レッド・ホット・チリ・ペッパーズ:最高にかっこいいフリーのスラップベースを10曲紹介!

ミクスチャーロックの先駆者であるレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。通称レッチリのファンキーでロックなサウンドを形成しているのはフリーのスラップベースによる影響が大きいです。「スラップといえばフリーだ!」そう思っていた筆者がフリーのスラップがさえるレッチリの曲を10紹介します。

ミクスチャーロックの先駆者であり、日本でも人気を獲得しているレッド・ホット・チリ・ペッパーズですが、ファンキーでロックなサウンドの形成にはベースの役割が非常に大きいです。バンド結成初期は、ラップとフリーのベースを基盤に曲作りがされていたとも言います。

またベーシストであるフリーはベース界に革命を起こした人物の1人なのです。ファンクやフュージョンで使用されていたスラップを独自の奏法に変えて新たなロックスタイルのスラップ奏法を生み出したことでも有名なのです。

今回はそんなロックベース界に名を馳せるレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーが輝く、かっこいいスラップベース曲を紹介します。

Get Up and Jump

「Get Up and Jump」はレッド・ホット・チリ・ペッパーズのデビューアルバムに収録されている曲です。デビューアルバムということで勢いのあるスラップを披露しています。フリーがデビューの時点で、独自のスラップスタイルを確立していたことにも驚かされます。

またギターを弾いているのが今は亡きヒレル・スロヴァクなのですが、よく聴くとピックでなく指弾きです。フリーのスラップもかっこいいのですが、スロヴァクのファンキーなギターにも耳を奪われます。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの初期は、ファンク色が強いというよりは勢いで押し切るパンク感が強いです。

・Blackeyed Blonde

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの2枚目となるアルバムで、プロデューサーがPファンク軍団の統帥であるジョージ・クリントンです。ファンク界の大御所がプロデュースしたこともあり、アルバム全体もファンク色が強くなっています。またパンクロックにファンクの要素を加えて新たな道を開いたのは、ジョージ・クリントンとの出会いが大きいとも言われています。

そんなファンク強めのアルバムの中で、スラップが目立つのが「Blackeyed Blonde」です。ほとんどの音がスラップで構成されています。そして何より疾走感がたまりません。初期のフリーは疾走感が半端ではないのです。そこにファンクの要素が加わっているので、かなり面白い曲になっていますよ。「ジョージ・クリントンっぽい!」と感じる人もいるかもしれませんね。

・Higher Ground

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの4枚目のアルバム「母乳」は、亡くなったヒレル・スロヴァクや脱退したジャック・アイアンズに代わり、ジョン・フルシアンテとチャド・スミスが加入した黄金メンバーです。レッド・ホット・チリ・ペッパーズと言えばこのメンバーですし、ミクスチャーロックの代名詞的なアルバムとなりました。

「Higher Ground」はスティービー・ワンダーのカバーであり、真似したくなるような軽やかなスラップベースを聴くことができます。原曲のファンキーなノリは活かしつつ、独自の色に染め上げたのは素晴らしいことです。そしてその原曲のノリをキープしているのは、ベースの役割が大きいです。

・Nobody Weird Like Me

爆発的なスラップベースから曲が始まりますが、聴いた瞬間にびっくりするのではないでしょうか。なぜならスラップなのにめちゃくちゃ早いのです!私がこの曲を初めて聴いたのが高校生の頃でしたが、最初は耳を疑いましたね。ベース音なのですがベース音かどうかを疑うほどでした。

フリーのスラップを聴ける曲は数多くありますが、「Nobody Weird Like Me」はその中でもフリーの疾走感溢れるスラップを聴ける曲になります。最近の曲は大人っぽいスラップが強いので、若き日のパンク色の強いスラップを聴きたい人にはおすすめです。

・Stone Cold Bush

「Higher Ground」「Nobody Weird Like Me」「Stone Cold Bush」の3曲は4枚目の「母乳」というアルバムに収録されています。この時のレッド・ホット・チリ・ペッパーズはゴリゴリのロックサウンドで、フリーのベースがとにかく暴れまわっているのです。

「Stone Cold Bush」はフリーのスラップを聴ける有名な曲で、ベースソロのスラップが超かっこいいです!ピストルのようなプルと爆発音のようなサムが押し寄せてきます。ベース音が好きなら、ソロだけを何度も聴きたくなります。できれば耳掃除を完璧にしてから聴きたい曲です。

・Naked in the Rain

アルバム4枚目の「母乳」以前はフリーのベースがキレキレで、激しいロックサウンドが特徴でした。またフリー自身もスラップの技術を惜しみなく披露しています。しかし5枚目の「Blood Sex Sugar Magic」から徐々に休符などを使用し、ノリの強いファンクサウンドへと変貌をとげます。

そのため今までの激しいスラップよりファンクに近い重みのあるスラップに変わっていきます。その流れを感じるのが「Naked in the Rain」です。同じリフの繰り返しが印象的で、重低音のサウンドが素晴らしいです。ベースソロもかっこいいので注意して聴いてほしい。フリースラップの真骨頂を感じ始める曲でもありますよ。

・Aeroplane

ギターのジョン・フルシアンテが一時脱退した時のアルバムで、代わりにデイブ・ナヴァロが加入しています。アルバム全体がメタル色強めのヘヴィなサウンドが特徴的でしょう。その中でもヒットしたシングルが「Aeroplane」です。

それまでのフリーのスラップとは違って大人な落ち着きのあるスラップになっています。音の間を楽しんでいるような、ファンキーなスラップがとても心地よいのです。疾走感こそ物足りないですが、グルーブ重視なサウンドに変化しているのが非常に面白いところと言えます。

・Coffee Shop

「Aeroplane」と同じアルバムに収録されていますが、曲の雰囲気はかなり違い、重低音強めのハードサウンドが特徴です。そこにファンキーなノリを加えているのがスラップベースです。この曲を聴くとフリーのベースがいかに、ファンキーなノリを加えているのかがわかります。

メタルなどが好きでスラップを習得したい方には「Coffee Shop」がおすすめです。ベースソロではエフェクトをかけていて、遊び心がありレッド・ホット・チリ・ペッパーズ感の強いサウンドにもなっています。「Aeroplane」と一緒に聴いてほしい一曲です。

・Can’t Stop

フリーの有名なスラップで一番名が上がりそうなのが「Can’t Stop」ではないでしょうか。ジョン・フルシアンテが復活し、昔のパンキッシュなサウンドとは違ったレッド・ホット・チリ・ペッパーズ独特のサウンドになっています。おじさんになってもフリーのスラップは健在で、本来のベースらしい曲の地盤になるようなスラップが素晴らしいです。

アルバムを通してみても昔のようにスラップが多用されることも少ないので、「Can’t Stop」がさらに目立って聴こえます。

・Tell Me Baby

「Tell Me Baby」は2枚組アルバム「Stadium Arcadium」に収録されている曲で、全てのベース音がスラップというゴリゴリのスラップ推しの曲です。「スラップばかりでうるさそう」と思うかもしれませんが、そんな風には感じさせません。メロディアスで意外と軽い曲になっているのです。

長年のキャリアがスラップにも良い影響を与えているのが伺えますね。激しく疾走感のあるスラップから、間を楽しむおしゃれなスラップになっています。そしてギターとドラムとのグルーブもとても良いです。

「Stadium Arcadium」は私がレッド・ホット・チリ・ペッパーズを知ったアルバムになるので、初めて「Tell Me Baby」を聴いた時の衝撃は今でも覚えています。

フリーの魅力はスラップだけではない

フリーのかっこいいスラップ曲を紹介しました。フリーにはこの他にもかっこいいスラップ曲がたくさんあります。特に最近リリースした「Dark Necessities」や「Go Robot」なども大人の余裕を感じさせるスラップを披露しています。

そしてフリーはスラップだけではないです。スラップに目が行きがちですが、「By the Way 」や「Around the World」はスラップを使いません。しかしベースが印象的でかっこいい曲に仕上がっています。フリーはスラップだけでは語れないのが事実なのです。

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※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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