オクローシカ:夏に食べたくなる、ほのかな酸味の新鮮野菜の冷製スープ

オクローシカはロシアの伝統的な家庭料理の冷製スープです。キュウリやタマネギ、ハツカダイコンなど季節の生野菜を細かく刻み、クワスというロシア独特の清涼飲料と混ぜて食べます。クワスのほのかな酸味とシャキシャキとした新鮮な生野菜の冷製スープは夏にぴったりの味わいです。また、加熱しない生の野菜からたっぷりのビタミンを取ることが出来るので健康にも良いと言われています。そんなオクローシカの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆オクローシカの歴史

オクローシカは古くからロシアに存在する料理で、18世紀にはレシピが存在しています。その起源は特定されていませんが、ロシアを流れるヴォルガ河流域に住むテュルク人の食文化から派生したといわれています。

オクローシカ(окрошка)の名前は、材料を細かく刻んで作ることから、ロシア語の「刻む」を意味する「крошить(クロシーチ)」に由来しています。

◆オクローシカの特徴

オクローシカの具材は家庭や地域によって違いますが、伝統的なオクローシカの具材はキュウリ、タマネギ、ハツカダイコンなどの新鮮な旬の野菜に、茹でたジャガイモ、卵、ハムなどです。

それらにライ麦と酵母から作られるクワスという清涼飲料、またはケフィア(ヨーグルトの一種)を加えて食べます。クワスで作ることが基本ですが、クワスとケフィアのどちらを加えるかは地域や好みによって分かれています。

また、オクローシカにスメタナ(サワークリームの一種)を加えてクリーミーな味にしたものや、ホースラディッシュ(西洋ワサビ)やマスタードを加えて少々ピリッとさせて食べるのも好まれます。

クワスのほのかな酸味と酵母の甘みが新鮮な生野菜を美味しく引き立て、旬の野菜をたっぷりとることが出来ます。飲むサラダともいえるオクローシカは、ロシアでは夏の定番料理として楽しまれています。

・オクローシカの主な材料

オクローシカに使われるクワスはロシアの独特な清涼飲料です。ここではオクローシカ用のクワスの作り方からご紹介します。

肉…ブロックのハム(または茹でた鶏肉)

野菜…キュウリ、ジャガイモ、ハツカダイコン、青ネギ

スパイス…塩、ホースラディッシュ(西洋ワサビ)

クワス…ライ麦パン、熱湯、砂糖、イースト

その他…ゆで卵、ディル(生食用)、お好みでサワークリーム

・オクローシカの主な調理法

まずはクワスを作ります。

ライ麦パンを細かくして焦げ目がつくくらいオーブンで焼き、焼きあがったものを熱湯に浸して5時間程置きます。

パンをろ過したものに砂糖とイーストを加えて更に数時間置きます。

クワスの出来上がりです。

ジャガイモを茹でてさいの目に切ります。ボールに入れ、塩、青ネギとディルのみじん切りを加えて軽く混ぜ合わせます。

ハム、ゆで卵、キュウリ、ハツカダイコンをさいの目に切り、ジャガイモのボールに混ぜます。

材料を混ぜ合わせたボールにクワスを注ぎ入れ、おろしたホースラディッシュを加えて混ぜます。

皿に盛りつけ、好みでサワークリームを添えて食べます。

◆終わりに

オクローシカは旬の野菜や余った野菜などで手軽に作ることが出来る家庭料理のスープです。寒冷地のロシアにも暑い夏は来るので、ロシアの人々は夏になると冷たいオクローシカが食べたくなるそうです。ビタミンたっぷりの生野菜から作るオクローシカを食べれば、夏バテしない元気な夏を過ごすことができそうです。メニューにオクローシカがあったときには、是非一度食べてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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