ラストオブアス:PS3を代表する名作ソフトの内容と魅力を紹介!

「ラストオブアス」は2013年にプレイステーション3で発売されて大きな話題となったゲームです。
ただ、あまりゲームに詳しくない人はゲーム内容をご存知ないかもしれません。
今回の記事ではそんな「ラストオブアス」のゲーム内容や魅力を紹介したいと思います(ネタバレはありません)。

「ラストオブアス」とは?

ソニー・インタラクティブエンタテイメント(SIE)の子会社であるノーティードッグが開発したソフトです(発売はSIE)。
CEROレーディングはZとなっており、18歳未満はプレイできません。
シリーズものではない作品に関わらず、事前に公開していたトレーラーなどから注目を集め発売後は爆発的ヒットになりました。
最終的に世界で600万本以上を売り上げています。

また、200以上のゲームアワードを受賞する評価の高い作品でもあり、名実ともに2013年を代表するゲームとなりました。
2013年にPS3で発売したオリジナル版以外にも、現在までに以下の形で関係作品がリリースされています。

  • ラストオブアス Left Behind ‐残されたもの‐(PS3・PS4)
  • ラストオブアス リマスタード(PS4)

「Left Behind ‐残されたもの‐」はエリーがジュエルと出会う前日譚となるエリーを主役にした追加DLCエピソードです。
このエピソードは本編を持っていなくても単体で遊ぶことができます。
「ラストオブアス リマスタード」はPS4用にフルHDに対応し、「Left Behind ‐残されたもの‐」などのPS3版で出された主要DLCを最初から含んでいる完全版です。
リマスタードのみ「フォトモード」というムービー以外で自由に写真を取ってshare機能でSNS等にアップロードできる機能もついています。
今からプレイするのならPS4版が良いでしょう。

「ラストオブアス」が誕生に至るまで

ノーティードッグは「クラッシュバンディクー」シリーズや「アンチャーテッド」シリーズなど話題作を発表してきた会社です。
特に「アンチャーテッド」シリーズは「ラストオブアス」と共にPS3を代表する作品で、「ムービーシーンのような圧倒的なグラフィックの中を自由に動き回れる」「映画的な演出がゲームを盛り上げる」というコンセプトはどちらも同じ。
先に発売していた「アンチャーテッド」シリーズの実績のおかげで「ラストオブアス」が注目を集めたと言っても良いでしょう。

「ラストオブアス」の開発は2009年に発売されたアンチャーテッドシリーズ2作目「黄金刀と消えた船団」後にスタート。
ノーティードッグはアンチャーテッドの3作目「砂漠に眠るアトランティス」を作るチームと「ラストオブアス」を作るチームに分割されることになりました。
ただ「ラストオブアス」を製作することはチームを分けた当初決まっておらず、PS2やPSPで発売された「ジャック×ダクスター」の続編を作ることが検討されていたそうです。

しかし「せっかく2つのチームに分けたのだから完全新作を作ろう」ということになり、新しいタイトルの開発が決定しました。
「ラストオブアス」のアイデアのきっかけとなったのはイギリスのBBCによるドキュメンタリー番組「プラネットアース」です。

「プラネットアース」内でたまたま取り扱っていた冬虫夏草属という菌類の生態紹介を見たスタッフがインフェクテッドのアイデアを思いつき、これが出発点となったのです。
ちなみに冬虫夏草とはアリなどの昆虫に寄生し、昆虫の体内で栄養分を吸い取り死に至らしめ、そのまま地上で発芽するキノコ類の植物。

中には昆虫に取り付いたままキノコが成長し昆虫の脳に入り込んで運動機能を乗っ取る冬虫夏草もあり、これを参考にキノコが人間に寄生したインフェクテッドのモデルになりました。
またそれ以外の部分では、映画「ノーカントリー」「トゥモロー・ワールド」「ザ・ロード」、テレビドラマ「ウォーキング・デッド」などを参考にしているようで、ゲーム内でもこれらの作品に近い陰鬱とした雰囲気が表現されています。

「ラストオブアス」のゲーム内容

「ラストオブアス」の世界観

「ラストオブアス」はアメリカを舞台にしたパンデミック作品です。
ゲーム本編の20年前、突然現れた謎の寄生菌に人類の多くが寄生されこの影響で文明は崩壊、人類は滅亡の危機に立たされています。
僅かに残っている多くの人は「隔離地域」と呼ばれる感染していない地域に住んでいますが、隔離地域では軍が実権を持ち感染者や犯罪者を厳しく取り締まっています。

一方、隔離地域外ではインフェクテッド(感染者)があちこちをさまよい、生存者を見かけたら攻撃し感染を広げようとし、僅かに残る隔離地域外の生存者はそれぞれ生き残るために他者を襲い、資源の奪い合いをしている状況です。

ゲームのシステム

ゲームのジャンルとしてはTPS(三人称視点のシューター)、もしくはサバイバルアクション。
主にジョエルを操作し、エリーと共に生き残るための旅を続けていきます。
旅の途中ではインフェクテッドや他の生存者が敵として立ち塞がりますが、敵は数が多かったり強かったりすることが多いです。
そのため、基本的には隠れて気づかれないようにやり過ごし、ステルスキルしながら1匹ずつ仕留めていくことになります。

また、ステルスキルを狙ったり無用な戦闘を避けたりするのは、手持ちの物資に限りがあるというのも理由の一つです。
銃の弾丸などの武器や回復に使う治療キットは限られた数しか持てません。
しかも治療キット等のアイテムは途中の工作机で材料を使って作成しなければならず、いつでも補充できないというアイテムがカツカツの状態で旅を続けることになります。
このように限りある材料をやりくりしながら進み、派手な戦闘が少ないのは「アンチャーテッド」シリーズと大きく異なる点でしょう。

ステルス移動に役立つのが「聞き耳」というシステムで、これは音を立てている敵は壁越しでも可視化されるというものです。
「聞き耳」で敵の位置を探り、こちらはなるべく音を立てないように敵を倒していくのが少ない資源で安全に進むコツとなります。
ストーリーでジョエルがエリーにサバイバル技術を仕込むという会話がありますが、実際にプレイヤーの行動によりAIで動くエリーの行動も異なっていきます。

例えば、プレイヤーがステルスプレイばかりならエリーも隠れることが多くなり、逆に銃をバンバン撃って派手に戦うとエリーも目立つような行動が多くなるということです。
このようなAIの変化は敵の生存者も同様で、プレイヤーの行動の仕方によって仲間を呼んだり、物陰に隠れたり、戦闘状況に応じて異なる行動を取りプレイヤーを追い詰めてきます。

登場するキャラクター・用語

ジョエル・ミラー

主人公となる40代後半男性。
パンデミック発生の混乱時に娘サラを軍に殺された過去を持っており、それから20年は生き延びるために相棒のテスと共に隔離地域のブラックマーケットで密輸などの悪事を行っていました。
密輸の荷物としてエリーを届けるという仕事を引き受け、エリーと長期の旅をする事になります。
20年で色んな経験を積んだため材料から色んな武器や道具を作り出すことができ、サバイバル術に長けています。

エリー・ウィリアムズ

14歳の少女で本作のヒロインです。
崩壊後の世界で生まれ、幸せな時代を知らずに隔離地域の中の世界しか知らない少女。
環境のためか気が強く喧嘩っ早い面があります。
ただ、時折年相応の少女らしい一面も見せることがあり、エリーの存在がプレイヤーにとって癒しになることも多いでしょう。

荷物としてジョエルに預けられジョエルと一緒に同行する中で、サバイバルの技術などを学んでいきます。
ゲーム中では基本的にプレイヤーが操作するジョエルに着いてくる存在ですが、一時的にプレイヤーが操作する場面もあります。
また追加DLCの「Left Behind ‐残されたもの‐」ではジョエルではなく、エリーが主人公となっています。

インフェクテッド(感染者)

20年前に突然現れた謎の寄生菌に感染し、人でなくなったもの。
他の人間に襲いかかり、噛みつくことで菌を感染させようとします。
菌の浸食度合いによって4種類のインフェクテッドが存在しています。

ランナー

感染してまだ日が浅い段階のインフェクテッド。
見た目はほとんど人と変わらないですが既に理性は失っており、視覚と聴力を頼りに人を見つけると走って追いかけてきます。
力は人並なので格闘でも倒せますが、集団で行動するのが厄介です。

ストーカー

頭の一部がキノコ状に変形した中期のインフェクテッド。
ストーカーという名前の通り、物陰に潜み奇襲を仕掛けてくるのが特徴です。
ランナーよりも視力が悪く、聴力が発達してきています。
性能的にはランナーと大きく変わりません。

クリッカー

頭部が原形を留めないほどに変形した感染後期のインフェクテッド。
クリック音のような鳴き声を発し、音波の反射から獲物の位置を感知するという人間離れしたことを行います。
視覚は完全に失っていますが逆に聴力が発達し、音に敏感に反応します。
ランナーやストーカーと同じく噛みつき攻撃を行ってきますが、噛み付かれた場合ナイフがないと回避できません。

ブローター

全身が固いキノコ覆われ、鎧の様になっている最終形態のインフェクテッド。
近距離では顎を引き裂く残虐な攻撃、中距離では胞子の塊を投げつける攻撃を行ってきます。
他のインフェクテッドに比べ耐久力が非常に高く、近接攻撃は全く聞かず通常の銃器でも撃破が難しい難敵です。
火が弱点となっているので、火炎瓶や火炎放射器を用意しておきたいところです。

ハンター

隔離地域外で生活している生存者グループ。
各地で生き延びるために小集団〜中集団で活動しているようです。
いわゆる無法者集団で、他の生存者から略奪した物資で生活しています。
軍などから奪った武器で武装しており、ジョエル達とは度々戦うことになります。

ファイアフライ

圧政を行っている軍に反抗している組織です。
マーリーンという女性がリーダーで、序盤、ジョエルにエリーを預け2人の旅のきっかけを作ります。
崩壊前の世界に存在した「政府」の復活を理想に掲げていますが、そのやり方は軍やハンターと大差ありません。
ハンターと比べて大きな組織で各地に構成員がいるためか、至る所に「ファイアフライのタグ」が落ちています。

マルチプレイのシステム

「ラストオブアス」は上記で説明した1人用モードの他、オンラインのマルチプレイモードがあります。
こちらは本編の世界観を利用したチーム対抗戦となっています。
マルチプレイでの大きな目的はファイアフライチーム、ハンターチームのどちらかに所属し、グループの生存者を12週間(84戦)生き延びさせることです。

グループの生存者の増減は物資の量によって異なります(物資が規定値よりも少ないと生存者減少、多いと生存者が増加)。
物資は対戦中に敵を倒す、仲間を生き返らせるなどの行動や試合終了後の勝敗によって獲得することができます。
12週間に達する前に生存者が0になるとゲームオーバー、12週間生存者が規定数生き残っていればカスタマイズアイテムなどがアンロックされます。

物資を得る対戦は最大4対4のチーム戦。

プレイヤーには装備ポイント(初期値8)の範囲内で武器やスキルを装備することができます。
また、少しだけ試合が有利になるブースターを1つだけ使用することも可能です。
対戦は以下の3つのルールが用意されています。

資源争奪戦

チーム同士で敵を倒し合うチームデスマッチです。
チームで合計20回まで復活することが可能で、敵を全滅させるか時間切れの時に味方チームの残機が敵チームの残機を上回っていれば勝利となります。

生き残り戦

資源争奪戦と同じく、チームデスマッチです。
ただし復活がなく1回やられるとそのラウンドは復活できず、敵を全滅させるか、時間切れの時に味方の数が上回っていればラウンド勝利。
4ラウンドを先取した方が勝利となります。

金庫争奪戦

ステージ内に隠された敵チームの金庫を解錠するのが目的となる対戦です。
ダウンしている相手に必殺のトドメをしたり、ナイフキルを行ったりすることで敵を尋問することができチームで5回行うと敵の金庫の位置を特定できます。
金庫の位置が特定できれば金庫を開錠できるようになり、金庫を開錠したチームが勝利。
どちらも金庫を開錠できなかった場合、敵より多く尋問しているか、敵より金庫開錠が進んでいれば勝利となります。

「ラストオブアス」の魅力

映画のような世界観に入ってプレイできる

「ラストオブアス」一番の魅力は圧倒的なグラフィックと演出によって映画の中の人物を自分が操作している気分になれるところでしょう。
「アンチャーテッド」シリーズとも同様の魅力と言えますが、「ラストオブアス」は単なるアクションではなく、ホラーやサスペンス的な要素も含まれています。

アクション面ではやや地味ながらも、インフェクテッドに気づかれないようにドキドキしながら行動したり、エリーとのつかの間の何気ないイベントにホッとしたりとプレイヤーの感情は「アンチャーテッド」シリーズ以上に揺れ動かされるはずです。
また物語も奥深く、善悪では語れない大人の物語となっています。
普段ゲームをしない人でも映画好きな人であればきっと楽しめる作品だと思います。

マルチプレイにハマる人も意外と多い

発売日にPS3版の「ラストオブアス」を購入した人のほとんどがシングルプレイ目当てだと思いますが、意外にも(?)マルチプレイもかなり遊べる出来になっており、シングルプレイクリア後も長く遊んでいる人がいます。
そのためチームマッチの対戦TPSとして遊びたい人もオススメです。
PS3版は分かりませんが、PS4版であれば今もマルチプレイに人いますよ。

「ラストオブアス パート2」も発売予定!

PS3の名作ソフトとなった「ラストオブアス」ですが、PS4で続編となる「ラストオブアス パート2」が製作中であることがアナウンスされています。
こちらも発売されればほぼ確実に話題になるでしょう。
まだ「ラストオブアス」をプレイしたことがない人は「2」が発売される前に予習を兼ねてプレイしてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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