パモーニャ:皮で包まれた「ちまき」のようなトウモロコシ料理

パモーニャはブラジルの伝統的な料理で、トウモロコシで作られた日本のちまきのような食べ物です。地域によって特色があるものの、大きく分けると、甘いものと塩味のものの2つのパモーニャがあり、自宅でも作れる手軽な料理です。そんなパモーニャの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆パモーニャの歴史

パモーニャはブラジルの伝統的な料理で、潰したトウモロコシでできた生地をトウモロコシの皮で包み、それを茹でて作った食べ物です。この名称は、かつてブラジルのトゥピ族の先住民によって話されていたトゥピ語の「pa’muñã」に由来しています。ブラジルで「パモーニャ(pamonha)」という言葉は、「怠け者」や「愚か者」という意味でも使われています。

ブラジルの内陸部開拓時代に、トウモロコシ農家の人々が余ったトウモロコシで作ったこの料理を家族や友人にふるまっていたことにより、この地域で定着したといわれています。そのため、特に内陸部に住むブラジル人にとっては子供のころから食べている親しみのある食べ物です。

皮に包まれているため、一見すると日本のちまきにも似ているパモーニャは、全国的に行われるブラジルの6月祭「フェスタ・ジュニーナ」でふるまわれる伝統料理でもあります。地域ごとにバリエーションがあり、自宅でも手軽に作れるおやつとして食べられているようです。

また、パモーニャは2017年に、国際食品・飲料展(FOODEX JAPAN)でも紹介されました。

◆パモーニャの特徴

一般的なパモーニャは、潰したトウモロコシに牛乳や砂糖、塩などを混ぜて生地を作り、それをトウモロコシの皮(地域によってはバナナの葉)で包み、茹でて作ります。ブラジル北東部では、牛乳の代わりにココナッツミルクが用いられています。

生地の中に好みの具を入れることもあり、ピーナツやチーズ、リングイッサなどを入れる場合もあり、その味付けも様々のようです。甘くする場合は、ココナッツや砂糖が使われ、食事に合う味付けにする場合は、塩やチーズなどが使われます。

お店などで販売されているパモーニャには、甘いもの「Doce」と塩味のもの「Sal」といった表記で区別されていることも多いようです。

・パモーニャの主な材料

皮付きの生トウモロコシ、塩、食用油、コーンスターチ

・パモーニャの主な調理法

トウモロコシの皮を破れないように剥がし、ひげを取ります。皮は洗って水分をよくふき取ります。

トウモロコシの粒をナイフで削ぐように切り落とし、ミキサーにかけます。

ペースト状になったトウモロコシを耐熱ボウルに入れます。

熱した食用油を少しずつボウルに加えながら、かき回します。

コーンスターチと塩を加えます。

トウモロコシの皮をコップのような形に折り、ボウルの中の材料をお玉ですくい入れ、別の皮でふたをするように覆ってゴムで止めます。

皮で包んだものを鍋に沸かしたお湯の中に入れ、30分~40分ほど茹でれば完成です。

甘いパモーニャを作りたい時は、塩を半分ほど減らして砂糖を入れてください。

◆終わりに

パモーニャはできたて熱々で食べるのもいいのですが、冷蔵庫で一晩寝かせ、翌日にレンジで温めても美味しく食べられるので、時間に余裕をもって作ることができます。栄養もあるのでお子様のおやつとしても最適ですね。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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