アレクサンダー・ペイン:『サイドウェイ』や『ファミリー・ツリー』を制作した映画監督

アレクサンダー・ペインは1961年2月10日アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハに生まれた映画監督です。『サイドウェイ』や『ファミリー・ツリー』といった話題作を制作し、アカデミー脚色賞は最多受賞、またアカデミー賞3部門で7回ノミネートされるなど、映画業界でももっとも注目されている映画監督の一人といえるでしょう。そんなアレクサンダー・ペインの人生と作品について詳しく解説していきます。

■アレクサンダー・ペインとは

アレクサンダー・ペインは1961年2月10日アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハに生まれました。幼いころから映画に関心を示したペインは、14歳のころには8mmカメラを扱えるようになり、1990年にはカリフォルニア大学ロサンゼルス校フィルムスクールで芸術学修士号を取得。その後ロサンゼルスでルームメイトになったジム・テイラーとともに脚本を執筆するようになり、共同執筆した『サイドウェイ』ではアカデミー脚色賞を共同で受賞しました。

その後2011年には『ファミリー・ツリー』で再びアカデミー脚色賞を受賞。また2012年にはカンヌ国際映画祭の審査員に選ばれるなど、映画業界を代表する人物と言えます。

■アレクサンダー・ペインの作品

アレクサンダー・ペインの作品はアメリカ社会の家族や夫婦関係をテーマにしており、その中で風刺やブラック・ユーモアを織り交ぜた演出を行うのが特長です。また1970年代の映画に影響を受けていることからリアルな描写を重視しており、脇役には本職の教師や警官を採用するなど、作品をよりリアルなものに仕上げています。

そんなアレクサンダー・ペインの作品には、どのような作品が含まれているのでしょうか。主要な作品についてご紹介します。

・『ジュラシックパーク3』 2001年

※画像はイメージです

本作品は2001年に制作された作品で、『ジュラシックパーク』から続くシリーズの第3作目にあたります。前2作はマイケル・クライトンによるSF小説を映画化した作品であったものの、本作品では独自のストーリーを採用。ペインは本作で脚本を担当しました。

ジュラシックパークの事件から8年。事件に巻き込まれたひとりである古生物学者のアラン・グラント博士は助手のビリー・ブレナンとともに恐竜の研究を続けていたものの、研究費不足に頭を悩ませていました。そんなある日、グラントの元に実業家ポール・カービーが訪れ、4年前の事件で閉鎖された「サイトB」の上空を回るツアーガイドをつとめてほしいという依頼をしてきます。グラントは何があっても絶対にジュラシックパークにはいかないと決めていたものの、多額の研究費提供を受けたことにより「島には上陸しない」ことを条件に引き受けることにします。

一向を乗せた飛行機はグラントのガイドによってサイトBの上空を飛び回っていたものの、突然着陸しようとし、制止しようとしたグラントは殴られて気絶させられてしまいます。目が覚めると飛行機はすでにサイトBに着陸しており、サイトB付近で行方不明になったポールの息子エリックの創作のために騙されたことが発覚。やむなくグラントとビリーは行動を共にすることになります。

※画像はイメージです

一向は途中でラプトルたちの襲撃を受けはぐれてしまったものの、島で生き延びていたエリックに助けられ九死に一生を得ます。実はエリックはインジェン社の施設と非常食を頼りに2か月もの間一人で生き延びており、エリックはようやく両親と再会を果たします。

そんな中研究費に目がくらんだビリーは、ラプトルの卵を回収しており、ラプトルから付け狙われていました。グラントは見損なったとビリーを責めるものの、プテラノドンが襲い掛かってきた際にビリーはエリックを守るためにパラグライダーで自らプテラノドンの群れに飛び込み、谷底へ。グラントは元恋人エリー・デグラーに助けを求め、ようやく救助されるのでした。

・『サイドウェイ』 2004年

※画像はイメージです

本作品は2004年に制作された作品で、レックス・ピケットの同名小説を映画化した作品です。人生の岐路を迎えた2人の男がカリフォルニアワインの産地を旅するうちに人生の意味を見出すロードムービーであり、アカデミー賞では脚本賞、ゴールデングローブ賞では作品賞を受賞しました。

サンディエゴで中学校の国語教師をしているマイルス・レイモンドは小説家になるという夢を捨てきれず、また妻ヴィクトリアとも離婚し、悶々とした日々を送っていました。そんなある日、マイケルは親友で売れない俳優のジャック・コールとともにカリフォルニアワインの産地ナパパレーに旅することになります。ジャックは1週間後に富豪のクリスティンとの結婚を控えており、ジャックはこの度で思いっきり羽目を外そうとマイルスの話に飛びつくのでした。

現地尾に向かったマイルスとジャックは地元でワインをサービスするステファニーとその親友マヤと意気投合し食事をともにするものの、前妻ヴィクトリアが再婚したというニュースを聞いてマイルスはショックを受けてしまいます。ジャックは1年前に離婚したばかりというマヤを誘ってみるようにとマイルスにハッパをかけ、また自身も結婚を隠してステファニーを口説くのでした。

※画像はイメージです

マイルスは自分が小説家になる夢を捨てきれないとマヤに打ち明け、未完成の小説の原稿をマヤに読んでもらうように頼み、その一方でジャックはステファニーのとりこになっていました。4人はワイナリーにピクニックに出かけ急速に距離を縮めていったものの、マイルスがジャックの結婚話を打ち明けてしまったばかりにステファニーからぼこぼこに殴られ、病院送りになってしまいます。

結局2人の旅は散々な結果となり、ジャックは何食わぬ顔でクリスティンと結婚式を挙げることに。そこでマイルスは同じく出席したヴィクトリアがすでに再婚相手の子どもを妊娠していることを知り、ショックを受けてしまいます。そんなマイルスに届いたのはマヤの小説家になりたいという夢をあきらめないでほしいというメッセージでした。

■おわりに

アレクサンダー・ペインは1961年2月10日にアメリカ合衆国ネブラスカ州オマハに生まれた映画監督であり、『サイドウェイ』や『ファミリー・ツリー』、『ジュラシックパーク3』といった話題作を手がけたことで知られる人物です。その作品はアメリカ社会の家族や夫婦関係をテーマにしており、ペインは作品を通してアメリカにおける家族の形を説いているといえるでしょう。

今後ペインはどのような作品を私たちに届けてくれるのでしょうか。今後が期待されます。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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