ルジャッ:甘辛ソースとフルーツが融合した東南アジアで人気のデザート

ルジャッは、東南アジアでよく食べられている伝統的な料理で、カットされた果物に甘辛ソースをかけて食べるのが特徴です。現地では人気のメニューで、そのバリエーションも豊富です。そんなルジャッの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆ルジャッの歴史

インドネシア・ジャワ島における伝統的な果物と野菜のサラダ料理であり、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど東南アジアでよく見られる料理です。ルジャッはマレー語のスペルでは「Rojak」、インドネシア語では「Rujak」と表します。

ルジャッの起源はわかっていませんが、東南アジアの中でも、特にインドネシアとマレーシアで長い歴史をかけて、多くのバリエーションが展開してきたようです。

ルジャッは、古代ジャワの歴史において最古の食べ物として知られており、ジャワ人たちが出生前の儀式にルジャッを取り入れていたという伝統があります。現在では、移動式屋台で提供されることが多く、インドネシアではランチ後のデザートやおやつとしてよく食べられています。ソースの味はそれぞれの屋台で違うようです。

また、古代以来のマレー諸島の原住民が、ルジャッのような料理を食べていた可能性も高いようです。マレーシアでは、ルジャッ・ママック(別名インドルジャッ)という種類が人気で、イスラム教徒のマレーシア系インド人の食べ物の屋台などで提供されています。

シンガポールでも多種類のルジャッがよく売れており、現在では、市内のほとんどのフードコートで販売されています。

◆ルジャッの特徴

ルジャッは通常、カットされた果物に甘辛味のソースをかけて食べる料理です。現在では、インドネシア全土で食べることができ、バリエーションも豊富です。

一般的なフルーツサラダとは異なり、すり潰した唐辛子やパームシュガー、ピーナッツで作られた甘くもスパイシーなソースをかけるので、酸味のあるスパイシーなフルーツサラダとして表現されることも多いようです。

ルジャッに使用される果物は、パパイヤ、パイナップル、スイカ、マンゴー、キウイ、メロンなどで、主に熟れていない酸味のある果物を使用します。

マレーシアとシンガポールのルジャッでは、通常ソトン(コウイカ)が入っており、インドネシアのある種のルジャッ料理でも魚介類や肉が入っている場合があります。

・ルジャッの主な材料

ヤングパパイヤ、パイナップル、ヤングマンゴー、キュウリ、グアバなど好みの果物。

ソース…唐辛子、タマリンド、ブラウンシュガー、塩

・ルジャッの主な調理法

キュウリとグアバ以外の果物の皮をむき、全て小さく切って皿の上にのせておきます。

唐辛子と少しの塩を石臼ですり潰します。

ブラウンシュガーとタマリンドを入れ、潰して混ぜます。

ソースを果物の上にかければ完成です。

辛いのがお好きな場合は、たくさん唐辛子を使ってください。

・ルジャッの主な種類

インドネシアのルジャッには以下のように多くの種類があります。

ルジャッ・ブア…インドネシアの果物ルジャッ。

ルジャッ・クカ…酢を使用。西ジャワのスンダ料理。

ルジャッ・Tumbuk…インドネシアの果物ルジャッの変種で、マッシュされている。

ルジャッ・セルト…インドネシアの果物ルジャッの変種で、細切りされている。

ルジャッ・ウ・グロー…アチェ州の珍味。冷たくして食べる。

ルジャッ・クア・ピンダン…インドネシアの果物ルジャッの変種で、果物がスパイスの入った魚のスープに浸されている

ルジャッ・シンガー…水牛の口から作られる。スラバヤの名物。

ルジャッ・ジュヒ…イカの塩漬けを使用。インドネシア・ベタウィ族の料理。

ルジャッ上海…インドネシアの中国のコミュニティによって作られた。

など。

その他、マレーシアとシンガポールにもルジャッ・ママックをはじめとした多種類のルジャッがあります。

◆終わりに

ルジャッはビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富なので、疲れているときのおやつに最適でしょう。甘辛いソースとフルーツが融合した不思議な味のするルジャッを一度試してみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧