パズル:テトリスに始まるジャンルの歴史と名作を紹介!

パズルゲームは最も遊ばれているゲームジャンルの1つです。ほとんどゲームと縁のない人でも、スマホでちょっとした暇潰しにパズルゲームをしたことがある人は多いのではないでしょうか。
今回はそんなライトゲーマーからコアゲーマーまでがプレイするパズルゲームの種類や代表的な作品をご紹介します。

パズルゲームの特徴

パズルゲームとは、パズルを解くことでステージをクリアし、高得点を競うことを目的としたゲームの総称です。
パズルの種類は様々でスライドパズルやジグソーパズルなど、以前は紙に書いておもちゃを使って遊んでいたパズルをゲーム化したものや、「テトリス」などゲームだからこそ実現できるパズルもあります。
ゲームだからこそ実現できるようになったパズルは「テトリス」を筆頭に時に物凄い大ヒットとなることもあり、シンプルでルールが分かりやすいものほど長く遊ばれやすい特徴があるようです。

また、ゲーム好きは男性の方が圧倒的に多いですが、パズルゲームに関しては女性にも人気のあるジャンルでもあります。
はっきりした理由は分かりませんが、雑誌のクロスワードパズルなどをしているのは女性が圧倒的に多いことを考えると、女性はパズルゲームがそもそも好きな特性があるのかもしれませんね。
そのようなニーズに合わせて、ゲームによってはキャラクターを可愛くして女性受けを狙っているようなタイトルも多いです。
これは他のゲームジャンルと比べてかなり珍しい現象と言えます。

昨今のパズルゲームの主戦場は主にスマホで、シンプルなパズルゲームの他、「パズル&ドラゴンズ」でRPG要素を付け足しているように様々な形のパズルゲームがリリースされています。

一方、高性能になってきた家庭用ゲーム機では、もともと要求スペックが高くないパズルゲームは人気が出ないと思われているのか、リリースが少なく、発売されていてもあまり注目されることもない存在です。

しかし、アクションゲームやアドベンチャーゲームにパズル要素が取り入れられたようなゲームは多く、中でもパズル要素の多いゲームはアクションパズル、謎解きアドベンチャーなどと呼ばれています。

パズルゲームの類型

単にパズルゲームと言ってもその範囲はかなり広く、思い浮かべる作品も人によってかなり異なると思います。
パズルゲームをさらに細かく分類する言葉は少ないですが、一般的に使われるものとしては以下のようなものがあります。

落ち物パズル

落ち物パズルとは、「テトリス」や「ぷよぷよ」に代表される上から物が落ちてくるタイプのパズルゲーム。
パズルの中でも恐らく最も人気のジャンルだと思います。
基本的なルールは以下のようなものです。

  • 格子に囲まれたフィールドに上からブロックが1つずつ降ってくる
  • プレイヤーはそのブロックを回転させ位置を調整して並べていく
  • ブロックをルールに沿って消していく
  • ブロックをいっぺんに消すことで高得点がもらえ、対戦では敵のフィールドに大量の邪魔なブロックを降らせることができる
  • ブロックが一番上まで積み上がってしまうとゲームオーバーとなる

ブロックを消す方法はブロックを隙間なく敷き詰める(テトリス)、4つ同じ色を縦または横に隣接させる(ぷよぷよなど)など、ゲームによって異なります。
初期の頃の作品は、1人で延々と遊び、高得点を目指すというものもありましたが、後年はコンピュータや対人などと対戦する形が一般的になり、競技性のあるゲームに発展していきました。

アクションパズル

アクションパズルとは、アクション要素とパズル要素を掛け合わせたゲームのこと。
「ロードランナー」などがアクションパズルの代表格だと思います。
最近ではインディーズゲームなどで見た目は2Dアクションだけど、パズル要素が強い作品も多いです。

パズル要素は作品によって多種多様で、同じゲーム内でも飽きさせないように様々なパズルを用意している作品もあります。
これらのパズルは落ち物パズルと違い、ステージを攻略していくことに重点が置かれ、あまり対戦要素はありません。
ただ、「テトリス」や「ぷよぷよ」もアクションパズルと呼ばれることがあり、定義があまり定まっていない言葉でもあります。

パズルゲームの人気作品

「テトリス」

「テトリス」は落ち物パズルの元祖で、世界で最も売れたゲームとしても名高い作品です。
旧ソ連のアレクセイ・パジトノフによって製作され、PC、スマホ、ゲーム機など様々な媒体で発売されています。

テトリスの基本ルールは正方形のブロックを4つ様々な形にくっつけたテトリミノと呼ばれるブロックを、格子状のフィールドに並べていき隙間なく横一列並べることでその1段を消すことができる、というものです。
あえて1段ずつ消さずに一部開けておき、一気に複数段を消すと得点が上がる、対戦相手に多くの妨害ができるなどのシステムを持ったものもあり、最大4段まで一気に消すことができます(4段いっぺんに消すことをテトリスと言います)。
慣れてくると延々とプレイできますが、ゲームの速度は徐々に早くなり、ミスを誘いやすくなるか、ステージクリア方式等にしているものもあります。

初期の作品は一人で高得点を目指して延々と行うゲームでしたが、後にメーカーによっては対戦要素を追加しています。
対戦モードではそれぞれが自分のフィールドにテトリミノを並べていく形で、上まで先に積みあがってしまってしまうと負けとなります。
一気に複数段を消すことで、相手のフィールドに邪魔なブロックが出現し、相手を妨害することができます。
テトリスは現在も様々な形でリリースされ、下記「ぷよぷよ」とのコラボ作品「ぷよぷよテトリス」や、つい最近ではPS VRを使ってテトリスができる「テトリスエフェクト」がリリースされています。

「ロードランナー」

ロードランナーはアメリカのダグラス・E・スミスが開発したゲームでPCやファミコンなど様々な機種で発売されたパズルアクションです。
日本でもファミコン版が大ヒットしました。
穴を掘るためのレーザーガンを装備した主人公がステージ中にある金塊を集め、ステージ上に出現する脱出梯子から脱出できればステージクリアです。
ステージ中には敵が複数おり、敵にぶつかると失敗となりますが、穴を掘って敵を落としその上を通過したりすることができます。
主人公はジャンプなど特殊なアクションはできず、横移動とはしごの昇り降りしかできないため、いかにレーザーガンを使って敵の追跡を振り切るかが鍵となるゲームです。

後年には原作者と関係なく、様々な会社が続編などをリリースしており、「ロードランナー」の名前を冠する作品は数多くあり、そちらでも一定の人気を得た作品があるようです。

「マインスイーパ」

「マインスイーパ」はウインドウズのパソコンに標準搭載されたことで有名となったパズルゲームです。
ウインドウズ3.0の拡張パックとして初登場し、3.1以降標準搭載されています。
(ウインドウズ8以降は標準搭載されなくなりましたが、ストアアプリから無料でダウンロードできます。)

ウインドウズ標準搭載のゲームでは最も人気が高いゲームで、暇つぶしに遊んだ経験のある人も多いと思います。
ウインドウズPCだけでなく、過去にはゲームボーイやPCエンジンでも販売されています。

マインスイーパは正方形のマスが敷き詰められたパズルで、マス目のいずれかに地雷が仕掛けられており、地雷を踏まずに地雷以外の全てのパネルを開くのが目的です。
ヒントは開いたマス目に表示される数字。
例えばあるマスに1と書かれている場合、周囲8マスには地雷が1個隠されているという意味になります。
この数字を元に地雷のある場所を推理して旗を立て(右クリック)、安全な場所を開いていき(左クリック)全ての安全なマスを開ければクリア、途中で地雷を踏んでしまえばゲームオーバーとなります。

「ドクターマリオ」

「スーパーマリオブラザーズ」のマリオが登場するパズルゲーム。
最初の作品はファミコンで登場し、日本だけでなく世界的にもヒットした落ち物パズルです。
タイトル通り、配管工のはずのマリオがなぜか医者になって細菌を倒すという内容になっています。

ルールはビンの中に入った赤青黄の細菌をマリオが投げ込む錠剤を使って消していくというものです。
マリオが投げ入れる錠剤は赤青黄のうちの2色の組み合わせでできており(同色の組み合わせもある)、同じ色の細菌と合わせて縦、もしくは横に同じ色を並べることで消すことができます。
1人用ではステージ中にある細菌を全て消せればステージクリアとなります。
ステージが進むにつれて細菌の数が増えたり、マリオが錠剤を投げ入れるペースが速くなったりと難易度が高くなっていきます。

2人用の対戦モードでは両者がそれぞれのビンの細菌を消していき、相手より早くすべての細菌を消すか、相手の錠剤が上まで詰まってしまった場合に勝利となります。
一気に複数の細菌を消すことで、相手のビンに邪魔なカプセルを降らすことができたりもします。

「レミングス」

「レミングス」は日本ではあまり有名でないゲームだと思いますが、1991年イギリスのゲーム会社DMAデザイン(現在のロックスター・ノース)が製作した作品です。
なんと、世界では2000万本以上の売り上げがあり、テトリスに次ぐくらいの有名なゲームです。

ルールは画面上の入口から落ちてくるレミングに色々な指示を出してゴールまで導くというもの。
レミングは何も指示を出さなければ一方向に歩き続け、壁に当たると引き返し、高所があればそのまま落ちて死んでしまいます。

プレイヤーはそんなレミングの1匹に指令を出すことができ、その限られた数の指令によって多くのレミングをゴールに導くように考えなければなりません。

「レミングス」の由来はタビネズミで、タビネズミが集団自殺するという都市伝説の生態に基づいたもの。
指令に失敗するとレミングが次々と高所に落ちて死んでしまったりする姿がコミカルであり物悲しくもあるゲームです。

「ぷよぷよ」

「ぷよぷよ」は日本のコンパイルという会社が開発したゲームで、テトリスのような落ち物パズルとして作られました。
最初に登場したのはMSX2とファミコンでしたが、こちらはそれほど話題にならず、一般的に人気が出たのは1992年にアーケードやメガドライブで発売されたものでした(どちらも「ぷよぷよ」というタイトルですが、前者を「旧ぷよ」、後者を「新ぷよ」と呼んだりします)。
その後「新ぷよ」はスーパーファミコンなど様々なゲーム機に移植されています。

それまでの落ち物パズルは基本的にエンドレスで続くゲームでしたが、1人プレイを初めて対戦形式にしたのが「新ぷよ」でした。
これによって「ぷよぷよ」は日本で大ヒットし、続編も次々と作られました。
しかし、コンパイルはその後倒産し、現在はセガからぷよぷよ関連の作品が販売されています。

ぷよと呼ばれるスライムのようなブロックが2つ1組で次々と落ちてくるのを、フィールドに並べていき同じ色を4つ以上揃えることで消える、というのが「ぷよぷよ」の基本ルールです。
ぷよは同じ色同士で連結し、縦1列、横一列でなくても(例えばL字型などであっても)4つ同じ色が連結していれば消すことができるのが、ドクターマリオなどとの違い。
同時に消したり、大量に消したり、連鎖(消えたぷよの分上にいたぷよが落ち、それが下のぷよと連結して次々と消える現象)したりといったテクニックで、相手のフィールドで大量のおじゃまぷよ(どのぷよとも連結しないぷよ)を落とすことができ、テトリス同様に熱い対戦が繰り広げられます。

現在もシリーズは継続しており、つい最近でも「ぷよぷよeスポーツ」というeスポーツ用ともいえるぷよぷよ新作を発表しています。

「XI[sai]」

日本のシフトという会社が開発したプレイステーション用ソフトです(発売はソニーコンピュータエンタテイメント)。
プレイステーション時代を代表する3Dのパズルゲームで、日本では100万本以上売れています。

その名の通りサイコロを題材にしたパズルゲームで、アクイというキャラを使ってフィールドにあるサイコロを動かし、サイコロを消していきます。
サイコロを消す方法は以下の3つの方法があります。

同じ目のサイコロを目の数だけ隣接させると、それらのサイコロが消える(3の目が上に来ているサイコロを3つ隣接させるなど)
上記の方法でサイコロが消えかけている状態で同じ目のサイコロを隣接させるとそのサイコロも一緒に消える
消えかけている状態のサイコロに1の目を隣接させると、そのサイコロ以外の1の目が上に来ているサイコロが消える

大きい目を上にして消す方が、その分得点が高くなりますが、多くのサイコロの目を合わせる必要があり、難易度は高くなります。
サイコロは一定時間で次々と下から沸いて出てきますが、フィールドがサイコロで埋め尽くされてしまうとゲームオーバーです。
XIシリーズはプレイステーション2の「XIゴ」を最後に、続編は作られていませんが、PS3やPS Vitaではアーカイブスでプレイできます。

「アングリーバード(Angry Birds)」

アングリーバードはフィンランドのゲーム会社ロビオ・エンターテインメントが開発したスマホ用ゲームです。
大ヒットしたスマホゲームとして知られ、2010年世界で最も成功したモバイルゲームと言われています。
続編やシリーズ作品も多数作られ、アニメ化やコラボなどもされています。

ルールは主人公となる様々な鳥をパチンコの要領で飛ばし、ステージにいる敵の豚を全滅させること。
ステージごとに鳥の数や種類が異なり、鳥によっては爆発したり分裂したりといった特殊能力がありますが、それらを駆使しないと豚を全滅させることができないように絶妙な設定がされています。
爆弾や岩などのオブジェクトもあり、それらに鳥をぶつけて間接的に豚を倒すといったピタゴラスイッチ的なパズルも楽しめます。
ステージクリアすることで、次のステージがオープンされる仕組みになっており、アップデートで続々ステージが追加されていることもあって、全てクリアするにはかなり時間がかかるようになっています。

中毒性があるゲームが多い

パズルゲームは誰でもプレイしやすいゲームです。
しかし、ただライトなゲームという訳ではなく、一度プレイしたら最後、気が付けば数時間経っているという中毒性のあるゲームも多く、コアなゲーマーでも侮れないジャンルです。
パズルゲームは古いゲームでも未だに遊べるものも多いので、名作ソフトはゲーム好きなら一度はプレイしてみるのをオススメします。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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