レナード・ニモイ:『スター・トレック』シリーズを制作した映画監督

(Public Domain/‘Photo of Leonard Nimoy as a cast member of Mission:Impossible.’ by CBS Television. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

レナード・ニモイは1931年3月26日アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに生まれた映画監督です。『スター・トレック』シリーズを手がけたことで知られており、その観客を魅了するユニークなSF作品はアメリカを代表する作品のひとつとなりました。そんなレナード・ニモイの人生と作品について、詳しく解説していきます。

■レナード・ニモイとは

(Public Domain/‘Publicity photo of Leonard Nimoy.’ by NBC Television. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

レナード・ニモイは1931年3月26日アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに生まれました。8歳の時にボストンのボウディ劇場で『ノートルダムのせむし男』を見たことで役者を志すようになり、ボストンカレッジに入学したにも関わらず、中退してカリフォルニアに移り役者としてのキャリアを積むようになっていきました。

その後『キッド・モンク・バローニ』で映画俳優としてデビューしたのち、人気テレビドラマシリーズ『スター・トレック』に登場するバルカン人ミスター・スポックを演じ一躍有名になっていきました。俳優として演じるほかにも『スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ!』や『スター・トレック4 故郷への長い道』では監督も務めており、俳優としても制作側としてもスター・トレックシリーズに尽力したといえるでしょう。

2010年には俳優業を引退したものの、2011年の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』で復帰。またテレビドラマ『FRINGE』などにもゲスト出演していたものの、2014年には慢性閉そく性肺疾患と診断されたことを告白。2015年2月19日にはロサンゼルス市内の病院に搬送されたものの、27日には83歳の生涯を閉じることとなります。

■レナード・ニモイの作品

レナード・ニモイの特長は俳優としてはもちろん、監督や声優などさまざまな仕事を通して映画製作に関わっている点でしょう。特に「スター・トレック」シリーズはニモイが生涯をかけて関わったといえる作品といえます。

そんなレナード・ニモイの作品には、どのような作品が含まれているのでしょうか。主要な作品についてご紹介します。

・『スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ!』 1984年

※画像はイメージです

本作品は1984年に制作された作品で、ニモイの初監督作品にあたります。

惑星ジェネシスでの戦闘を追えてエンタープライズ号は帰還の途にあったものの、親友スポックを失ったカーク提督の心は重いままでした。そんな中カーク提督をはじめとしたクルーはモロー提督からエンタープライズ号は建造して20年近くたっていることもあり、廃艦になると知らされます。親友の死と廃艦を知らされたことによりカーク提督の心は乱れに乱れていましたが、スポックの父サレックからバルカン人は死ぬ時に精神を他の人と一緒にするため、もし精神が戻っていればバルカン星のサレヤ山でスポックをよみがえらせられると聞かされます。実はドクター・マッコイの様子がおかしかったのはスポックの精神が乗り移っていたためで、カーク提督は早速スポックをよみがえらせるために早速計画を練ることになります。

そのころクリンゴン軍のクルーグ司令官はジェネシス・テープを入手し、計画の真相を知るために惑星ジェネシスに向かっていました。ジェネシスではすでに地球の調査艦グリッソムがやってきて調査をはじめていました。

・『スター・トレック4 故郷への長い道』 1986年

※ロケ地であるアメリカ・サンフランシスコ

本作品は1986年に制作された作品で、「スター・トレック」シリーズ全6作中4作目にあたります。

カーク提督たちはクリンゴン人との戦争の末エンタープライズ号を自爆させてしまい、クリンゴン人の「バード・オブ・プレイ」を奪ってスポックの故郷であるバルカン星に滞在していました。スポックは記憶を取り戻していたものの、自分たちの人生を犠牲にしてまで自分を救おうとしたクルーの坑道が理解できずにいました。クルーたちは船に「バウンティ号」と名付け、エンタープライズ号を自爆させた罪で軍法会議を受ける覚悟で帰還の途に就きます。

しかしそのころ地球には謎の探査船が接近していました。あまりにも強力な電波を発していたため、地球の大気はイオン化しすべてのシステムは停止。地球は滅亡寸前に追い込まれていました。本国から近づくなという警告を受けたクルーたちは、探査船の目的がザトウクジラであると突き止めます。探査船を送ってきた宇宙人は太古の昔からザトウクジラと交信しており、その交信が途絶えたためザトウクジラたちを案じてやってきていたのでした。しかしザトウクジラは21世紀にすでに絶滅してしまっており、23世紀の地球を救うために20世紀末の地球にタイムワープすることになります。

・『スリーメン&ベビー』 1987年

※画像はイメージです

本作品は1987年に制作された作品で、ニューヨークに住む3人の独身貴族のもとに突然現れた赤ちゃんがもたらす騒動を描いたコメディ作品です。

ニューヨークに住む3人の独身貴族、建築家のピーター・ミッチェル、漫画家マイケル・ケラム、俳優のジャック・ホールデンは煩わしいことはない優雅な独身生活を送っていました。しかしそんな彼らの元に突然ひとりの赤ん坊がやってきます。マリーという名前の生後6か月の女の子は留守中のジャックとガールフレンドの間の子どもであり、3人は大きな問題に巻き込まれるのでした。

・『ホーリー・ウェディング』 1994年

※画像はイメージです

本作品は1994年に制作された作品で、ギャングの情婦と12歳の子どもが結婚することになり大騒動を繰り広げるコメディ作品です。

恋人同士のピーターと遊園地で働いていたハバナは遊園地で強盗をし逃亡していたものの、翌日にはすでに指名手配されており、カナダへ逃亡することになります。2人が訪れたのはピーターの故郷である宗教コロニーであり、ふたりは成り行きで結婚式を挙げることになってしまいます。しかしある日突然ピーターが自動車事故で亡くなり、そのコロニーでは聖書の教えに従って妻は死んだ夫の兄弟と再婚しなくてはならなかったため、ハバナはまだ12歳のジークと再婚することになってしまいます。

その一方ハバナはピーターが近くに隠したはずの大金を探していたもの、ジークがそれを発見。大金はコロニー中の話題となってしまい、長老はその大金を遊園地に返すように命じます。しかしハバナは大金を横取りしようと一人逃亡。しかしFBIの追ってもまた大金欲しさにジークを人質に取り、ハバナを脅迫します。ハバナはなんとかジークを救出し車を走らせ、警察に大金を返還。2人は釈放されコロニーに戻ったものの、10年後に再会することを約束して別れるのでした。

■おわりに

レナード・ニモイは1931年アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに生まれた映画監督です。「スター・トレック」シリーズに俳優から監督まで関わったことで有名です。ニモイは2015年に83歳でその生涯を閉じることになりますが、近年発表されたスター・トレックシリーズにもその精神は引き継がれているといえるでしょう。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧