シチー(シー):ロシアの食卓に欠かせないキャベツベースのさっぱりスープ

シチーはロシアの家庭料理で、キャベツをベースとして作られるさっぱりとしたスープです。地域によるバリエーションはありますが、本場ロシアではザワークラウト(キャベツの漬物)が使われており、酸味が効いているのが特徴です。そんなシチーの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆シチーの歴史

シチーはキャベツをベースとした野菜スープで、ロシアの代表的な家庭料理です。ロシアでは庶民の味として親しまれており、「実の父よりもシチーは飽きることがない」「善人はシチーから逃げない」などということわざがあるほど、食卓に欠かせない料理です。

シチーの歴史は古く、キャベツがロシアに入ってきた時代の9世紀ごろから存在するといわれています。当初はロシアの農民たちが、ペーチと呼ばれる大型の暖炉の上で何時間もかけてこのスープを煮込んでいたようです。

◆シチーの特徴

シチーのベースとなる具材はキャベツと、牛や豚、ラムなどの肉類で、そこに野菜やきのこなどの様々な食材を加えますが、地域によってバリエーションがあるようです。本場では生のキャベツではなくザワークラウト(キャベツの漬物)が使われることがほとんどであり、その場合は酸味が効いています。仕上げにスメタナ(サワークリーム)を入れることもあり、現地では黒パンと一緒に食べる習慣があるようです。

また、ロシアでは夏場になると、スイバやホウレンソウでゼリョーヌィエ・シチー(緑のシチー)というものが作られ、これは冷製でも食べられるようです。

シチーはシンプルな野菜スープですが、そのさっぱりとした味わいにより、毎日食べても飽きない料理として、日本人の食生活にも取り入れやすい料理です。

・シチーの主な材料

牛バラ肉、水、ローリエ、固形スープの素、玉ねぎ(薄切り)、にんじん(短冊切り)、ザワークラウト、トマト(食べやすい大きさ)、じゃがいも(食べやすい大きさ)、ニンニク(すりおろし)、塩、コショウ、サラダ油

・シチーの主な調理法

水をはった鍋に肉を入れ、強火にかけます。

沸騰したら丁寧にアクや油を取り除き、ローリエと固形スープの素を加えて弱火~中火で1~2時間茹でます。

茹であがった肉を取り出し、食べやすい大きさに切ったら鍋に戻します。

油を熱したフライパンで玉ねぎとにんじんを炒めます。

炒めた玉ねぎとにんじん、ザワークラウト、じゃがいも、トマトを牛肉の入った鍋に入れます。

全てが柔らかくなるまで30~40分煮込みます。

仕上げにニンニクを入れて、塩・コショウで味を調えたら完成です。

◆終わりに

肉や野菜で作られたシチーは、たくさんの具材から出るうま味が溶けこんだあっさり味のスープなので、どんな料理にもよく合います。汁物で迷ったときには、栄養豊富で簡単に作れるシチーを食べてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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