クリスマスアルバム:BGMとして最適な10選

ミュージシャンにとってクリスマスアルバムは重要なアルバムです。基本的には人生に一度であり、自分のアレンジ性が問われる作品になります。特にジャズミュージシャンは、クリスマスアルバムを作ることが重要なことも1つにもなっています。良いムードの演出やリラックスタイムに聴きたいクリスマスアルバムを紹介します。

人肌恋しいそんな季節。ハロウィンを過ぎると街中はクリスマスの雰囲気で溢れかえります。あなたはどのタイミングでクリスマスを感じますか?
聞き慣れたクリスマスソングが聞こえてくると「あ〜クリスマスが来たな」ときっと感じることでしょう。

実はクリスマスアルバムというのは、基本的に1人のミュージシャンにつき1枚しかアルバムを出しません。なぜならクリスマスソングはある程度数が決まっていますし、アレンジや個性の出し方が難しいアルバムになるからです。

ですので、ミュージシャンにとっては非常に重要なアルバムとなります。この記事では歴代にリリースされたアルバムから、ジャズミュージシャンが演奏するBGMにも最適なクリスマスアルバムを紹介します。

ヴィンス・ガラルディ「A Charlie Brown Christmas」

クリスマスアルバムとして不動の人気を誇っているのが、ヴィンス・ガラルディ「A Charlie Brown Christmas」というアルバムです。ピアノ、ベース、ドラムのジャズ基本的なトリオ編成で、シンプルかつ聴きやすい。そしてヴィンスの心地よい優しいピアノタッチは、キャンドルの火のような温かみさえ感じます。

またアルバムは世界的人気のアニメ「スヌーピー」がモデルとなっています。家族の一家団らとした雰囲気にも、熱々の恋人同士でも、ピッタリなアルバムではないでしょうか。ぜひ聴いてほしいクリスマスアルバムです。

ビング・クロスビー「White Christmas」

ビング・クロスビーは別名「クリスマスソングの王様」とも呼ばれていて、アルバムのタイトルにもなっている「White Christmas」や「Silent Night」を流行らせた人物でもあります。録音されたのが1945年とかなり古いのですが、現代でも語られるクリスマスアルバムの名盤です。

身体全体に響く太い声が男らしく、聖夜にピッタリな音楽になっています。個人的には恋人同士の夜には聴いていただきたいアルバムです。

フランク・シナトラ「A Jolly Christmas From Frank Sinatra」

ビング・クロスビーの歌を聴き歌手を目指したと言われるフランク・シナトラのクリスマスアルバムです。フランク・シナトラは数多くの名曲を残しています。また60年代のビートルズ、50年代のエルヴィス、40年代のシナトラと言われていて、時代を代表するミュージシャンです。

男らしい野太い声と深みのあるセクシーさは、男の私も聴き惚れてしまいます。アルバム冒頭の「Jingle Bells」のジャジーで楽しい雰囲気で始まり、終盤に向かいコーラスの混じったスムージーなサウンドへと変化していきます。徐々に変化する曲調もロマンチックさを演出してくれますよ。

チェット・ベイカー「Silent Nights」

トランペッターでありボーカリストでもあるチェット・ベイカー晩年のアルバムです。アルトサックス奏者のクリストファー・メイソンとの共作ですが、チェット・ベイカーの魅力が爆発しています。クリスマスっぽい楽しい雰囲気の中、チェットのビブラートがかかっていないトランペットが一直線に伸びてきます。

静かでロマンチックなジャズが散りばめられていて、恋人と一緒に聴きたいクリスマスアルバムでしたら3本の指に入るでしょう。静かだけどどこか楽しげに跳ねるピアノも聴きどころですよ。

チェット・ベイカー official-Facebook

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ「White Christmas」

「歌が入っているのが嫌だ」「ごちゃごちゃした演奏も嫌だ」「ジャズ初心者でも聴きやすいのが良い」こんな悩みならヨーロピアン・ジャズ・トリオがおすすめです。ピアノとベース、ドラムからなるシンプルなトリオ編成で、ごちゃごちゃと余計なことを一切していない演奏がとても魅力的です。

シルクのようにスベスベな滑らかさと軽さに聴きごたえを感じます。どこかで聴いたことあるような雰囲気も感じられるので、ジャズがよく分からない方には特に聴いてほしいクリスマスアルバムです。

EuropeanJazzTrio – YouTube

ジョー・パス「Six-String Santa」

ジョー・パスはギター界の巨匠とも呼ぶにふさわしいギタリストです。ギタージャズが好きな方や気になる方には特におすすめのクリスマスアルバムになります。ギターが2人でベース、ドラムのカルテットというジャズとしてはちょっと珍しい編成ですが、聴きごたえはたっぷりあります。

クリスマスソングだろうとジョー・パスの踊るようなフィンガーピッキングが、とても心地よく、1人リビングで本を読みながら聴いてみたいアルバムです。ぜひリラックスタイムに流してほしい1枚になります。

Joe Pass – Six String Santa (YouTube Music)

エラ・フィッツジェラルド「Ella Wishes You A Swinging Christmas」

今まで6枚のアルバムを紹介しましたが、女性ボーカリストが入っていなかったので、エラ・フィッツジェラルドを紹介いたします。エラは私が一番好きな女性ジャズボーカリストです。大人の魅力的な落ち着きのある歌声なのに、スイングしていてとにかく楽しげ。クリスマスソングも楽しくスイングしていますよ。

どこかウキウキしてしまうアルバムですので、恋人とぜひ聴いてほしいです。楽しい気分になるのはもちろんですが、聖夜にふさわしい夜を過ごせそうですよ。クリスマスイブには外せないアルバムになります。

Ella Fitzgerald – YouTube

マイケル・ブーブレ「Christmas」

2000年代以降のアルバムがないので2012年にリリースされたマイケル・ブーブレのアルバムを紹介。マイケル・ブーブレは現代のエンターテイナーで、世界的に有名ですが、このクリスマスアルバムは特に魅力が詰まっています。男らしくセクシーなのは言うまでもありませんが、ビックバンドをバックに歌う凛々しさにも注目です。

ロマンチックであり、楽しくどこか陽気な雰囲気が「ホリデー」と呼ぶのにふさわしいと感じます。家族一家団欒の時でも、恋人と一緒にいる時でも、相手を選ばないですし、クリスマス時期でなくても聴きたい1枚です。

カウント・ベイシー・オーケストラ「A Very Swingin’ Basie Christmas」

カウント・ベイシー・オーケストラの2015年にリリースされたクリスマスアルバムです。カウント・ベイシーは30年以上も前に他界していますが、カウント・ベイシーを継承しようということで、現在も活動しているのです。やっぱり魅力はタイトルにもあるようなスイングしたジャズになります。

ビックバンドのスイングジャズはノリも良くて踊り出したくなるような気持ちにさせてくれます。もちろんこのアルバムでも踊りたくなる気持ちになるでしょう。またこのアルバムを聴けば、気持ちの乗らないクリスマスなんて来そうにありません。

The Count Basie Orchestra

タック・アンドレス「Hymns, Carols And Songs About Snow」

タック・アンドレスはタック&パティというデュオで活躍しているのですが、このギター担当タックがとにかく超絶テクなのです。ギター一本で、メロディ、コード、ベース、リズムまで行うやばい人。さらに驚きなのがアルバムを通して、全ての曲が一本のギターで構成されています。

知っていましたか?ギターだけだと、とてつもなくロマンチックな雰囲気になるのですよ。静寂の世界に、たまに訪れる強く芯のあるギター音も聴きどころです。1人でリラックスするときや恋人と過ごす聖夜にもピッタリなクリスマスアルバムになります。

Tuck & Patti

クリスマスアルバムをたくさん出すミュージシャンはいません。ミュージシャン人生で一度という人が圧倒的に多いです。だからこそ、ミュージシャンもある程度キャリアを積んでから、クリスマスアルバムを作成します。

そのくらいミュージシャンにとって、気合いの入る曲の集合体なのです。今回はジャズミュージシャンだけでアルバムを揃えてみましたが、R&Bやソウル歌手にもクリスマスアルバムをリリースしているミュージシャンも多いです。ぜひそちらも機会があれば聴いてみてください。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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