ビカアンボン:独特の食感がやみつきになる南国風味のケーキ

ビカアンボンは、インドネシア・アンボン島で古くから親しまれた伝統的なケーキです。つやつやでハチの巣のような表面と、タピオカのもちもちとした食感が特徴で、近年でも人気を博しています。そんなビカアンボンの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆ビカアンボンの歴史

ビカアンボンはココナッツミルク風味のケーキであり、スマトラ島で生まれ、インドネシア東部にあるアンボン市を中心に古くから親しまれてきた伝統的なスイーツです。

ビカアンボンという名称には、「アンボンのお菓子」という意味があります。これは、インドネシア・アンボン島とその最大都市アンボンの名にちなんでいますが、北スマトラ州メダン市の名物として知られており、メダン市の土産として訪れた人々に購入されています。

ビカアンボンの起源ははっきりしていませんが、アンボン出身の商人によってメダンにもたらされ、地元で愛されるようになったという説があります。メダン市のメダン・ペティサ地区のマジャパヒト通りには、ビカアンボンの店が40軒以上あるといわれています。近年では、ジャワ島中央部においても人気を博しています。

一般的なビカアンボンはパンダンの葉が使われ、色は黄色ですが、ドリアン、チーズ、チョコレートを使うなど、様々な風味や色のバリエーションで作られることも増えてきました。

◆ビカアンボンの特徴

ビカアンボンは、つやつやとしたハチの巣のような表面が特徴です。タピオカ粉やサゴヤシの粉、ココナッツミルク、卵、砂糖などで作られており、もちもちとしたタピオカ独特の食感や南国らしい風味も楽しめます。

初めて食べた方は、その不思議な食感に驚くかもしれませんが、しっとりもちもちのこの新食感とほどよい甘さがやみつきになる方も多いようです。

・ビカアンボンの主な材料

ココナツミルク(濃厚)、パンダンの葉、レモングラス、ライムの葉、薄力粉、ドライイースト、米粉、タピオカ粉、上白糖、卵黄、バニラエッセンス、塩、水、ぬるま湯

・ビカアンボンの主な調理法

小鍋にココナッツミルクを入れ、パンダンの葉、レモングラス、ライムの葉を加えて極弱火で煮込んだら、取り出して完全に冷まします。

ココナッツミルクからパンダンの葉、レモングラス、ライムの葉を取り除きます。

ぬるま湯、小麦粉、インスタントイースト菌を小さなボウルに入れて泡立てます。

卵黄と砂糖をなめらかになるまで泡立て、米粉とタピオカ粉、エッセンス、塩を加えて混ぜ合わせます。

発酵したイースト液と冷ましたココナッツミルクを加えて混ぜ合わせます。

生地はそのままにして、濡れ布巾をかけて2~3時間発酵させます。

薄く油を塗った型に入れ、200度に予熱したオーブンで表面がきつね色になるまで焼いたら完成です。

◆終わりに

楽しい食感はもちろん、ひと口食べれば南国らしさを味わえるビカアンボン。最近では、細かい材料を揃えなくても作れるミックス粉も売られているようです。いつもと違ったスイーツが食べたくなった時には、一度試してみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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