の家でもまたも殺人を犯し、アデルもまたその手にかかってしまいます。

・『60セカンズ』 2000年

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本作品は2000年に制作された作品で、1974年の『バニシングin 60』のリメイク作品にあたります。

超高級車の窃盗の専門家だったメンフィスは足を洗い、ビットクルーとして穏やかな毎日を送っていました。しかしある日昔の仲間のアトレーがやってきて、メンフィスの弟スキップとその仲間たちが命の危機にさらされていることを知らせます。メンフィスは単身地元に戻り組織のボスであるカリートリーと話をつけようと訪れるものの、弟との命を引き換えに後始末をするようにいわれ、二度と窃盗をしないという母親の約束を破って超高級車50台をすべて集めるという無理難題に挑むことになってしまいます。

メンフィスはかつての仲間で修理工場を営んでいるオットーの元を訪ね仲間を集めようとするものの、そのほとんどが死んでいたり逮捕されていたりで、実際に集まったのは教習所の教官をしているドニ―と解剖医をしているスフィンクスのみでした。加えてメンフィスはかつての恋人スウェイを誘うものの、足を洗ったからと断られてしまいます。バラバラのチームに思えた5人だったものの、思いがけないチームワークを発揮。高級車を徐々に集めていったものの、最後の一台は捕まえることができない「ユニコーン」として有名なエレノアであり、メンフィスはすさまじいカーチェイスに巻き込まれていくのでした。

・『ソード・フィッシュ』 2001年

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本作品は2001年に制作された作品で、95億ドル強奪作戦に手を貸すことになった天才ハッカーに仕掛けられた罠を描いたサスペンス作品です。

物語はある空港で一人の男が逮捕されたことから幕を開けます。その男はかつて世界で有数のハッカーであったものの、非常に恐れた様子を見せており、自分の雇い主はこの世で何よりも恐ろしい存在であると犯罪取締官のロバーツに伝えたのち、何者かに射殺されてしまいます。

一方テキサス州ミッドランドでは、世界有数のハッカーである男スタンリーがトレーラーで暮らしていました。そんなスタンリーのもとに訪れたミステリアスな女性ジンジャーは、接近禁止命令を出されている子どもにも会わせるという条件の元、天才犯罪者として名をとどろかせているガブリエル・シアーのもとを訪れることになります。

ガブリエルはかつて麻薬取締局の極秘作戦「ソード・フィッシュ計画」で残った裏金95億ドルをハッキングで奪う計画を立てており、天才ハッカーであるスタンリーの力を借りてこのシステムを崩そうと考えていたのでした。断れば殺すと脅されたスタンリーは計画に協力せざるを得ず、スタンリーはセキュリティを破るハッキングシステムを完成させ、闇資金95億ドルを手中に収めます。しかしスタンリーはその95億ドルを奪い取り、自らの口座に振り込むのでした。

そうして勝利を得たかのように見えたスタンリーでしたが、実はガブリエルは生存しており、スタンリー口座から再度金を奪い返します。そうしてクールに笑うガブリエルの笑顔で幕を閉じるのでした。

■おわりに

ドミニク・セナはミュージック・ビデオのディレクターとして活動をはじめた人物であり、その後映画業界に進出。『60セカンズ』や『ソード・フィッシュ』といった話題作を制作しました。ミュージック・ビデオ制作出身ということもあって、セナの作品は非常にスタイリッシュなものに仕上がっています。ぜひこれを機に、セナ作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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