ポケットモンスター:子どもから大人まで夢中になるシリーズの開発秘話や魅力に迫る

子どもから大人にまで大人気のRPG「ポケットモンスター」シリーズ。
ゲームボーイで1作目が発売されて以降ずっと人気がありますよね。
この記事ではそんな「ポケットモンスター」シリーズの特徴やゲーム内容、魅力を改めて書いてみたいと思います。

「ポケットモンスター」シリーズとは?

「ポケットモンスター」は株式会社ポケモンから発売されているロールプレイングゲームです。
ポケモンと呼ばれる生物を捕まえて育成し、そのポケモンたち勝負させたり、集めたり、交換したりするといった要素で人気の作品となっています。
ちなみに株式会社ポケモンとは「ポケットモンスター」シリーズのライセンスの管理・関連商品の販売を行う会社です。

元々任天堂がシリーズの販売を行っていましたが、ゲームに留まらずアニメやカードゲームなど関連商品が膨れ上がったために設立されました。
これだけでも「ポケットモンスター」シリーズの影響力がうかがえますね。
ゲームシリーズの総売り上げは2016年の「サン・ムーン」発売前に2億100万本以上となっており、任天堂の人気シリーズの中でも「マリオ」シリーズに次ぐ2番目の売り上げを誇っています。
特に子どもに人気の高いシリーズですが初期の作品が1996年発売で、その当時子どもだった人たちが大人になっても継続してシリーズをプレイしていることもあり、幅広い年齢層の人に親しまれています。

「ポケットモンスター」シリーズのタイトル

「ポケットモンスター」シリーズの特徴として同時に別のバージョンがリリースされる点があげられます。
どちらのバージョンもゲームシステムや大まかなストーリーなどは同じですが、出てくるポケモンが異なり他のバージョンを持っている人と交換するなどしないと1つのソフトでは全てのポケモンが集まらないようになっているのです。
このような特殊な作品形態であることから、ポケットモンスターは同じシステムを採用している作品を世代で括り第〇世代と表現されています。
各世代の作品は以下の通りです(括弧内は発売されたゲーム機)。

第1世代の作品

  • ポケットモンスター 赤・緑(ゲームボーイ)
  • ポケットモンスター 青(ゲームボーイ)
  • ポケットモンスター ピカチュウ(ゲームボーイ)

後に発売された「青」「ピカチュウ」は「赤」「緑」に続く別バージョンです。
このように別バージョン(マイナーチェンジ版)が後に発売されるのは後の作品にも多くみられます。

第2世代の作品

  • ポケットモンスター 金・銀(ゲームボーイ・ゲームボーイカラー)
  • ポケットモンスター クリスタルバージョン(ゲームボーイカラー)

「クリスタルバージョン」は金・銀に続くマイナーチェンジ版です。

第3世代の作品

  • ポケットモンスター ルビー・サファイア(ゲームボーイアドバンス)
  • ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン(ゲームボーイアドバンス)
  • ポケットモンスター エメラルド(ゲームボーイアドバンス)

「エメラルド」は「ルビー」「サファイア」のマイナーチェンジ版です。
「ファイアレッド」「リーフグリーン」は第1世代の「赤」「緑」を第3世代のシステムを基にリメイクしたもので、この作品を皮切りにその時の最新作のシステムに合わせたリメイク作品が発売され始めました。

第4世代の作品

  • ポケットモンスター ダイヤモンド・パール(DS)
  • ポケットモンスター プラチナ(DS)
  • ハートゴールド・ソウルシルバー(DS)

「プラチナ」は「ダイヤモンド」「パール」のマイナーチェンジ版です。「ハードゴールド」「ソウルシルバー」は第2世代の「金」「銀」を第4世代のシステムを元にリメイクしたものです。

第5世代の作品

  • ポケットモンスターブラック・ホワイト(DS)
  • ポケットモンスターブラック・ホワイト2(DS)

「2」はマイナーチェンジ版とは違い、無印「ブラック」「ホワイト」の続編として発売されています。

第6世代の作品

  • ポケットモンスター X・Y(3DS)
  • ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア(3DS)

「オメガルビー」「アルファサファイア」は第3世代の「ルビー」「サファイア」を第6世代のシステムを基にリメイクしたものです。

第7世代の作品

  • ポケットモンスター サン・ムーン(3DS)
  • ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン(3DS)
  • ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ(Switch)

「ウルトラサン」「ウルトラムーン」は「サン」「ムーン」のマイナーチェンジ版です。
「Let’s Go! ピカチュウ」「Let’s Go! イーブイ」は第1世代の「ピカチュウ」を第7世代のシステムを元にリメイクしたものです。
また、「Let’s Go! ピカチュウ」「Let’s Go! イーブイ」はシリーズ初の据え置きゲーム機での作品となりました。

本編以外の作品

本編となるRPG作品以外にも外伝作品が多数リリースされています。
外伝作品はポケモン本編と連動するもの(「ポケモンスタジアム」シリーズなど)やポケモンのキャラを使った全く別のゲーム(「ポケモンカードバトル」シリーズ、「ポケモンピンボール」など)があり、本編より早く据え置き機で発売されているものやスマホやアーケードまでかなりの種類があります。

ポケットモンスター誕生までの秘話

ゲームを開発しているのはゲームフリークという会社で、ゲームフリークの社長でもある田尻智氏が「ポケットモンスター」の生みの親とされています。
販売は任天堂が行っていますが、開発会社は別なのです。(ゲームフリークは任天堂の子会社という訳でもありませんが最初の「赤・緑」では開発費を援助しています)

当初は「カプセルモンスター」というタイトルを予定していたようですが、商標の問題でタイトルが「ポケットモンスター」になりました。
ちなみに同じ名前繋がりで言えば、アニメ「ポケットモンスター」の主人公の名前でもある“サトシ”は田尻氏の名前から付けられています。

会社設立直後(1989年)から「ポケットモンスター」の製作は始まっていたようですが発売したのは1996年。
この長い開発期間を見ても分かる通り製作は難航し、この間には様々な問題がありました。
例えばRPGの開発経験の不足、開発期間が延びることによる開発資金不足です。
RPGの開発経験の不足については「MOTHER」シリーズの製作に携わった石原恒和氏が参加して取りまとめを行い、開発資金繰りには「ヨッシーのクッキー」など別作品をリリースすることで集めました。
そして開発期間6年にしてようやくリリースにこぎつけたのです。

ただ、発売した1996年には既にゲームボーイが時代遅れのゲーム機となりつつありました。
そのため、リリースした時はほとんど注目されていないソフトだったのです。
しかし購入した人の面白いという口コミで人気に火が付き、その後アニメ化されることで一気に大ヒットとなりました。
ちなみに1作目の「赤」「緑」というタイトルはマリオとルイージのイメージカラーからとったものとされています。
また、その後に発売された「青」はマリオ達のつなぎの色からとったものとされています。

「ポケットモンスター」のゲーム内容

ここからは「ポケットモンスター」のゲーム内容について解説していきます。

ゲームの目標と遊び方

「ポケットモンスター」はポケモンを集め育てるポケモントレーナーとなり、世界各地のポケモントレーナーと勝負を繰り広げていくというストーリーです。
「ポケットモンスター」シリーズは全作通してプレイヤーの目的となるものは大きく2つあります。
一つはストーリーをクリアすること、もう一つは全てのポケモンを集めてポケモン図鑑を埋めることです。
また友達と通信を使った交換・対戦なども楽しめるので、周りにプレイしている友人がいる人はクリア後も長く遊べるゲームとなっています。

ゲームは「ドラゴンクエスト」などと同じようなJRPGのスタイル。
森の中などを歩いていると野生のポケモンがランダムでエンカウントし、戦闘画面では表示されるコマンドを選択して戦っていきます。
ただ他のRPGと違うのは戦うのが主人公ではなく、捕まえたポケモンのうちの1体だということ。
戦闘に出すポケモンによって攻撃方法にバリエーションがあり、ポケモン同士の相性により有利・不利になるという要素もあります。

敵として登場する野生のポケモンのHPはバーで表示され、ある程度HPが減った時にアイテムのモンスターボールを使うことで野生のポケモンを捕獲でき、捕獲したポケモンはそれ以降プレイヤーのポケモンとして自由に戦闘に出せるようになります。
また野生ポケモン以外に、他のポケモントレーナーが戦闘を挑んでくる場面もあり、この戦闘ではお互いが持っているポケモンを出し合う総力戦となり、逃げることはできません。
勝利することで賞金がもらえます。
各地にいるジムトレーナーに勝つことでジムバッジを手に入れることができ、これを集めるのもストーリー上の目的となっています。

代表的なポケモン

ピカチュウ

ねずみポケモンと呼ばれる電気を武器に戦うポケモン。
ピチュー(第2世代から登場)の進化系で、更にピカチュウからかみなりのいしを使うことでライチュウに進化します。
「ポケモン」がメディアに出る際に必ずと言って良いほど出てくるシリーズのマスコットキャラ的存在です。
ピカチュウ=ポケットモンスターを象徴するキャラクターとなったのはアニメによるもので、初代の「赤・緑」では最初に選ぶポケモンに含まれておらず序盤に訪れるトキワの森に低確率で現れるポケモンの1体でした。
アニメなどでピカチュウ人気が高まり、ゲームに逆輸入される形で第1世代の「ピカチュウ」では最初に選べる唯一のポケモンになるなど、代表格の扱いに変わっていくことになります。

ニャース

ねこポケモンと呼ばれる、招き猫をモチーフにした猫の額に小判があるデザインのポケモン。
ニャースからレベルが上がるとペルシアンに進化します。
第1世代では「緑」「青」しか捕まえられなかったポケモンでしたが、アニメでの活躍(ピカチュウと同じくらいの登場頻度と、アニメでは言葉を喋るという特性が与えられている)で有名になりました。
そのおかげか「大乱闘スマッシュブラザーズ」などのシリーズ外作品にも出演しています。

フシギダネ

たねポケモンと呼ばれる、くさ/どくタイプのポケモン。
カエルのような身体に種がくっついたデザインになっています。
フシギダネはレベルアップによってフシギソウ・フシギバナに進化します。
第1世代(赤・緑・青)では最初にもらえる3体のうちの1体。
ポケモン図鑑ではNo.001に登録されます。
ヒトカゲ、ゼニガメと共にカントー御三家と呼ばれています。

ヒトカゲ

とかげポケモンと呼ばれる、ほのおタイプのポケモン。
トカゲのような身体で尻尾に火が灯ったデザインになっています。
ヒトカゲはレベルアップによってリザード・リザードンに進化します。
第1世代(赤・緑・青)では最初にもらえる3体のうちの1体で、カントー御三家として有名です。

ゼニガメ

かめのこポケモンと呼ばれる、みずタイプのポケモン。
名前の通り可愛らしいカメのようなデザインです。
ゼニガメはレベルアップによってカメール・カメックスに進化します。
第1世代(赤・緑・青)では最初にもらえる3体のうちの1体で、カントー御三家として有名です。

ミュウツー

いでんしポケモンと呼ばれる、エスパータイプのポケモン。
人型で尻尾や白い毛が生えた、第1世代では異色なポケモンとなっています。
遺伝子改造で人の手によって作られた狂暴性が高いポケモンで、アニメ映画などでもボス的な存在として描かれています。
第1世代では最強のポケモンとして君臨し、ポケモン図鑑のNo.150(最後)に登録されていました。

「ポケットモンスター」シリーズの魅力

友達同士のコミュニケーションツールになる

「ポケットモンスター」シリーズは1人でプレイするとただのRPGの作品です。
そんな「ポケットモンスター」がここまで大きなブームになったのはいち早く通信機能を駆使したシステムを組み込んだことに尽きると思います。
通信機能によって他の人とポケモンを交換したり対戦したりできることによって、友達同士のコミュニケーションツールとなったのですね。

また、交換機能を後押しする要素として「一つのソフトでは全てのポケモンが集まらない」というのも重要な点です(ユーザーにとっては面倒かもしれませんが…)。
このような携帯ゲーム機の通信機能によるコミュニケーションは後の「モンスター・ハンター ポータブル」などにも引き継がれています。

主力となるポケモンはプレイヤーによって変わる

対人戦の強弱はさておき、ストーリーを進める際は人によって主力となるポケモンは十人十色です。
最初にもらったポケモンをずっと使い続ける人もいるでしょうし、強さにこだわってポケモンを選ぶ人、見た目にビビッときたポケモンを使う人など色んな楽しみ方があります。

他のRPGではせいぜい10人前後から数人選んで戦闘に出すのに対し、ポケモンは数百体の中から好きなポケモンを選べるのです。
このような戦闘パーティの自由度はポケモンならではの特徴と言えますね。

一時的な流行りでは終わらない面白さがあるシリーズ

「ポケットモンスター」シリーズは私が中学生の頃に登場したゲームで、当時はみんなプレイしていましたが正直「いつか廃れるだろう」と思っていました。
しかし、それからアニメが始まり更に大ヒットし、気づけば20年以上経った今でも大人気シリーズとして君臨しています。

これだけシリーズが続いて人気を継続させるのは大変なことですよね。
これはきっと今も昔も変わらない面白さを大事にしているためだと思います。
あなたもまだプレイしたことがなければそんな「ポケットモンスター」の面白さに一度触れてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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