ローテンブルク:正解で一番かわいいクリスマスの街並

ローテンブルク:
ドイツのバイエルン州にある都市。中世の街並を保っているため、おとぎ話に出てくるようなメルヘンな風景が楽しめる。特にクリスマスの時期は世界中から観光客が訪れることで有名。

・はじめに

ドイツといえばどんなイメージを持つだろうか。
ビール、ソーセージ、ポテト…そんな素朴な、もしかしたら粗野なイメージを持っている方が多いかもしれない。しかし、実はドイツといえばメルヘンの国でもある。各地に残るおとぎ話は世界中で語り継がれ、もはや定番となったものも多くある。
そんなドイツに最も人が魅せられるのがクリスマスシーズンだ。イルミネーションやプロジェジクションマッピングを使った都会的な雰囲気のクリスマスもいいが、中世の街並に柔らかでカラフルな明かりが灯るあの風景はきっと心まであたためてくれるだろう。
そんな魅力溢れるドイツのクリスマスの中でも特におすすめしたいのがローテンブルクのクリスマスマーケットだ。

・ローテンブルクってどんな街?

ローテンブルクはバイエルン州にある都市だ。バイエルン州の州都であるミュンヘンや首都のベルリンなどと比べるととても小さな田舎の街なのだが、ローテンブルクの旧市街は世界中から集まるツーリストを魅了してやまない。
その大きな理由は中世ヨーロッパの街並みをいまに至るまでしっかり守っていることにある。
特にレストランなどは内装にもこだわっているところが多く、本当に絵本の世界に迷い込んだかのような気持ちにさせてくれる。石畳や当時のままの姿を残す時計塔など、街そのものが有名なのがローテンブルクなのだ。世界中の多くの映画やアニメ作品にモデルとして登場し、クリエイティブな分野でも広く愛されている。

・どこで写真を撮ってもキマるコンパクトさ

旧市街は驚くほど中世の街並みを保っているので、どんな場所で写真を撮ってもいい雰囲気になる。旧市街はふらりと散歩して周ってもそんなに疲れることはない。ちょうどいいコンパクトさがあるので気に入った場所でたくさん写真を撮るのもおすすめだ。
きっと気にいる場所が多いので、何枚写真を撮っても飽きることはないと思うが、足が疲れてしまうのでなるべく歩きやすい靴をはくことが重要である。「こんなに可愛い街に来たのだから、靴まで抜かりなくオシャレして写真に残したい!」という気持ちはよく分かるが、ひたすら石畳の続く街ではそんなことも言っていられない。そのため、ぜひお気に入りのスニーカーを基準にコーディネートを考えてほしい。

・ショーウィンドウに並ぶクリスマスのおもちゃが欲しくなる

クリスマスマーケットの醍醐味は、やはりショッピングにあるだろう。
ツリーに飾るオーナメントやクリスマスに使うランプなど見れば見るほど欲しくなってしまうはずである。特に女性はローテンブルクのクリスマスマーケットでついつい買い物をしすぎてしまう方も少なくないだろう。よく見かけるのがくるみ割り人形とアドベントカレンダーだ。
くるみ割り人形は大小さまざまな大きさのものがあるのだが、実物を見るとどうしても大きい方が欲しくなってしまうのが不思議である。木で作られているので温かみを感じることができるし、よく映画やドラマ、絵本の中で描かれるクリスマスの光景に出てくるので憧れを感じている方も多いようで毎年たくさんの観光客が買って帰るのを見かける。

また、アドベントカレンダーは子供のみならず大人も楽しむことができるため購入する人が多い。
特にドイツはアドベントカレンダーの種類も豊富で、どれにしようか迷いながらあれこれ見るのも楽しいだろう。

・温かいコーヒーのお供にシュネーバル(独:Schneeball)を

ローテンブルクのクリスマスマルクトを楽しむなら、ぜひ温かいコーヒーでも片手に街をのんびり散歩してみて欲しい。そしてその時にベーカリーやカフェでシュネーバルを買うことをおすすめする。

シュネーバルとはローテンブルクの名物で、クッキー生地のようなものを平たくしてくしゃくしゃに丸め、それを油で揚げてチョコレートやシナモンなどをトッピングしたお菓子だ。握りこぶしくらいの大きさがあるので、一つでも十分お腹を満たしてくれる。女性には少し量が多いかもしれないので、いくつかの種類をシェアしながら食べるのがおすすめだ。もしくはミニサイズを売っていれば最初はそっちを試してみるといいだろう。ローテンブルク名物というだけあって、街を歩けばそこら中で売っているのですぐに見つけることができる。
サクサクの食感とチョコレートなどトッピングのバランスが良く、コーヒーのお供にはもってこいである。

・宿泊して夜の街を歩こう

ローテンブルクのクリスマスマルクトは、もちろん昼間に訪れてもとても楽しめるが、せっかくならば宿泊することをおすすめしたい。昼のメルヘンで可愛らしい賑やかさがなくなり、夜の帳がおりた夜の街は幻想的でとてもロマンチックだ。
夜の街を歩いて散策するナイトマンツアーも行われているので、それに参加するのも楽しい。しかし、個人で好きなところをフラフラ歩くのもおすすめしたい。特にローテンブルクはクリスマスの時期になると夜の間もショーウィンドウの明かりを落とさずデコレーションを見せている店が多くなる。

しんと静まり返った夜のローテンブルクをじっくり楽しんで見てほしい。クリスマスシーズンのドイツはとても寒いので、マルクトで熱いグリューワイン(独:Glühwein)を買って寒さ対策をしながら散策することをおすすめする。

・そっくりな地名にご注意!

ローテンブルクは、鉄道で旅行する際には注意が必要な街だ。
なぜかというと、とてもそっくりな地名がもう一つ存在するからである。
ここで紹介しているローテンブルクは、ドイツ語表記では「Rohtenburg」であるが、もう一つほとんど同じような綴りの「Rothenbürg」という地名があるのだ。違いはuにウムラウトが付いているかどうか。そのおかげで毎回間違えてRothenbürgを訪れてしまう観光客もあとを立たないという。かくいう筆者も間違えてしまい、クリスマスマルクトに参加できなかったという悲しい経験があるので旅行をされる際はぜひとも気をつけていただきたい。
ここまでこの二つがウムラウトの有無のみでしか区別ができないような書き方をしたが、実はもっと簡単に分かる方法がある。
ローテンブルクは鉄道駅の場合「Rothenburg ob der Tauber」という表記になっているため、すぐに見分けることができる。地名以外に少し余計なものがついているが、こっちが正解だ。
ともあれ、とにかくこの二つは観光客には紛らわしいので十分に注意して欲しい。

・おわりに

一般的にあまりイメージとして湧いてくることが少ないかもしれないが、ドイツはとてもロマンチックな国である。そんな中でも群を抜いてクリスマスの時期に人気があり、おすすめしたいのがローテンブルクという街だ。中世の街並みを高いクオリティで再現しているため、ドイツ人からの人気も高いこの街は、クリスマスシーズンには魔法がかかる。幼い頃に夢見た絵本の世界を実際に体験できるようになるのだ。クリスマスマルクトではあなたと、あなたの大切な人に贈るプレゼントを探してみて欲しい。そしてもしあなたがクリスマスの夜、ローテンブルクに宿泊するようなことがあれば夜中にそっとサンタクロースを探しに街を散策してみるといいかもしれない。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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