モルディブ:ダイバーが集まる理由、その国を知ったら行きたくなる海とは

モルディブはダイバーたちが憧れ、行きたいと言う国のひとつです。ダイビングを始めてから知ったと言う人もいるかもしれませんので、どのような海なのかを紹介したいと思います。

ダイビングを始めると、いろいろな国や海を調べることでしょう。その中で上位に出てくる「モルディブ」という国はどこにあるのでしょうか。モルディブという国のことや海のこと、そこで出遭う海洋生物について紹介していきましょう。

モルディブの位置

モルディブの正式名称は「モルディブ共和国」といいます。アジアのインド洋にある島国で、インドとスリランカの南西に位置しています。約1190もの島があり、そのうちの120島が1つ1つのリゾート地となっています。また、リゾート島と呼ばれる島にもそれぞれの自然、文化、海などの特徴があり、まずは行きたい島を選ぶところから始めなければなりません。島の選び方に悩む方は、まずはクルーズで巡り、のちに自分が行きたい島でリゾートステイするのも良いでしょう。

モルディブでのダイビングスタイル

モルディブではクルーズ船に乗って人気ポイントを移動しながら潜る方法から、1つのリゾート地を拠点にのんびり周辺をダイビングする方法があります。価格では後者であるリゾートに泊まってそこから船で行く「デイトリップ」という方法がリーズナブルにダイビングを楽しむことができますが、初めてモルディブに行く人やいろいろなポイントを潜ってみたい人にはクルーズ船に乗ってポイントを回る方法が良いでしょう。

モルディブでのクルーズ船について

モルディブではクルーズ船のタイプにはさまざまな種類があります。少人数でじっくり潜りたい人のためのクルーズや、大物を狙いが中心としたクルーズなどがあります。
クルーズ船の主なコースは北マーレを巡りながらジンベエザメやマンタが出現するポイントを回るコースから、南マーレ、赤道付近を通り越して巡るコースなど季節や目的で様々です。

また、見たい生物や大物狙いのポイントなどの選択肢もたくさんあります。
まずはモルディブに来たらぜひ見たい大物の海洋生物をご紹介しましょう。

ジンベエザメ

ジンベエザメはモルディブ首都マーレがあるマーレ島から西に位置する「アリ環礁」南部ではオールシーズンで見ることができますので、世界各地で見られるジンベエザメの中でもモルディブは遭遇率も高く人気の生物です。
ジンベエザメは太平洋から大西洋にかけた熱帯、亜熱帯、温帯気候の海を回遊します。また、サメの仲間でもあり、魚類と呼ばれる分類の中では最大の生物です。最大級になると体長は20mあり、水族館などで一般的に見られているジンベエザメは約4mから5mとも言われています。海で直に見るジンベエザメは5m以上、中には10mも超えるジンベエザメも見受けられますので、もし海で見た場合は想像を絶する大きさに感じられるかもしれません。
ジンベエザメはサメ科の生物ですが、主な主食はプランクトンなどの微生物からエビやカニなどの小物、海藻などとなります。大きな口で海水ごと吸い込み、海水と獲物を飲み込むことで捕食します。人を襲うサメではありませんが、近づきすぎると大きな尾ヒレなどで巻き起こす水流に流されることもあるのでむやみに近づかないことをおすすめします。また、ジンベエザメはとてもゆっくりと泳ぎ、とても臆病な性格ですので写真を撮る際はフラッシュが光らない様に配慮しましょう。

モルディブには高確率で見られるジンベエザメを求めて集まるダイバーがたくさんいます。アリ環礁では主にクルーズ船でポイントを巡りチャンスを狙うか、アリ環礁に滞在しながら遭遇ポイントをひたすら狙ってみるなどアプローチしてみましょう。

ジンベエザメはシュノーケリングでも見られる

実は、ダイビングライセンスを持っていなくても、シュノーケリングでジンベエザメと一緒に泳ぐことができるかもしれません。ジンベエザメは餌を食べる時に水面に上がることもあり、浅瀬で泳いでいるのを発見した時は船を近づけてシュノーケリングで泳いで近くこともできます。判断は現地のガイドに任せましょう。

マンタ(オニイトマキエイ)

モルディブでマンタに出会える高確率なポイントが北マーレ環礁にある「マンタ・ポイント」です。時期によっては東西で別れることもありますが、雨季である6月から10月にかけてほぼ100%に近い確率で出遭うことができると言われています。北マーレのほかのポイントになると南マーレ環礁、アリ環礁、マーレ島から西北に位置するバア環礁などです。
北マーレ環礁にある「マンタ・ポイント」は、マンタのクリーン・ステーションにもなっているので、体についた寄生虫を落としてくれる小魚を求め、多くのマンタを見ることができます。

北マーレ、南マーレ環礁が主に有名なダイビングポイントが多いのですが、実は条件が揃うと「ぐるぐるマンタ」というマンタという現象が見られるのがバア環礁です。

バア環礁にマンタがたくさん見られる理由

バア環礁では雨季である6月から10月に、潮に乗り上がって来たプランクトンが深海から押し上げられ、それを求めて数十枚のマンタが捕食しに来ます。その光景はマンタが乱舞しているようにも見え、とても圧巻であり「ぐるぐるマンタ」と呼ばれ大変人気になっています。水深が10m前後の部分で見られる現象のため、シュノーケリングで行く方法も取られます。

マンタが集まるのはクリーン・ステーションの場所がポイントになっていることが多いのですが、「ぐるぐるマンタ」を見られる確率が高いと話題になったのがバア環礁なのです。

モルディブは大物天国、大物のほかにも見られる魚群

マンタやジンベエザメの他にも、スカシテンジクダイの群れ、イワシの群れなど、外洋ポイントで見られる人気の魚類も多くいます。
また、ナポレオンフィッシュ、ハンマーヘッドシャークと呼ばれる頭部が左右に張り出しているシュモクザメという種類とも出遭うことができます。
モルディブは大物のほかにもこの様に様々な種類の生物にも出遭うことができるのです。

北マーレ、南マーレのほかにも潜ってみたいガーフ環礁

首都のあるマーレ島から南へ、赤道直下にあるモルディブでは最大の環礁と呼ばれている「ガーフ環礁」はまだリゾートとして開拓されてない手付かずの自然やダイビングポイントが人気です。また、ここにはジンベエザメやマンタも回遊してきます。
カーブ環礁の楽しみ方は、潮の流れを読みながら、どの生物に出会えるかが運次第なギャンブルなダイビングとも言われています。
ここで出遭える生物には、ヨシズフエダイの大きな群れから、イソマグロ、ナポレオンフィッシュなどの魚類から、グレーリーフシャークというサメの種類が100匹を超す大群で見られることもあります。

特に東部では雨季になると透明度が高くなりプランクトンも増殖し、それを求めてカジキマグロやジンベエザメなども出現します。そして、海面付近ではイルカにも出遭うことがあります。

環礁とは

「環礁」というのはサンゴ礁が輪になって繋がっていることを表します。サンゴ礁には3つのパターンがあり、火山の様に盛り上がってできたものが、後に島を囲む形になる「裾礁(喜翔)」、サンゴ礁だけが積み重なる「堡礁(ほしょう)」と「環礁(かんしょう)」があります。モルディブは26の環礁でできています。そのことからモルディブサンスクリット語のMala(花輪)Dheep(島々)から名付けられたと言われています。
また、モルディブを上空から見ると島の姿が輪の様に広がっていることもわかります。

26の環礁で様々な楽しみ方があるモルディブはダイバーが憧れる海

いかがでしたか、モルディブでは島ごとに楽しめる海がたくさんあります。ジンベエザメやマンタはダイバーに人気の大型回遊魚であり、それを目当てでやってくる世界中のダイバーが集まります。クルーズ船で大物狙いをするのも、リゾートで留まり、その周辺のポイントを散策し、のんびり潜り、時には珍しい種類の魚にも出会える楽しみ方もあります。
たくさんの環礁があるモルディブ。まずは北マーレ、南マーレ環礁を回り、後にバア環礁やガーフ環礁も訪れてみてください。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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