コペンハーゲン:北欧への玄関口

世界で一番幸福な国ともいわれる北欧デンマーク。そんなデンマークの首都が「コペンハーゲン」だ。コペンハーゲンの人口は約58万人。北欧のパリともいわれるその美しい街並みは、世界の中でもひときわ美しく、毎日のように観光に訪れる人が後を絶たないという。「北欧の玄関口」ともいわれる、コペンハーゲンの街の魅力とはなんなのだろうか?このコラムでは北欧で一番気になる街「コペンハーゲン」の魅力を、クローズアップしてお伝えしていこう。

北欧の玄関「コペンハーゲン」

デンマークの首都「コペンハーゲン(København)」は、世界的に見ても生活する人たちの幸福度が高いことで有名です。コペンハーゲンとは現地の言葉で「商人の港」。その名の通り昔から港を通して、コペンハーゲンの街は発展に発展を重ねてきました。

コペンハーゲンの街に住む人たちは、皆幸せに満ちた表情で生活をしています。コペンハーゲンのあるデンマークでは医療費が無料、大学までの学費が無料、デンマークが作り上げた国の仕組みの根幹にあるのは「人々の繋がりや助け合い」です。国内に住む人々が平等に生活できる環境づくりが、圧倒的に進んでいます。人間同士の助け合いが尊重され、コミュニティの繋がりが強い文化は、国民の幸福度を高く保つための重要な要素になっているのです。

そんな「幸せな雰囲気」が満ちているコペンハーゲンの街には、可愛らしいデザインの住宅や歴史深い建造物、洗練された「北欧デザイン」が溢れています。そう、コペンハーゲンの見所は街そのもの。街全体に満ち溢れる活気と空気。街の隅から隅まで魅力が詰まっているのが、北欧最大の都市コペンハーゲンの特徴です。

コペンハーゲンに見る「北欧」デザイン

街全体に魅力が散らばるコペンハーゲン。その中でもひときわ目を引くのが「北欧デザイン」です。自然豊かなコペンハーゲンの街中では、環境に調和したナチュラルなデザインが尊重されています。控えめな配色を施し、極力シンプルに洗練されたデザインの数々は、コペンハーゲンの街を散策している間どのような場所でも目にすることができるでしょう。

コペンハーゲンは「デザインの聖地」とも呼ばれるほど、デザイン文化が発展しているのです。北欧では秋〜冬にかけては気温が低く、室内で過ごすことが多いため、生活空間に対するこだわりが強いといわれています。そのこだわりの結果が、北欧デザインのシンプルかつ、使い勝手のよいデザインのベースになっているのでしょう。

コペンハーゲン出身で、世界的にも著名なデザイナー「アルネ・ヤコブセン」。ヤコブセンがデザインした「アントチェア」や「セブンチェア」はデンマークを代表するデザイン、ミッドセンチュリーを代表する名作ともいわれています。そんなヤコブセンが、建設に携わったデンマーク初の高層ビル「ラディソンSASロイヤルホテル(Radisson Blue Royal Hotel)」を、コペンハーゲン中央駅のすぐそばに見つけることができます。

このホテルデザインの、すべてを手がけたのがアルネ・ヤコブセンです。カーペットや家具、ドアノブやカトラリーに至るまで、全てのデザインがヤコブセンによっておこなわれました。北欧デザインの代名詞としても知られる、丸みを帯びた「エッグチェア」や「スワンチェア」は、ホテルのロビーはもちろん部屋にも配置されています。

最高の座り心地に思わずまどろむ、究極の座り心地を約束してくれるヤコブセンのデザインチェア。コペンハーゲンの滞在中、毎日素敵な北欧デザインに囲まれて過ごすのもよいでしょう。ホテルにある275室のうち、606号室は通称「ヤコブセン・スイートルーム」と呼ばれ、1960年の開業から一度も改築されていない「唯一の部屋」として知られています。

淡いブルーで統一された、エッグチェアやドロップチェアなどの名作の数々。606号室は現在も大人気で予約が殺到中らしいのですが、空いていれば中を見ることができる可能性も。ヤコブセンの作り出した美しく優しい空気の漂うデザインルーム、一度は目にしてみたいものですよね。

まるでおとぎ話の中の世界、ニューハウン地区

コペンハーゲンといえば、カラフルな家が連なる街並みが印象的。そう感じている方もいるかもしれません。そんな絵の具のパレットのような街並みの代名詞が「ニューハウン地区(Nyhavn)です」。レゴのようにビビットな外観の建物、鮮やかに目をひく赤、青、黄色に塗られた外壁は目にも美しく、コペンハーゲンを代表する地区として有名です。ニューハウン地区は北欧で最も古くに作られた人口の港で、1671年から1673年に渡る工事の末完成しました。ニューハウンとはデンマーク語で「新しい港」を意味しています。

17世紀から続くニューハウンは、もともと船乗りたちのための居酒屋街として栄えていました。カラフルな家の外壁は、暗い中帰ってきた船乗りたちが、一目で自分の帰る場所を認識できるようにとつけられたそうです。ニューハウンの歴史は過去に一度途絶え、廃れてしまいました。しかし現在はカフェやレストラン、バーなどが立ち並ぶモダンなエリアとして、コペンハーゲンの中でも注目を集める場所となったのです。

ニューハウンを愛したという著名人の中でも、とりわけ有名なのが「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」。「みにくいアヒルの子」「人魚姫」などの童話で有名な、あのアンデルセンです。ニューハウンはアンデルセンが愛した街。彼が18年に渡って滞在した家は地区の中に残されていて、外壁にはアンデルセンの名前が刻み込まれています。

「アンデルセンの赤い家」とも呼ばれるその場所で、世界的に有名なアンデルセン童話のいくつかは生み出されたのかもしれません。近くには「人魚姫」の像も設置されており、毎日観光をする人々で賑わいを見せています。

ニューハウン地区では、運河をクルーズするツアーも催行されています。運河から見るニューハウンの街並みは、決して忘れられない風景をあなたの心に刻み込むでしょう。

世界初の歩行者天国「ストロイエ」

今では世界中でみられる歩行者天国。その世界初の試みは、コペンハーゲンで始まりました。世界初の歩行者天国「ストロイエ(Strøget)」は、現在コペンハーゲンを代表するショッピングストリートとして知られています。約1kmにも及ぶストリートには「レゴ・ストア(Rego Store)」や、北欧雑貨を扱うお店「タイガー( Tiger)」、陶器で有名な「ロイヤル・コペンハーゲン(Royal Copenhagen)」など、さまざまなお店が軒を連ねています。

ストロイエの通り沿いには教会や広場、コペンハーゲン市庁舎などがあります。そんな中でも段違いに熱烈な視線を集めるのが、世界最古のアミューズメントパークといわれる「チボリ公園(Tivoli)」です。チボリ公園が完成したのは1843年。「階級の差別なく、誰でも楽しめる場所」をコンセプトに生み出された空間は、世界的なアミューズメントパークであるディズニーランドのモデルになっているともいわれています。チボリ公園には、さまざまな国をモチーフにした空間が広がっており、心にほんわかとした懐かしい気持ちが浮かぶ場所となっています。

ストロイエは人々の出入りも多く、コペンハーゲンで欠かせない見所スポットのひとつです。ニューハウン地区にも近いので、ゆっくりと時間をとって散策してみるのもよいでしょう。

コペンハーゲンで楽しむ、世界レベルの美味しいコーヒー

寒さが深い北欧では、コーヒーは定番の飲み物として愛されています。そんな中でもコペンハーゲンはレベルの高いコーヒーが飲めることで有名。「コーヒー・コレクティブ(Coffee Collective)」は、そんなコペンハーゲンでも圧倒的な知名度を誇るお店です。

コレクティブが扱うコーヒーはコーヒー豆の栽培から買付、焙煎にまでこだわり抜いています。お店でコーヒーを抽出するバリスタのレベルも当然高いもの。コレクティブを経営している4人のうち2人は、コーヒーのプロ「バリスタ」として世界チャンピオンの座に輝いています。コレクイティブのコーヒーレベルの高さにも納得ですね。バリスタの洗練された動きによって、次々に生み出される美しいカフェ・ラテやブラックコーヒーから漂う香りに、夢心地を感じてしまうことでしょう。

世界的に見ても浅煎で、高品質なコペンハーゲンのコーヒー。爽やかな朝にエスプレッソを一杯飲んで散策に行くのもよいでしょう。合わせていただくのは、北欧の定番菓子「シナモンロール(Cinnamon Roll)」がオススメです。浅煎コーヒーとの相性も抜群ですよ。

ランチタイムには、デンマークの伝統料理である「スモーブロー(Smørrebrød)をぜひとも楽しんでみてください。スモーブローとは、パンの上にバターをたっぷりと塗り、その上に魚介やお肉、野菜をふんだんに乗せたもの。オープンサンドイッチの一種です。コペンハーゲンでは、さまざまな種類の組み合わせを注文することができます。見た目も美しいので、写真に撮っても美しく映えることでしょう。

食後にはさっぱりとしたドリップコーヒーを楽しむひと時を。ゆったりとしたコペンハーゲンの時間の流れに合わせてのんびりと、ゆったりとした時間を満喫してみてください。

北欧の魅力が詰まった街「コペンハーゲン」

世界の中でも幸福度が高い国「デンマーク」。その首都コペンハーゲンの街には、さまざまな魅力が溢れています。ふらっと歩く石畳の道も、つい見上げた高層ビルも、すべてがあなたの心を掴んで離さないでしょう。まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのように、童心にかえって滞在する時間を楽しむことができるはず。ゆるやかな時間が流れる街が、コペンハーゲンです。

コペンハーゲンへのアクセスは「コペンハーゲン国際空港(Københavns Lufthavn)」から、中心地までは空港から電車で約15分の距離です。街に満ちたコペンハーゲンの魅力を存分に感じるのに、特別なことは必要ありません。準備するのはゆったりとした時間を楽しむ心の準備だけ。忙しい日常を離れ、心が癒される時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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