パラオ:ダイバーが憧れ何度も行きたくなる海

ダイビングを始めた頃に行きたい海はどこですか、と聞かれたら「パラオ」と答える人がたくさんいます。パラオはダイバーを飽きさせない、リピーターがたくさんいる海だからです。

ダイバーが訪れたい憧れの海として有名な国がパラオです。パラオの海ではたくさんの海洋生物に出逢えることもあり、特にダイバーに人気のあるマンタやジンベエザメなどサメの仲間も生息し、パラオ周辺の海を回遊しています。自然に囲まれ、南国気分を味わうこともできます。
リピートしたくなるほど行きたい海、パラオについて紹介していきます。

パラオはどこにある?周辺にはどの国がある?

パラオは正式名で「パラオ共和国」という太平洋にある島国です。ミクロネシア海洋部のひとつで、周辺にはフィリピン、インドネシアがあります。熱帯気候で7月から10月にかけて雨が多く、平均気温は27度と温暖な国です。
周辺は太平洋の海にかこまれているので、海はとてもきれいで観光やハネムーンの地としても人気がある国です。
海外から訪れる観光客の中にはダイバーが多く、ダイビングで有名な雑誌やイベントでもよく紹介されています。ダイビング体験を希望する旅行者や、ダイビングライセンスを取得するために訪れる人も多数いますが、もちろん毎年の様に来るベテランダイバーもいます。ダイバーたちに非常に愛されている国なのです。

パラオで有名なダイビングスポットについて

パラオは200以上の島があり、人が住んでいる有人島はその中でも9島です。島々には手付かずの自然が多く残され、その中には世界遺産の複合遺産に登録されている「ロックアイランドと南ラグーン」があります。そこには観光地で有名な「ジュエリーフィッシュレイク」や「ミルキーウェイ」という美肌効果のある石灰炭を塗って海にダイブする「クレイパック」が人気な島の入り江があります。ここにはダイビングを終えたダイバーがよく訪れるスポットとしても有名です。そして、ロックアイランド周辺にはダイビングスポットもたくさんあります。

パラオの世界遺産、ロックアイランドで潜る海

パラオにはたくさんのダイビングスポットがあります。中でも有名なダイビングポイントがあるのはその周辺の海であるラグーンです。このラグーンを巡る海の中には多くの魚類が生息しています。ディズニー映画でも有名になったクマノミの種類「カクレクマノミ」をはじめ、カラフルな熱帯魚、バラクーダーの群れやウミガメ、マダラトビエイなどがいます。
では、有名なダイビングポイントを紹介します。

・ブルーコーナー

パラオで最も有名なダイビングポイントで、小さな魚類から大きな回遊魚までがこのブルーコーナというポイントに現れます。ここで見られる魚の数は多く、潮の流れに乗って移動します。もちろんダイバーもその潮の流れに乗って魚たちを見たり、写真を撮ったりするなど楽しみ方は様々です。流れが強いこともあり、経験値の多いダイバーが大物狙いや魚群と一体化になって泳ぐ快感を楽しむ人もいます。また、外洋から流れる海は透明度も高くここで見られるバラクーダーの群れは忘れられないでしょう。

・ジャーマンチャネル

ジャーマンチャネルはオニイトマキエイと呼ばれるマンタの種類が出現するポイントとして有名です。そこにはマンタの体についた寄生虫を小魚に食べてもらう場所として「クリーニングステーション」と呼ばれる場所があります。そこではマンタのほかにもサメやウミガメの種類も回遊しており、ギンガメアジの群れやジョーフィッシュという観賞用としても有名な魚の種類も生息しています。
また、プランクトンを捕食するためマンタが宙を舞う様に泳ぐ姿も見ることができます。

・ブルーホール

パラオはたくさんの魚たちに遭う海でもありますが忘れてはいけないのは手付かずの自然が生み出す神秘的な地形スポットです。中でも「ブルーホール」ではドロップオフと呼ばれる断崖のリーフに空いた穴から射す光が青いシャワーとして降り注いでいる、幻想的な光景を見ることができます。パラオの地形ポイントとして自然のありのままの光はダイバーが集まり円形になって写真を撮る絶好のスポットです。地形が好きなダイバーはこのポイントに何度も潜り、その付近で泳ぐ魚たちもツノダシやミナミハタなどがおり豊富です。

ダイビング初心者でも安心して潜れる「コーラルガーデン」

紹介した3つのポイントは潮の流れが早かったり、水深が深かったりなど、ビギナーダイバーには少し難しいのかもしれません。でも安心してください。ダイビング経験が浅くてもパラオで潜りやすいポイントもあります。
その中で「コーラルガーデン」と呼ばれる流れの影響を受けにくいポイントで、サンゴ礁に囲まれたエリアがあります。そこにはサンゴの間に生息する魚類も豊富で、チョウチョウオの種類やテングカワハギ、そして運が良ければマダラトビエイが泳いで来ることもあります。

パラオで出遭えるマンタについて

マンタといえば大きなエイのことを言いますが、正式には「マンタ」と呼ばれるのは「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」の2種類のエイです。マンタの名前の由来は、マントの様にヒレをなびかせて泳ぐ姿から取られた言葉です。

オニイトマキエイとナンヨウマンタの違いについて

オニイトマキエイとナンヨウマンタは見た目と生息地がそれぞれ違います。見た目では口部分の模様、えらの部分に黒い模様があるかないかで見分けがつきます。また、それぞれの生息地も少し違い、オニイトマキエイが外洋の海を泳ぎ、ナンヨウマンタはサンゴ礁付近に留まることがあります。違いについてはまだ解明中な部分もありますが、パラオで見られるマンタの多くは「オニイトマキエイ」となっています。

パラオでのダイビングスタイル

パラオでのダイビングスタイルについて紹介します。ブルーコーナなどの外洋ポイントに行く際には朝に船でポイントに行き2本潜ります。そのあとショップに戻り休憩し、午後から別のポイントに行き2本潜り、ショップに帰ります。ダイビングは通常早朝から始まり、夕方までには終わるのが基本ですが、中には夕方から夜にかけて潜る「ナイトダイビング」プランができる場所もあります。ポイントにもよりますが、昼間では見られない夜行性の魚を観察できたり、昼間は活発に動いていた魚がゆらゆらと休んでいたりする姿を眺めることができます。

また、パラオではクルーズ船に乗ってポイントを移動することもあり、船の上で過ごしダイビングを楽しみ、ジャグジーに浸りながら夕日を見るなどの楽しみ方があります。

パラオのクルーズ船で巡るダイビング

パラオでのクルーズ船は、日帰りツアーで40分以上かかるポイントに約10分で行くことができます。また、ダイビング設備も充実しており、潜った後に浴びるシャワーやウェットスーツを乾かす場所。水着、ラッシュガードの「脱水機」などの設備も備わっています。
乗船する時期によってダイビングポイントを巡るコースも変わり、人気のあるポイントは常に船やダイバーたちで混雑します。時間をずらして貸切り状態で潜ることもできます。そして、船内での食事も豪華です。潜った後にはお酒や食事を楽しみながら船の上で過ごします。

パラオでここも押さえたいダイビングポイント

「ブルーコーナー」や「ジャーマンチャネル」といった有名なポイントの他にも、ここは押さえたいパラオでのダイビングポイントを紹介します。

航空機「零式水上偵察機」

パラオには海洋生物の他に沈船や航空機が海の中に眠っていることもあります。沈船はよく聞きますが、パラオには海底に航空機が数多く眠っています。水深12m付近にあり、その姿は戦争があったという歴史を刻むものであり、姿形もしっかりと残っていることの存在感を示すものです。零式水上偵察機の他にも「Jake Sea Plane」という水上偵察機なども存在します。

他にも、見つかっている機体では「零戦二一型」や「零戦五二型」などの小型航空機や、「ヘルメットレック」と呼ばれる貨物線なども発見されています。いずれも、ダイバーが興味を持つものでもあり、写真を撮り、ありのままの姿を映し写真作品として発表することもあります。

自然と歴史が刻まれた海こそがパラオの魅力

いかがでしたか。パラオには壮大な魚の種類や大物回遊魚の他に、大自然が作り上げた地形ポイントから、沈潜や航空機といった歴史を刻むものなどが多数あり、ダイビングで何度も訪れたい国であり、ダイバーからも愛される国であることがわかります。ぜひパラオの海を目指してみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧