ガリ:西アフリカを中心に広く愛されているキャッサバを使用した食品

ガリとは、主に西アフリカで食されているキャッサバ芋を加工した食品です。作る過程で発酵させるため、長期間保存できる加工品として重宝されています。

そんなガリの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

ガリの歴史

※調理されたガリ(エバ)

ガリの発祥についてははっきりしていませんが、16世紀以降に考案されたものだと考えられています。

16世紀頃に奴隷貿易を行っていたポルトガル人は、移動中の船内で奴隷に食べさせる食料としてキャッサバ芋を採用しました。当時、キャッサバ芋はポルトガル人が統治していたブラジルで栽培されており、アフリカに持ち込まれたことをきかっけに全世界に広まりました。

キャッサバには、「やせた土地でも栽培できる」「畑で長期保存できる」「手間をかけなくても収穫量が多い」「元からあった食文化に適応しやすい」「保存食に加工できる」というメリットがあります。そのため、作物の育ちにくいアフリカでは特に歓迎され、ガリをはじめとする様々な食品・料理が生み出されました。

ガリの特徴

ガリは、キャッサバ芋を使用した加工食品で、様々な料理・菓子の材料として親しまれています。キャッサバ芋には食物繊維・銅・マグネシウムが豊富に含まれており栄養バランスの良い食材ですが、ガリは発酵食品のため苦手な人もいます。

また、手間をかけず水に浸すだけでも簡単に食べられますが、砂糖・ハチミツ・ピーナッツなどを混ぜるアレンジが人気です。

・ガリの主な材料

キャッサバ芋

パーム油

・ガリの主な調理法

キャッサバ芋の皮をむき、よく洗います。

すりおろす、または麺棒などで粉砕し、パーム油をよく混ぜます。

布製の袋にいれ、重しをするかプレス機にかけ、余計な水分を取り除きます。

1~2日間発酵させたら漉して、鍋に入れて加熱します。

十分に火が入ったら完成です。

※加熱することで長期間の保存が可能になります。

※細かい粉に挽くことで、調理しやすくする場合もあります。

・ガリを使用する主な料理

エバ

ガリと温水を合わせて練った餅のようにしたもの。

スープと共に提供されるのが定番です。

ココロ

ガリ・トウモロコシの粉・砂糖を混ぜて揚げた菓子。

ナイジェリアの南部および南東部で食されています。

終わりに

ガリは、キャッサバ芋から加工される発酵食品で、独特の香りと味わいが特徴です。アフリカの気候でも長期保存しやすいことから、幅広く様々な料理に使用されます。粉状のガリであれば、輸入食材店で取り扱うこともありますので、興味のある方は是非探してみてくださいね。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧