カーシャ:穀物を柔らかく煮込んだ東欧の家庭料理

カーシャとは、ロシア・ベルラーシ・チェコなど東欧諸国の伝統料理の1つです。お粥のような食感が特徴で、短時間で作れることから朝食メニューとしても人気があります。

そんなカーシャの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

カーシャの歴史

カーシャは、スラヴ系諸民族の言語であるスラヴ諸語で「お粥」を意味しています。

現在はロシア料理のイメージの強いカーシャですが、ベルラーシ・チェコ・ウクライナ・ポーランド・ブルガリア・クロアチアなどスラヴ人の居住地区で食べられることから、スラヴの伝統料理だと推測できます。

ウクライナでは「母は蕎麦の実のカーシャ、父はライ麦のパン」、ロシアでは「シチーとカーシャ、日々の糧」といったことわざにも登場していて、一般家庭の料理として定着していることがよく分かります。

カーシャの特徴

カーシャのメイン食材は穀物で、蕎麦の実・米・小麦など様々な種類がありますが、最も有名なのは「蕎麦の実のカーシャ」です。

1人当たりの年間蕎麦消費量の1位はロシアで、2位がウクライナであることからも、東欧地域での蕎麦人気がよく分かります。

また、以下のレシピでは水で煮込むカーシャを紹介していますが、牛乳で煮込むコクのあるカーシャもよく作られています。

・カーシャの主な材料

穀物…蕎麦の実・米・小麦・ライ麦・大麦・キビ・豆類など

スパイス…塩・コショウ・ブイヨン・ニンニク・ローリエなど

野菜…玉ネギ・干し茸など

肉…ベーコン・牛肉・豚肉など

植物油

バター

・カーシャの主な調理法

『蕎麦の実のカーシャ』

そばの実はさっと水で洗い、ざるにあげます。

肉は一口大にカットすします。

玉ネギはみじん切りにして、干し茸は粗めに砕きます。

深めの鍋に植物油を熱し、玉ネギを透き通って甘い香りが出るまで炒めます。

肉を加えて全体的に色が変わるまで炒めます。

干し茸も入れてしんなりするまで炒めます。

ざるにあげた蕎麦の実を鍋に加え、具材が全てかぶるまで水を入れます

スパイス類を入れて火をかけます。

沸騰したら蓋をして、弱火で15~20分程度煮込みます。

味見をして塩で調整します。

器へよそってバターを添えたら完成です。

・各国のカーシャ

ロシア

蕎麦の実のカーシャが一般的で、好みによってバター・砂糖を入れて食されています。

ウクライナ

蕎麦の実のカーシャが一般的ですが、地域によって違いがあります。

ポリーシャ地方・ヴォルィーニ地方では燕麦のカーシャ、左岸ウクライナでは大麦のカーシャが好まれます。

終わりに

カーシャは、ロシアをはじめ東欧諸国で愛されている煮込み料理です。古くから食されていて、それぞれの家庭のレシピは「母親の味」と言えます。もし東欧を旅行する機会があったら是非一度食べてみてくださいね。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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