ジャネット・ジャクソン:R&Bの人気を牽引するアメリカ出身のスター

R&Bの人気を牽引する歌姫がジャネット・ジャクソン。世界的なアーティスト、マイケル・ジャクソンを兄に持つことでも知られる世界的なアーティストです。1994年のグラミー賞Best R&B Song部門を受賞した名作『That’s the Way Love Goes』をはじめ、人気と支持を獲得する曲の数々を生み出してきました。その美しく力強い歌声と圧倒的なパフォーマンスは、世の音楽ファンを釘付けにしてきました。ジャネット・ジャクソンの経歴や代表作品を紹介します。

◾︎ジャネット・ジャクソンとは

ジャネット・ジャクソンは1966年生まれ。アメリカ合衆国インディアナポリス出身です。歌手としての世界的な地位はもちろん、女優や作曲家、ダンサーとしても有名でしょう。また、世界的なポップ・スター、マイケル・ジャクソンをはじめとするジャクソン兄妹との活躍も注目を集めました。ジャネットは幼少期、7歳から演技を始めており、その才能は周囲の目線を独り占めするほどでした。10歳から約2年に渡ってアメリカのドラマにレギュラーとして出演しています。また、演技と並行して音楽活動を開始。兄妹とのパフォーマンスは注目を浴びます。

ジャクソン兄妹とのデュエットやバックボーカルとして、歌手のキャリアを形成していったジャネットは、16歳でアーティストとして本格的にデビューを飾ります。デビュー・アルバム 『Young Love』は、デビューにいたるまでに培ったセンスを詰め込んだ意欲作でした。しかし商業的にヒットにはならず、ジャネットは苦悩の時代を経験します。続いて発表したセカンド・アルバムも販売数を伸ばすことができずに不発。私生活では結婚、離婚を経験します。

ここにいたるまでのジャネット苦悩の裏側には、幼少期から続くジャクソン家族とのジレンマがあったといいます。そのジレンマをブレイク・スルーするキッカケになったのは、1986年に発表したサード・アルバム『Control』でした。『Control』は発表後すぐに脚光を浴び、ビルボード・チャート1位の大記録をマークしました。このアルバムはジャネット自身「実質的なファースト・アルバム」と語るほどの作品です。ジャクソン家族とのジレンマから解放され、自分自身の世界を表出した結果でしょう。プロデューサーにジャム&ルイスを迎えた意欲作です。

サード・アルバムの飛躍を糧に、ジャネットは1989年にフォース・アルバム『Janet Jackson’s Rhythm Nation 1814』を成功に導きます。『Janet Jackson’s Rhythm Nation 1814』では、完成されたダンス・パフォーマンスが話題を呼び、ジャネット固有のスタイルが確立されました。アーティストとして成功を手にしたジャネットはその後もヒットを連発。1985年には兄・マイケル・ジャクソンとデュエット曲を発表。巨額の費用を投じたMVも話題を呼びました。

また、2000年には映画『Nutty Professor II: The Klumps』のヒロインを熱演。高評価を獲得しました。映画主題歌も担当し、ヒットを記録しています。2007年には『Why Did I Get Married?』で主役級の役柄を見事に演じきり、演技の才能を発揮しました。アーティストとして、女優として、多方面での活躍はジャネットの豊かな才能の証明でしょう。2019年にはロックの殿堂入りを果たしています。ジャネット・ジャクソンは特に1980年代以降の活躍がめざましく、ビヨンセやブリトニー・スピアーズ、日本のアーティスト、安室奈美恵など、後進の歌姫に少なくない影響を与えてきました。次章ではそんなジャネットの代表作品を紹介します。

◾︎ジャネット・ジャクソンの代表作品

幼少期から演技と音楽の才能を発揮してきたジャネット・ジャクソンは、キャリアを代表する作品も豊富です。ここではそのなかから3つの作品を紹介します。1994年のグラミーを受賞した名曲『That’s the Way Love Goes』は、MVにジェニファー・ロペスが出演したことでも話題に挙がりました。マイケル・ジャクソンとのデュエット曲『Scream』では、音楽プロデューサー、ジャム&ルイスと制作した音楽が堪能できます。アーティストのブレイク・スルーを生んだ意欲作『Control』も外せないでしょう。それぞれの作品の魅力を詳細に紹介していきます。

・ That’s the Way Love Goes(それが愛というものだから)

※画像はイメージです

『That’s the Way Love Goes』は、ジャネット・ジャクソン通算5枚目のアルバムから先行して発表されたリード・シングル。印象的なメロディーラインとジャネットの力強くも繊細な歌声が生み出す世界は圧倒的です。ビルボード・チャートでは8週間連続で首位をマークしており、音楽界の話題を独占しました。収録時間は4分24秒。プロデューサーを務めたのはジャム&ルイスです。シングル版はインスト・ナンバーも収録。すばらしいメロディーを堪能できます。また、MVに無名時代のジェニファー・ロペスが出演していることでも知られている作品です。

・ Scream(スクリーム)

※画像はイメージです

『Scream』は世界的なアーティストであり実兄、マイケル・ジャクソンとのデュエットから生まれた曲です。母国アメリカではチャート5位を記録。スペインやイタリア、フィンランドのチャートでは首位をマークし、世界的な話題を集めました。曲の再生時間は4分39秒。決して長い曲ではありませんが、その完成度の高さには目を見張ります。また、SFをテーマにして制作されたショート・フィルムも話題に挙がりました。制作にかけられた費用はなんと700万ドル以上!映像には日本のアニメ映像が断片的に使用されており、独特の世界を演出しています。

また、マイケル・ジャクソン側のプロデューサーではなく、ジャネット側のプロデューサー、ジャム&ルイスが制作の指揮を執ったことも有名なエピソードです。マイケルとジャネット、兄弟のアーティストとして切磋琢磨した裏側にみえる深い愛情と絆も見逃せない作品です。

・Control(コントロール)

ジャネット・ジャクソン通算3枚目のアルバムが『Control』。アーティスト本人が「実質的なファースト・アルバム」と語るほど思い入れの深い作品です。本作の成功を背景に、ジャネットはアーティストとしてのスターダムを駆け上がっていきました。プロデューサーにはプリンスとの関わりも深いジャム&ルイスを登用。結果としてジャネットとジャム&ルイス、双方の飛躍に繋がりました。その後両者の関係性は20年間に渡って続き、名作を生み出してきました。

『Control』はビルボード・チャート1位を記録。収録曲のうち6曲がシングルカットされ、発売されています。その全曲がチャート上位にランクインを果たしました。収録曲は全部で9曲。総再生時間は約41分です。名曲揃いのプレイリストは聴き応えも抜群でしょう。日本で発表された初回盤にのみ『Start Anew』が収録されたことも話題になりました。『Start Anew』はジャネット本人が出演するCMのために制作された曲です。ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか?

◾︎おわりに

R&Bの人気を牽引する歌姫、ジャネット・ジャクソンの経歴や代表作品を紹介してきました。力強くも繊細な歌声と洗練されたダンス・パフォーマンス、また女優として発揮する演技面の才能など、話題に事欠かないアーティストです。その世界観に、ぜひ没入してみてください。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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