マイケル・ベイ:娯楽映画の大ヒットメーカー

マイケル・ベイは、アメリカ合衆国出身の映画監督である。映画監督としてだけでなく、映画プロデューサーとして活動している人物。バッドボーイズシリーズやトランスフォーマーシリーズが代表的な作品としてある。エンターテイメント業界で最も稼いでいる一人と言われている映画監督。

<幼少期〜CMディレクター>

ベイは幼少期の頃から養子として養父母に育てられました。高校を卒業後は、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインとウェズリアン大学で学び、無事卒業を果たします。
卒業後はCMやミュージックビデオの演出、そして監督としてのキャリアを歩むようになり、そういったものの演出や製作をするようになりました。彼は着実にキャリアを向上させ、CMディレクターとしての数々の賞を受賞するなどの活躍をしました。

<映画監督デビューのバッドボーイズ>

CMディレクターとして活躍していたベイは、映画業界に進出するようになります。1995年にはバッドボーイズで、映画監督デビューを果たしました。アクション・コメディ作品として撮られ、マイアミ市警で働く黒人刑事二人の活躍を描き大きな注目を集めます。ベイ独自の撮影手法で撮られており、映像にキレがあると評判を呼びました。
主演のウィル・スミスとマーティン・ローレンスの2ショットを螺旋状に旋回しながら映す映像、空港の銃撃戦からカーチェイスのシーンは、映画を象徴するシーンとして有名になっています。バッドボーイズが大きな成功を収めたことで、ベイは一気に有名になり、ハリウッドの代表的な監督の仲間入りを果たしました。ベイはこの映画で一緒に仕事をしたジェリー・ブラッカイマーとドン・シンプソンと12年間に渡って、全ての監督作品で一緒に仕事をすることになります。ベイはこの映画を制作する際、シナリオを全て自身で手がけていました。シナリオを完成させたベイがジェリーとドンに見せたときには、「こんな内容はB級映画にもならない駄作だ!」と突き返されたと言う逸話があります。ベイは悔し涙を流しながらシナリオを改修し、後にあれは映画監督になってから最も忘れられない場面だったと語りました。ベイは映画監督がデビュー作で失敗すると、その後二度とオファーが来ないと映画業界で語られていることを明かしています。ベイにとっても、バッドボーイズは大きな勝負になりましたが、見事成功させて映画監督としてのキャリアを切り開いたのです。

<アルマゲドン>

その後のベイは、監督・製作として1998年に公開されたアルマゲドンに携わります。アルマゲドンが制作された背景には、1996年に公開されたツイスターの影響がありました。ツイスターはパニック映画として久々にヒットを記録したため、似たような映画が企画され、アルマゲドンが制作されることになったのです。他の仕事を請け負いつつもアルマゲドンの監督を務めることになったベイは、16週間という驚異的な短期間で撮影を終えて、映画を完成させます。慌ただしいなかで撮影を進めるもののNASAからの支援を得て、なんとか完成にこぎつけました。
アルマゲドンと同時期には、ほぼ同じシチュエーションのディープインパクトが公開されています。アメリカの映画作り環境上、似たような作品が同時期に公開されることがままあり、この2作品はその代表的な例になっているのです。アルマゲドンはディープインパクトよりもアクション中心の映画になっており、キャラクターに焦点を当てつつも、激しい爆発などが起きるベイらしい映画に仕上がりました。テーマ曲には、ヒロインを務めたリブ・タイラーの実の父親であるスティーヴン・タイラーがボーカルを務めるエアロスミスの楽曲が採用され、全米ヒットチャートでは、4週連続1位を記録するなど、音楽面でも大ヒットになりました。アルマゲドンは興行収入では大きな成果を収めます。しかし、映画の評価は真っ二つに分かれてしまいます。第71回アカデミー賞では、歌曲賞、録音賞、音響編集賞、視覚効果賞にノミネートされます。しかし、その年の最低な映画に贈られる第19回ゴールデンラズベリー賞では、最低男優賞と最低スクリーン・カップル賞を受賞し、最低作品賞、最低監督賞、最低脚本/ジョー・エスターハス不名誉賞、最低助演女優賞、最低主題歌賞にノミネートされました。

<トランスフォーマー>

2007年には、監督と製作総指揮を務めたトランスフォーマーが公開されます。製作総指揮にはスティーブン・スピルバーグも加わり、大作映画として注目されました。ベイは監督としてのオファーが来た当初は乗り気ではありませんでした。原作が子供向けのおもちゃだったことが理由でしたが、トランスフォーマーに関する研修を受けると徐々に考えを変えて、オファーを受けます。制作費は約180億円かかったものの、アメリカでの公開初日に30億円以上の興行収入を記録しました。2週間で240億円以上を達成するなど、爆発的な大ヒットになります。ベイはトランスフォーマーの制作にあたり、スピルバーグから制作費を抑えるようにアドバイスを受けたため、220億円以上はかかると言われた費用を180億円程度にしました。これにより映画は大きな収益を生みます。第80回アカデミー賞で録音賞、音響編集賞、視覚効果賞にノミネートされ、第17回MTVムービー・アワードではベスト作品賞を受賞するなど高い評価を得たのです。米国映画としては巨大ロボット映画の初めてのヒット作となり、後の映画に大きな影響を与えました。配給をしたパラマウントは、第一作の興行収入が好調であれば三部作構成にすると考えていたため、続編が作られることになります。

<ベイの撮影へのこだわり>

ベイは撮影へのこだわりがあり、撮影スタッフに任せるのではなく、自らカメラを持ち撮影することがあります。これはベイが撮影スタッフに説明をしても、スタッフが理解することができないため、自らカメラを回す方が効率がいいからです。ベイの代表的なカメラワークは、登場人物を中心点にして、カメラを螺旋状に回しながら上昇する手法で、当初の撮影スタッフはほとんど理解できない状態で、撮影を進めていました。

<爆発的な興行収入を記録>

ベイが監督を務めたアルマゲドン、パール・ハーバー、ザ・ロック、バッドボーイズなど6作品の興行収入の合計は2400億円を超えており、大ヒットメーカーとしての地位を確立しました。さらにトランスフォーマーシリーズの総興行収入は、約44億ドルを記録しており、大ヒットシリーズになっています。2010年にフォーブス誌が発表したエンターテインメント業界で最も稼いだ人物」ランキングでは、1億2,000ドルと紹介されており、4位にランクインされました。
ベイは興行収入では大きな成果を収めるものの、批評家からの評価は低いことで有名な監督です。ベイが監督した作品の多くは、最低な映画に贈られるゴールデンラズベリー賞にノミネート、もしくは受賞しています。

マイケル・ベイについて紹介してきました。ド派手な爆発やアクションシーンで有名な映画監督として有名です。もともとのキャリアは、映画監督ではなくCMディレクターだったことを初めて知った方も多いのではないでしょうか?ベイならではのカメラワークを通して、これからも迫力のある映画を公開してくれるはずです。

出典:Wikipedia
マイケル・ベイ
バッドボーイズ_(1995年の映画)
アルマゲドン_(映画)
トランスフォーマー_(2007年の映画)

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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