マンジョッカフリッタ:ブラジルのソウルフードと呼ばれるフライドポテト

マンジョッカフリッタ(mandioca frita)とはブラジルの定番料理のフライドポテトの名称です。通常のフライドポテトのようにジャガイモを揚げるのではなく、タピオカの原料で知られるキャッサバ芋を揚げたものをいいます。

キャッサバ芋はブラジルではマンジョッカと呼ばれており、それをフリッタ(フライ)にしたものが「マンジョッカフリッタ」で、ブラジル国民に愛されるソウルフードとなっています。そんなマンジョッカフリッタの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆マンジョッカフリッタの歴史

ブラジルにおいてマンジョッカ(キャッサバ芋)の歴史は古く、ポルトガル人に支配される以前の、ブラジル先住民トゥピ族の時代から食されていました。

トゥピ族はマンジョッカを主食としており、「タピオカ(トゥピ族のデンプン製造所の意味)」の語源にもなっています。

また、「マンジョッカ」の名前の由来もトゥピ族の言い伝えに由来しています。

昔、トゥピ族にマニと呼ばれる色白の美少女がいました。マニは輝くように愛らしく、部族から光の象徴のように愛されていました。しかしある日マニは病気で亡くなってしまい、部族全体が悲しみに暮れてしまいます。マニの両親は彼女の亡骸を家(家はトゥピ語で“oca”)に埋葬しました。するとそのお墓から、外側が茶色く、根や茎の中がまるでマニのように真っ白な植物が生えてきました。その植物は“マニの家”(mandioca)という意味から「マンジョッカ」と呼ばれるようになったといいます。

マンジョッカはトゥピ族の大切な主食から、その後のポルトガル支配下に置いても様々な調理方法で食べ続けられました。フリッタもその中のレシピの1つであり、マンジョッカは現在に受け継がれる多くの伝統的ブラジル料理の食材になっています。

◆マンジョッカフリッタの特徴

マンジョッカフリッタはタピオカの原料で知られるキャッサバ芋を揚げたものです。

マンジョッカはでんぷん質が非常に多いため濃厚な食感があり、また、ほんのりとした甘みがあるのが特徴です。

揚げたてのマンジョッカフリッタはホクホクサクサクとした食感で、それに塩をまぶしたり、ソースをつけたりして食べます。

ブラジルではジャガイモのフライドポテトより断然人気があり、ビーチやバーなどで気楽につまめるスナックとして、また、料理のつけあわせとして日常的に楽しまれています。

・マンジョッカフリッタの主な材料

マンジョッカ

その他…揚げ油、塩 お湯

・マンジョッカフリッタの主な調理法

マンジョッカフリッタはサクサクに揚げることが大切です。

まずはマンジョッカの皮をむき、7~8㎝の長さに切ります。

鍋にたっぷりの湯を沸かし、切ったマンジョッカを入れ茹でます。

柔らかく茹だったら湯から上げて水分をしっかりきっておきます。

鍋に油を入れて加熱し、マンジョッカがきつね色になるまで揚げます。

器に盛り塩をふりかけ、熱々を食べましょう。

◆終わりに

マンジョッカフリッタはブラジル国民誰もが愛するソウルフードです。その美味しさは、一度マンジョッカフリッタを食べるとジャガイモのフライドポテトには戻れないとブラジルの人々がいっているくらいです。ブラジル料理を食べるとき、そのルーツともいえるマンジョッカフリッタを是非一度食べてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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