ポンデケージョ:外はカリっと中はモチモチのブラジル発祥のチーズパン

ポンデケージョ(pao de queijo)は、ポンが「パン」、ケージョが「チーズ」という意味のポルトガル語で、ブラジル生まれのチーズパンです。

ブラジルではパン屋だけでなく、カフェやバーなどの軽食屋、空港や駅などいたるところで目にする非常にポピュラーな食べ物となっています。また、日本をはじめ欧米諸国でもパン屋やカフェ、レストランなどで多く扱われており、世界の人気パンの1つといえます。そんなポンデケージョの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆ポンデケージョの歴史

ポンデケージョの起源は定かではありませんが、18世紀頃からレシピが存在しており、1950年から広く人気を持つようになったといわれています。

ポンデケージョの発祥はブラジルのミナスジェライス州といわれています。

「ミナスジェライス」はポルトガル語で「万人の鉱山」を意味し、これは州内の鉱山から宝石や金が採掘されたためについた名前で、18世紀ごろから鉱山業が非常に盛んになった州でした。しかし、多くの鉱山労働者が一気に集中した為、食料、特にパンの材料の小麦粉が不足してしまいます。

そこで小麦粉の代わりに元々ブラジルの主食であったキャッサバ芋の粉を使ってパンを作り、また、それに鉱山での食料としていたチーズを混ぜ込んで作ったところ非常に美味しいパンが出来たといわれています。

この偶然出来たチーズパンが有名になったのはミナスジェライス州のアルテミアシャベス・カルネイロという女性が経営するレストランで販売したのがきっかけといわれています。この店は現在「カサ・ド・パオ・デ・ケイホ」というブラジルの大手のパン屋チェーンとなっており、アルテミアの肖像画のイラストがトレードマークとなっています。

◆ポンデケージョの特徴

ポンデケージョは4~7㎝大のコロンとしたボール形のパンで、外はカリっとして中はモチモチとした食感、一口食べるとチーズの味が口の中にフワッと広がります。

ポンデケージョは小麦粉ではなくタピオカの原料で知られるキャッサバ芋の粉を使って作ります。キャッサバ芋はでんぷん質を非常に多く含むためモチモチとした食感のパンが出来上がります。

一口サイズのピンポン玉くらいの大きさなので小腹が空いた時やコーヒーのお供に、お酒のおつまみにもぴったりです。また、ジャムをのせたり、ハムや野菜をサンドしたり、生地にジュースやナッツを練りこんだりと様々な食べ方で楽しめます。

・ポンデケージョの主な材料

粉…タピオカ粉(キャッサバ芋の粉)

その他…オリーブオイル、牛乳、塩、卵、チーズ(パルメザン、チェダーなど)

・ポンデケージョの主な調理法

ポンデケージョの作り方はとてもシンプルです。通常のパンのように発酵の必要がなく手軽に作ることが出来ます。

まずはオーブンを予熱します。

鍋でオリーブオイル、牛乳、塩を混ぜたものを沸騰寸前まで煮ます。

タピオカ粉を入れ、粉っぽさが無くなるまで混ぜ合わせます。

少し冷まして粗熱を取ります。

粗熱が取れたら卵をほぐしたものを少しずつ混ぜ、捏ねていきます。

チーズを加えて更によく混ぜ合わせます。

ピンポン玉くらいの大きさのボールに分け、オーブンで少し色がつくくらいに焼きます。(あまり焦げ目はつかない方が美味しくできます。)

オーブンから出して金網などに乗せ、粗熱を取ってから食べます。

◆終わりに

ポンデケージョはそのモチモチの美味しさでブラジルは勿論、多くの国々で人気のパンとなっています。発酵いらずで、手軽に作ることができ、朝食、おやつ、おつまみと様々なシーンで気軽に楽しむことが出来ます。また最近では、アレルギー源となる小麦粉を使わないグルテンフリーの食品としても注目されています。ポンデケージョを見かけたときは、是非一度食べてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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