セモビタ:西アフリカで親しまれるトウモロコシの粉を使用した料理

セモビタとは、トウモロコシの粉を炊いて作る主食です。西アフリカのなかでも、特にナイジェリアで食されています。別名で「セモ」「セモリナ」「セモリナフフ」と呼ばれることもあります。そんなセモビタの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

セモビタの歴史

セモビタは、アフリカの西部・中部で親しまれているフフ(蒸したイモやトウモロコシなどから作るイモ餅)の1種だと位置づけられています。

フフは、16世紀頃に奴隷貿易の船内食糧としてポルトガル人貿易商が持ち込んだキャッサバから作った食べ物です。キャッサバはもともとブラジルで栽培されていましたが、アフリカに広まったことでフフが誕生します。さらに、アフリカの各地域にフフが伝わる過程で、原材料も地域ごとにアレンジされました。

トウモロコシも、もともとアフリカで栽培はしておらず、ヨーロッパ各国がアフリカを植民地にしたことで持ち込まれた農作物です。「収穫量が多い」「味が美味しい」「粉に加工できる」といったメリットからアフリカでも親しまれるようになり、セモビタが作られるようになったと推測されます。

セモビタの特徴

セモビタは、メイズ粉(白トウモロコシの粉)を熱湯で練ったのち、15分程度蒸してマッシュポテトのように丸めた料理です。ナイジェリアを中心とした西アフリカでは、ポピュラーな食べ物として親しまれています。

表面はもっちりした食感ですが、手でちぎって食べると口の中でクスクスのようにほぐれるのが特徴です。ほんのり甘みを感じる優しい味わいで、シチューやスープと一緒にランチ・ディナーで食されます。

・セモビタの主な材料

メイズ粉(白トウモロコシの粉)

・セモビタの主な調理法

※画像はイメージです

深めの鍋に水を入れて沸騰させます。

沸騰したら弱火にし、別容器にお湯を少し分けます。

メイズ粉の半量を木べらでかき混ぜながら、少しずつ鍋に投入します。

粉が水分を吸収したらとろみがついてくるので、さらに混ぜます。

残りのメイズ粉を入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。

生地が木べらで持ち上がるくらいの固さになったら、分けておいたお湯を加えます。

蓋として約15~20分間蒸し上げます。

蒸しあがったら再度よくかき混ぜ、好きな形に成形します。

器に盛って完成です。

終わりに

セモビタは、トウモロコシの粉から作った餅のようでもありクスクスの食感もある食べ物です。くせのない素朴な味は、スパイシーな料理の多いナイジェリアで特に人気があります。なかなか現地以外のレストランでは見かけませんが、輸入食材店ではトウモロコシの粉を購入することも可能です。興味のある方は是非一度作ってみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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