マーク・ザッカーバーグ:世界最年少で億万長者になった男

マーク・ザッカーバーグは。アメリカ合衆国出身の起業家である。Facebookの共同創業者であり、プログラマーでもある人物だ。当時、最年少で億万長者になった人物であり、Time誌でパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたこともある。

<幼少期〜高校時代>

ザッカーバーグは、アメリカ合衆国ニューヨーク州で生まれました。父親は歯科医師、母親は精神科医師という、比較的裕福な家で育てられました。家族には姉が一人と妹が二人います。ザッカーバーグには、曽祖父がドイツ、ポーランド、オーストリアからのユダヤ系の移民というルーツがあります。
ザッカーバーグの家族は、子どもへの教育を非常に重要視しており、父親は1980年代当時にはまだ珍しかったパソコンを購入し息子に与えました。12歳になったザッカーバーグは父親からプログラミングの家庭教師をつけられて勉強をはじめることになります。そして父親は、家庭教師の先生と一緒に人の役に立つようなソフトウェアを作るようにと彼に課題を与えました。これによりザッカーバーグ少年はプログラミングにのめり込み、驚くべきことに父親のために歯科医院で使える受付ソフトを制作するに至りました。

ザッカーバーグの家庭教師をしていたデーヴィッド・ニューマンは、「マークより先に居続けるのは困難だった」と当時のことを語っています。10代にして、プログラミング分野で大人を凌駕するほどの才能を見せていました。
やがてザッカーバーグは、アーズリー高校に進学しますが、地元の高校ではやりがいを見出すことができませんでした。「学校の勉強に意味を見出せなくなった」と言い、ザッカーバーグは学校に興味を示さなくなってしまいました。父親は「学校では勉強だけじゃなくてもっと大切なものも学んでほしい」との思いがあったため、息子を転校させることを決めました。転校先はフィリップス・エクセター・アカデミーと言う学校で、この学校はアイビーリーグの大学に進学がするのが当たり前と言われているほどのハイクラスの進学校でした。このエリート進学校として有名な全寮制高校に転校したザッカーバーグは、難関大学入試突破に特化している授業に楽しさを見出し、再び学校に興味を示すようになります。
2003年には友達のアダム・ダンジェロとともにSynapse Media Playerというサービスを開始しました。このサービスは音楽再生用フリーソフトウェアで、完成度が非常に高く、利用者が過去に選択した曲をもとに次に聞く曲を予測するという機能が称賛されました。マイクロソフトなどの複数のソフトウェア会社が関心を示しましたが、売却などの取引には応じることはありませんでした。純粋にユーザーに楽しんでもらうために作ったから、お金のために売却はしたくないという思いがあったようです。

<ハーバード大学時代>

ザッカーバーグは高校を卒業すると、ハーバード大学に入学します。大学入学後のザッカーバーグは、フラタニティ(伝統と絆を重んじたサークルの様なもの)の一つであるアルファ・イプシロン・パイに所属するようになりました。ザッカーバーグは、大学入学後もいくつものプロジェクトを発足します。初期に制作したサービスとして、同じ授業を履修している学生を知ることができるリストを見ることができるCoursematch。さらにザッカーバーグは、Facemash.comというハーバード大学の女子学生を格付けするサービスを作ります。女子学生の顔写真はハーバード大学のサーバーに不正アクセスして入手するなど、違法行為も行なっていました。
サービス公開後に爆発的なアクセスを集めますが、それに気づいた大学職員によりザッカーバーグのインターネットアクセス権は無効にされると言う憂き目に遭います。その後ザッカーバーグはハーバード大学運営理事会に連れて行かれ、インターネット上において、知的財産やプライバシーの規約に違反したことにより処罰を受けました。公開されていたのはたった4時間ほどでしたが、サーバーがダウンするほどのアクセスを集めるなど、ザッカーバーグが作った代表的なサービスとして非常に有名です。
ザッカーバーグは、Facemash.comでの経験を次のサービスに活かします。2004年になると、同級生のエドワルド・サベリンとともにFacebookの前身となるThe Facebookを作りました。プライバシー問題をクリアするために、ユーザーは自分でプロフィールを作成するようにします。当初はFacemash.comと同じようにハーバード大学のみに限定されていましたが、他のアイビーリーグの大学などでもサービスを開始し、1ヶ月でユーザーが1万人を超えました。Facebookが軌道に乗ったことで、ザッカーバーグはハーバード大学を休学しますが、最終的には中退することになります。

<Facebook>

2004年にはフロリダ州で法人化の手続きを済ませて、ザッカーバーグを含む3人が共同創業者になり、Facebookは会社として成立しました。サービス開始から1年後には世界中の大学のなかから有名な学校21校で使えるようになります。2006年になると13歳以上であれば誰でも使えるようになり、サービス規模はさらに拡大します。多くの投資家から資金を集めて、Facebookは順調に成長していきます。
2009年にCompete.comが行った調査では、世界中で可動しているサービスのなかで、月間アクティブユーザー数の多さをランキングすると、Facebookが最も利用されているソーシャル・ネットワーキング・サービスだと紹介されます。Entertainment Weeklyは過去10年間のベストとしてFacebookを選ぶなど、周囲からも高い評価を獲得しました。
このような快進撃をFacebookが続けたことで、ザッカーバーグは億万長者の仲間入りを果たします。2010年にフォーブス誌が発表した世界で最も若い10人の億万長者では1位に選ばれるなど、Facebookのみで世界に名を轟かせるまでになりました。さらに同じ年には、TIME誌でその年に最も活躍した人に贈られるPerson Of The Yearに選ばれます。ザッカーバーグは、このとき25歳という若さだったのです。
2012年10月にはユーザーが10億人を突破するなど、現在でもさらに成長し続けています。

<プライベート>

ザッカーバーグは、ハーバード大学の同窓生であるプリシラ・チャンと2012年に結婚しました。チャンがカリフォルニア大学サンフランシスコ校医学校を卒業し、さらに博士号を取得したことを祝うパーティを装い、結婚式を挙げます。チャンの親類と話すために、ザッカーバーグは忙しい合間を縫って中国について勉強するなど、プライベートでも自身を向上させるために時間を使っています。ユダヤ人として生まれたザッカーバーグですが、宗教から離れていた時期がありました。しかし、ある日家族でクリスマスを祝う記事をツイートした際の質問に「いろいろ疑問に思ってきたが、今では宗教は人間としてとても大切なものだと思っている」と返信しました。

マーク・ザッカーバーグについて紹介してきました。子どもの頃からの両親の英才教育が花開き、ザッカーバーグは一から億万長者の仲間入りをするまでになります。良質なサービスを開発しても売却せずに改良し続ける姿勢があったからこそ、このような世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービスに成長させることができたのではないでしょうか。
25歳という若さで億万長者になり、世界に影響を発信し続けるザッカーバーグにこれからも注目する必要があるでしょう。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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