ヴァタパ:スパイシーさとまろやかさが絶妙なブラジル風カレー

ヴァタパはブラジル北部のバイーヤ州を代表する料理です。スパイシーな味わいは一言でいえばブラジル風カレーといえます。ヴァタパは元々アフリカでよく作られていたココナッツミルクを使った料理が発祥です。この料理が大西洋を渡りブラジルでヴァタパとして知られるようになりました。

エビを使った料理でココナッツとエビのシチューにファリーニャ・デ・マンジョッカと呼ばれるマンジョッカ芋を粉にしたもの(キャッサバ粉)やフバと呼ばれるトウモロコシを粉にしたもの(コーン・ミール)、小麦粉、粗目のパン粉などでとろみをつけた料理です。アフリカではコーン・ミールやガリ(キャッサバ粉)を使っていました。

バイーヤ州では干したエビをヴァタパに使います。バイーヤ州ではよく料理に干しエビを使います。そのため多くの家庭でヴァタパを作るときには生のエビよりも干しエビを入れてエビの香りを楽しみます。

ヴァタパはバイーヤ州で代表的な「Acarajé(アカラジェ)」にはさむ具材として作られています。アカラジュは豆を粉にして練った生地を丸めてデンデ油(パーム油)で揚げたものです。バイーヤ州に行ったときにはぜひ食べたい料理のひとつです。州都サルバドールでは屋台が何軒を出るほど人気の料理です。

ヴァタパの作り方

干したエビは塩味が強いのでヴァタパを作る前日に塩抜きをしておく必要があります。干したエビが手に入らなければ生のエビでも作ることができます。生のエビを使うときはエビの香りをきわだたせたいときは桜エビを一緒に使うといいでしょう。

材料はシンプルでココナッツミルク、干しエビ(なければ生のエビ)、タマネギ、スパイスにローレル、グリーンチリまたはレッド・チリ・ペッパーを使います。レッド・チリ・ペッパーは好みの量を振りかけます。ピーナッツとアーモンド、ガーリック、レモン汁を用意します。

タマネギはみじん切りにしニンニクと一緒に炒めておきます。ピーナッツとアーモンド、エビとグリーンチリをフードプロセッサーでペースト状にします。炒めたタマネギにペースト状にしたエビ、アーモンド、ピーナッツを加えます。これにローレルとレモン汁を入れてさらに炒め、塩・コショウで味をととのえます。

最後にココナッツミルクを入れて沸騰させます。とろみをつけるためにコーン・ミールや小麦粉・パン粉など好みのものを加えてさらに煮込みます。全体がクリーム状になったら完成です。

ヴァタパはアカラジュにはさんで食べてもおいしいですが、そのままでもおかずとして食べることができます。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧