PONY:韓国No.1ユーチューバー兼ヘアメイクアップアーティスト

今や韓国で最も影響力のある美容インフルエンサー兼メイクアップアーティストPONY。モデルやアイドルでもなかった彼女が、全世界で1300万人のフォロワーを保有している人気の秘密はどこにあるのでしょうか?メイクスキルと映像クオリティの高さで世界中にファンを持つユーチューブチャンネルPONY syndromeへのこだわりや、プロメイクアップアーティストとしての彼女の活動に触れていきます。

全世界から1300万人のファンを持つPONYをご存知でしょうか?

2018年の今年28歳になり、現在韓国内のファッション・ビューティ業界で最も影響力のある1人に挙げられているPONY(ポニー)。全世界でいわずと知れた人気美容系ユーチューバーです。

元々SNSで自身のメイクを発信していた頃から人気があった彼女ですが、KPOPアイドルグループ2NEI1のCLの専属メイクアップアーティストとして活動もしていました。セルフメイクからプロのメイクアップアーティストへと瞬く間に人気になり、韓国の美容ユーチューバーの中で最も影響力があるとされている人物です。

YouTubeチャンネル「ポニーシンドローム」はチャンネル登録者360万人、インスタグラムのアカウントのフォロワーは480万人、中国のウェイボフォロワー500万人。合わせるとなんと1300万人以上ものフォロワーを抱えています。

PONYがセルフメイクのユーチューバーからプロのメイクアップアーティストとして、SNS発信での自己ブランディングを成功させ、一躍有名になった経緯をたっぷりとお伝えしていきます。

抜群のルックスと多くを語らないミステリアスさも注目された理由の一つ

PONYの端正で整った顔立ちは、どの作品をみてもため息ものです。それもそのはず、過去には韓国のアパレルのECサイト(通販サイト)のモデルもしていた経歴もあるそうです。ファッションモデルに引けをとらない美貌の持ち主であることも納得ができます。

彼女が最初に始めたSNSは、韓国のCyworld(サイワールド)というブログで、日常的な出来事をブログにアップし、その延長でメイクの方法をアップしたのが始まりだそうです。絵が書くのが好きな母親の影響で自分も絵が得意だったため、元々は画家を目指していたPONY。高校から大学までグラフィックデザインを専攻し、絵を書くことが得意だったため、メイク方法を書き込みした図なども非常にテクニカルで分かりやすく、一般的なブログよりも実践的でファンの心を掴んでいました。

「誕生日」「家族」「恋人」など自分の情報はほとんど明かすことなく、純粋にメイクのことだけを投稿し続け、髪型も毎回変化させていました。素性がわからず、自由自在に変化するミステリアスさはファンの心を虜にしていきました。

視聴者からの100の質問に答える動画でも、「外で必ずマスクをしている理由は?」という問いが上がっていることからも、普段からクローズドに生活しているようです。これに対しては「髪がピンクなのですぐにPONYだと気づかれ、勝手に写真を撮られてしまうので、ちゃんと写真は撮るので声をかけてくださいね」とファンサービス旺盛な一面も。

世界中のファン480万人が視聴するPONYSyndromeへのこだわり

すでにお伝えしたように、PONYのメイクスキルは一般の美容系ユーチューバーに比べ、プロのヘアメイクアップアーティストとしても活動しているため、群を抜いて高い評価を得ています。しかし彼女のyoutubeチャンネルの魅力はメイクのスキルだけではなく、その裏に隠れた様々な努力やこだわりによって生み出された「映像美」と言えましょう。

映像の編集からヘア・衣装まで全てセルフプロデュースで行っていることは言うまでもありません。話す内容には英語字幕がついており、全世界の視聴者が読めるように配慮されています。
動画を作るときは「視聴者がこの映像が気に入るかどうか」という人々とコミュニケーションの取り方を第一に考え、「どうすればフォロワーが興味を持ってくれるか」「みんなの関心を引く映像は何か」ということを常に意識しているのだとか。

映像のクオリティに妥協しない完璧主義な考えもPONYのモットーだそう。ユーチューブという元々は一般のどんなユーザーでも参加ができるプラットホームなSNSメディアですが、彼女の場合は撮影した動画で顔に少しほこりがみえただけで再撮影する徹底ぶり。近年youtubeの視聴はスマートフォンの小さな画面で見る人も多いですが、HD画質でみても美しく映ることにこだわり、通常3-4時間ほど、長いと7時間は撮影に費やすのだそうです。

視聴者目線の映像構成や他言語対応、徹底した撮影クオリティによって成し遂げられている偉業は一見の価値大いにありです。

「美容整形するよりも優れている」といわれる別人級に変身するメイクテクニック

PONYが注目される一端となったのは、ものまねメイクです。韓国人の彼女の素顔は一般的なアジア人の整った顔立ちですが、メイクだけで国籍をも超越してしまうので驚きです。世界的人気歌手テイラー・スウィフトやハリウッドセレブのカイリー・ジェンナーを真似たメイクアップはyoutubeだけでなく、インスタグラムへでも世界中に拡散され、メイク前からメイク後のあまりの変化と忠実な再現性で多くのメディアでも話題になりました。

100以上ものメイクアップ動画をつくり、同一人物とは思えない、まるで別人に変化していく様子。顔が変わる「マジック」のようだと驚きの声でtwitterはいっぱいになっていきました。
その後、メディアや出版社からのオファーも殺到し、若くして今までに4冊もの本を出版しています。

25歳にして化粧品ブランドを立ち上げる偉業を達成

ファッション雑誌などでも世界的に活躍しているヘアメイクアップアーティスト、いわゆる大御所的アーティストが新事業を立ち上げるのが最近のトレンドになりつつあります。ポニーも2015年に「PONY EFFECT」というブランドを立ち上げ、その仲間入りを果たしているのですが、なんと当時25歳。
それだけでも話題になったのは言うまでもありませんが、立ち上げが成功しただけでなく、製品クオリティも高いと国内外から高評価で、売り切れ続出だったそう。瞬く間に韓国でセレブリティとしても名前を馳せる存在になっていきました。

ユーチューバーアーティストの展望

ランコムやマックをはじめ、近年大手コスメブランドがユーチューバーをメイクアップディレクターやアンバサダーに採用することが増えてきています。
PONYも過去にmemeboxでコスメプロデュースをした経験や、SHISEIDOブランドのPRのためにイベントで登壇した経歴もあり、世界中から企業オファーをうけて活動の場を広げています。

これまでは化粧品ブランドのイベントPRや企業での製品開発をするヘアメイクアップアーティストは、美容業界やファッション業界での実績の高い方たちがほとんどでした。近年の傾向では、世界的にもハイブランドがより消費者と近い距離でコミュにケーションをとっているインフルエンサー兼メイクアップアーティストを採用するケースが増えてきています。

PONYを始めとした、ユーチューバー兼アーティストは、独自の世界観を持っていることはもちろんですが、世界中のファンと密にコミュニケーションがとれるという点で企業ニーズが高く、大御所アーティストに迫り来る勢いで活動の幅を広げています。そんな現代的なアーティストPONYの活動には期待するばかりです。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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