テトリス:シンプルな元祖落ち物パズルの特徴と魅力を紹介!

ビデオゲーム創成期に生まれ、未だに新作もリリースされている「テトリス」。
ゲームを知らない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか?
ただ、若い人達の中には存在は知っていてもプレイしたことがないという人も多いかもしれません。
この記事ではそんなテトリスのルールや特徴、魅力などを紹介したいと思います。

テトリスとは?

テトリスは落ち物パズルと呼ばれるジャンルの草分け的存在のゲームです。
1980年代に大ヒットし、その後も根強い人気を持っているゲームですね。
テトリスはもともとソビエト連邦(現在のロシア)の科学者アレクセイ・パジトノフ氏達により教育用ソフトとして開発されたものです。
ちなみに「テトリス」という名前は、テトロミノ(4つの正方形を辺に沿って繋げたもの、つまりテトリスで使うブロックと同じ形) とテニスをくっつけた造語として生まれました。
当時ソ連は社会主義国だったので、ライセンスは国の機関である外国貿易協会 (ELORG)が管理し、そこから様々なゲーム会社に売られ数々のテトリスソフトが販売されました。
そのため、当時はパジトノフ氏本人には全く売上金が入らなかったそうです。
(ソ連崩壊後パジトノフ氏は、アメリカでザ・テトリス・カンパニーという会社を設立し、そこでようやくテトリスの版権収入を得ることができるようになります。)
1980年代末から1990年代にかけてテトリスは世界中で爆発的にヒット。
日本でもセガがアーケードで発売した「テトリス」をきっかけに人気になりました。
現在でも人気は根強く、最近のゲーム機でも様々な形で販売されています。
中でも人気なのが携帯電話やスマホのテトリス系ソフトで、2000年から2014年までで累計4億2500万ダウンロードを記録。
これは有料コンテンツのみの売り上げ数で、無料でプレイできるものは含まれていません。
2000年代に入ってからもテトリスはずっと人気ソフトだったのですね。

テトリス関連の主なソフト

上記で述べたようにテトリスは世界中のゲームメーカーから発売されています。
ここではそんなテトリスの中から5本のソフトを紹介します。

「TETЯIS」

1987年に最初に製品化され、アメリカのスペクトラムホロバイトより発売されたPC用テトリスです。

「テトリス」(ゲームボーイ)

1989年、任天堂が販売したゲームボーイ版テトリスです。
ゲームボーイの通信機能を使って対戦機能を初めて実装しています。
家庭用ゲーム機では3500万本と最もヒットしたテトリスでもあります。

「テトリスワールド」

欧米で2001年、日本で2002年に発売され、ゲームボーイアドバンスやゲームキューブなど様々なゲーム機にて販売されたテトリスです。
この作品を基準として、下記で解説するテトリスのガイドラインが制定されることになりました。
しかし「テトリスワールド」はボタン押しっぱなしでゲームの進行を止められてしまい、ファンから評価が低い作品です。

「ぷよぷよテトリスS」

セガが発売する日本で人気の落ち物パズル「ぷよぷよ」とテトリスのコラボレーション作品です。
ぷよぷよとテトリスを上手く組み合わせた色々なルールが用意されており、任天堂ゲーム機、プレイステーション、Xboxと色々な家庭用ゲーム機で販売しています。
最後に発売されたSwitch版が「ぷよぷよテトリスS」ですがジワジワと売れ続け、2018年2月の時点でプロデューサーから「全世界で100万本間近」という発言も出ています。

「テトリスエフェクト」

プレイステーション4で発売された新作テトリスです。
何とPS VRに対応し、VR空間でテトリスが楽しめる作品。
綺麗な音とエフェクト、ゾーンシステムという4段以上を一気に消せるシステムによって爽快感のあるゲームになっています。

テトリスのルール

基本ルール

上から降ってくる4つの正方形がくっついたブロック(テトリスではテトリミノと呼ばれます)が1つずつ落ちてきます。
プレイヤーはそのテトリミノを90度ずつ回転させたり、落ちる場所を調整させたりすることができ、横一列に隙間なくテトリミノを並べるとその列が消せます。
1人用の最も基本的なルールでは画面上部までテトリミノが積みあがらないように上手く消していくのが目的です。
また、テトリスはいっぺんに消した段数によって
・1段消し:シングル
・2段消し:ダブル
・3段消し:トリプル
・4段消し:テトリス
と呼ばれ、一度に消した段数に応じて点数が増えるゲームが多いです。
そのため敢えて縦1列を埋めずに残しておき、I-テトリミノが降ってきたタイミングで4段消しを狙うのが基本的な戦略になります。

テトリミノの種類

テトリミノは全部で7種類あり、それぞれ以下の名前で呼ばれています。

I-テトリミノ

正方形4つが真っすぐに並んだ形で、唯一テトリス(4段消し)が可能なテトリミノです。
ガイドラインでは水色のブロックに設定されています。

O-テトリミノ

正方形4つで大きな正方形の形になっており、回転させても唯一形の変わらないテトリミノです。
ガイドラインでは黄色のブロックに設定されています。

S-テトリミノ

O-テトリミノの上段を右にずらし、Sのような形をしたテトリミノです。
ガイドラインでは黄緑色のブロックに設定されています。

Z-テトリミノ

O-テトリミノの上段を左にずらし、Zのような形をしたテトリミノです。
ガイドラインでは赤色のブロックに設定されています。

J-テトリミノ

3つの正方形を縦に並べ、一番下の正方形の左側にもう一つの正方形をくっつけたJのような形をしたテトリミノです。
ガイドラインでは青色のブロックに設定されています。

L-テトリミノ

3つの正方形を縦に並べ、一番下の正方形の右側にもう一つの正方形をくっつけたLのような形をしたテトリミノです。
ガイドラインではオレンジ色のブロックに設定されています。

T-テトリミノ

3つの正方形を並べ、真ん中の正方形にもう一つの正方形をくっつけた形で、Tスピンが狙えるテトリミノです。
ガイドラインでは紫色のブロックに設定されています。

ガイドラインルール

1987年の「TETЯIS」以来、様々なゲーム会社によって色々なテトリスが発売されてきました。
基本的なルールはどれも同じですが、ゲーム会社によって操作感覚やゲームモードなどは独自に作られそれぞれの会社による特色が出たものになっていたのですが、2002年にザ・テトリス・カンパニーの社長ヘンク・ブラウアー・ロジャースは、これらの細かい部分を統一するためのガイドラインを制定。
これは同社がデザインした「テトリスワールド」のルールがベースとなっています。
このガイドラインは一般には詳しく公表されていませんがその後も何度か改定されているようです。
ガイドラインによって上記のようなテトリスミノの色や落下時の形、回転規則などの細かいルール、フィールドのサイズ(縦20×横10)の他、以下のようなゲーム根幹に関わるルールが公式に制定されることになりました。

テトリミノの出現法則

初期のテトリスではテトリミノの出現法則は完全に乱数のランダムなどで決められていることが多く、同じテトリミノが連続で落ちてきたり、なかなか出てこないテトリミノがあったりしました。
ガイドラインではこのようなことを無くすため「7種類のテトリミノを1セットにしてランダムな順番で出現させ、それを1セットずつ繰り返す」という法則にしています。
つまりガイドラインを採用したテトリスでは3つも4つも同じテトリミノが連続で出現することはなく、7個のテトリミノが落ちてくる間に必ず目当てのものも落ちてくるようになっています。

2つ以上のネクストブロックを表示

次に落ちてくるテトリミノを予告するネクストブロックは最低でも2つ以上を表示することがガイドラインで設定され、それ以降のゲームでは3つ表示されているゲームが多いようです。
中には6つまで表示されている作品もあります。

ゴーストブロックの表示

ゴーストブロックとはテトリミノが接地していない状態の時に、そのまま落下したらどのような形になるかを薄い影のような形で表示するシステムです。
ガイドラインではこのゴーストブロックを表示できるように決まっているようですが、オンオフが設定できる作品が多いです。

ホールドシステムの導入

ホールドとは落下中のテトリミノを1つだけホールドゾーンに入れてキープし、いつでも必要な時に取り出せるシステムです。
このシステムを使えば、まだ形ができていない時にI-テトリミノやT-テトリミノを温存し、形ができてからテトリスやTスピンを狙うといった使い方ができます。
ただし、ホールドゾーンから取り出した後はそのテトリミノが接地するまでホールドが使えません。

スーパーローテーション

従来のテトリスでは壁や他のブロックにくっついた状態で回転させようとすると、プレイヤーの意図したように回転できない作品が多かったのですが、ガイドラインでは壁やブロック接していても柔軟にテトリミノの軸を変化させて回転できるシステムを採用しています。
これによって、Tスピンなどの強引に壁やブロックの隙間に入れ込むことがしやすくなっています。

インフィニティ

接地の際には「遊び」と呼ばれる回転や移動の猶予時間がありますが、遊び時間中に回転ボタンを押すか横に1マスでも移動させれば遊び時間はリセットされ、テトリミノを回転し続けたりするといつまでもテトリミノが固定しないというシステムです。
「テトリスワールド」で初めて導入されたシステムですが、ボタンを押しっぱなしすることで回転し続ける仕様になっておりプレーヤーからは批判の的になりました。
そのため、それ以降のテトリスはボタンを押すたびに回転する仕様になったり、制限時間や回転の回数制限を行って無限回転とまでいかなかったりするソフトが多いです。

ハードドロップの導入

ハードドロップとは浮いているテトリミノを瞬時に接地させるシステムです。
多くのテトリスで下ボタンを押すと落下が早くなりますが、ハードドロップではそれよりも更に素早く接地します。
ハードドロップを利用すると、多くのソフトで設置時の遊び(設置前に回転させる時間)がなくなるようになっています。

下ボタンではテトリミノが固定しない

従来の作品では下ボタンを押すことでテトリミノの落下速度を上げることができていましたが、ハードドロップの導入によって下ボタンの必要性が薄くなりました。
しかしハードドロップでは接地時の遊びがないのに対し、下ボタンでの落下では接地時に遊びがあり回転させたり移動させたりすることができます。

Tスピン

本来入らない隙間にT-テトリミノを接地の瞬間に回転させてねじ込み、シングル〜トリプルを取る技です。
ねじ込むこと自体は他のO-テトリミノを除くテトリミノでできますが、T-スピンだけは特別な扱いになっており高得点や対戦時の攻撃にボーナスが付きます。
ちなみにこれらのシステムをガイドライン通りに入れるかどうかはゲームによって違い、ガイドライン制定後でも取り入れていないシステムがあるゲームもあります。

テトリスの魅力

1人で何十時間でも遊べる中毒性

テトリスはゲームに慣れれば1日中でもハマってしまう中毒性があります。
このような状態を指す「テトリス・ハイ」という言葉まで存在しているくらいです。
モバイルや携帯ゲーム機で売れていることからも分かるように、隙間時間を気軽に潰すにもちょうど良いゲームになっています。

対戦の駆け引きが熱い

これは他の落ち物パズルにも言えることですがテトリスも対戦が楽しいゲームです。
誰でも分かりやすいルールで操作も単純なので、普段ゲームをしない人でも気軽に遊べるのが良いところ。
4人対戦などができるゲームもあるのでパーティーゲームとして最適でしょう。

シンプルだからこそ何年経っても色褪せない

テトリスが登場してから30年以上が経ちますが、シンプルで分かりやすいルールのため今もその面白さは色褪せません。
最近の豪華なグラフィックのゲームばかりをしている人でもプレイしてみればその中毒性にハマってしまうはずです。
見た目はこれ以上ないほどに地味なゲームですし見ているだけだと魅力は分かりにくいですが、面白さは見た目だけでは判断できないということを体現しているゲームでもあります。
「今更テトリスなんて…」と思っている人こそ、是非一度プレイしてテトリス・ハイを体験してみてください。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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