クリーチ:ロシア正教会のイースター(復活大祭)でお馴染みのパン

クリーチとは、ロシア正教会の復活大祭に欠かせないパンで、甘くお菓子のような味わいが特徴です。ロシアだけでなく、ウクライナ・ベルラーシ・セルビア・ブルガリアなどの東欧諸国でも親しまれています。そんなクリーチの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

クリーチの歴史

クリーチは、かつてスラヴ人が食していたお祝い用のパンが発祥だと考えられています。スラヴ人は、収穫の儀式や占いでこのパンを使用していました。

その後、ロシア正教会の慣習により円筒状に進化し砂糖のアイシングを施したことで、現在のクリーチが誕生しました。

クリーチの特徴

クリーチは、お菓子のような甘い砂糖のデコレーションが特徴的なロシアのパンです。

ロシア正教会のイースターでは、バスケットにカラフルな花と一緒に入れられ、司祭が成聖する慣わしがあります。そして、成聖されたクリーチは朝食前、成聖されていないクリーチはデザートで食べられます。

宗教的な意味合いの強いパンで、食べる時期も「復活大祭後40日間、ペンテコステ(五旬祭)までの期間」と決まっています。

・クリーチの主な材料

『生地』

小麦粉(薄力粉)

ドライイースト

砂糖

バター

牛乳

バニラエッセンス

植物油…サラダ油・オリーブ油など

ドライフルーツ…レーズン・クランベリー・ブルーベリーなど

酒…ブランデー・ワイン・ラム酒など

『アイシング』

卵白

粉砂糖

レモン汁

・クリーチの主な調理法

ドライフルーツを少量の酒につけて、ふっくら柔らかくします。

バターは湯煎して溶かしておきます。

ボウルに小麦粉とドライイーストを混ぜます。

もう1つのボウルに牛乳・バター・塩・砂糖・植物油をいれてかき混ぜます。

小麦粉とドライイーストのボウルに少しずつ流し入れ、こねます。

ひとかたまりになるまで混ぜたら、バニラエッセンスとドライフルーツをいれて混ぜます。

濡れ布巾をかけ、温かい場所で50~60分程度発酵させます。

生地が膨らんだらガス抜きをします。

再びこねたらパン型に流し込みます。

オーブンを180度に予熱し、様子を見ながら20~30分程度焼きます。

竹串を刺してどろっと生地がつかなければ、オーブンから出して冷まします。

生地が冷めたらアイシングを用意します。

卵白を混ぜ、粉砂糖とレモン汁を加えてよく混ぜます。

生地の表面に塗ったら完成です。

終わりに

クリーチは、ロシアをはじめとする東欧諸国で親しまれている「イースターのお祝いパン」です。毎年イースターの時期だけに作られる華やかなパンで、お菓子のような甘みは子供たちに人気があります。特別な材料は使われていないので、興味がある方は一度作ってみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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