フランク・ダラボン:キャリアと作品

フランク・ダラボンは、「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」、「ミスト」、「ウォーキング・デッド」などの映画やドラマを手がけた世界的映画監督。彼の映画の魅力は脚本家としての才能も活かした衝撃的なラストシーンで、多くの映画ファンは今後も彼の新しい作品を待ち望んでいる。

生い立ち

映画ウォーキングデットが世界的に大ヒットし、今では中高年から若者まで誰もが知っているフランク・ダラボン監督。彼はハンガリー人で幼少期にフランスで生まれましたが、幼いときにアメリカへ移住しています。
1983年、彼の最初の作品は、スティーブン・キングの「312号室の女」という小説を短編映画にしたものです。

この作品は大ヒットこそしなかったものの、スティーブン・キングとの出会いがこの後の彼の人生に大きく影響を与えることになるのです。
「312号室の女」の短編映画の後は、彼が得意ジャンルとするホラー映画を中心に脚本の仕事をしていました。

脚本家としてのフランク・ダラボン

彼はアメリカを代表する映画監督ですが、映画の他に、脚本家としても恵まれた才能がありました。これまで関わった脚本は、有名どころで言えば、「プライベート・ライアン 」や「コラテラル」、「GODZILLA ゴジラ」などがあります。彼は観客を「あっ」と驚かせる展開や結末などの脚本を考えるのが得意なようです。

そして、実は、あの世界的有名監督であるジョージ・ルーカスの作品「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」やスティーブン・スピルバーグ監督の作品「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の脚本・構成にも携わっているのです。名監督も認める脚本家ということですね。

フランク・ダラボン監督の代表的な映画とあらすじ

ショーシャンクの空に

この映画は公開してからすでに20年以上経っていますが、観たことがない人も一度は耳にしたことがあると思います。そう、彼はこの不朽の名作である「ショーシャンクの空に」の監督なのです。
原作は先ほどもでたスティーブン・キングの小説で、ティム・ロビンスやモーガン・フリーマンも出演しています。彼はこの作品で一躍名前が広まったといっても過言ではありません。

映画のあらすじ

この作品は、1947年に冤罪で刑務所に入れられてしまったティム・ロビンス演じる、まじめで優秀な銀行員アンディの獄中生活と、刑務所にいる看守や、仲間とのヒューマンドラマを描いたものになります。その劣悪で過酷な刑務所環境のなかで、アンディは自分の理不尽な現実を打破するために希望と強い決意をもって脱獄するまでに起こる数々のドラマが見どころです。そして、この映画の見どころはなんと言っても、ラスト。ラストです!物語の最後に、他の映画にはないなんとも言えない「ほっこり感」が残るような感動に包まれる良い作品です。

・映画「ショーシャンクの空に」(1994) 予告編

グリーンマイル

アメリカのアカデミー賞作品賞にノミネートされているこの映画は、当時とても話題になりましたよね。そして、号泣して感動するオススメ作品といえば、もうこのグリーンマイルしかない!そう言っても過言ではないほどに、間違いなく泣ける作品です。
実は、この作品もまたまたスティーブン・キングの小説を映画化したものなのです。これまではスティーブン・キングの小説もあまりパッとせず、フランク・ダラボンも有名な作品がこれといってありませんでしたが、「ショーシャンクの空に」の大ヒットから、この「グリーンマイル」で2人の知名度はグンと上がりました。
今では映画界や映画ファンの間では、スティーブン・キング✕フランク・ダラボンの2人のコンビは、安心して売り出せる、観ることができるというブランド的価値をも持っています。

映画のあらすじ

この作品も、「ショーシャンクの空に」と同じく刑務所内の物語になりますが、今回は視点が全く違います。トム・ハンクス演じる、真面目な性格な看守ポール・エッジコムは、死刑囚が監修されているセクションの担当主任でした。ある時、殺人の罪で捕まった黒人の大男であるコーフィがこの監修塔に送られてきますが、ポールは彼が心優しく、無実の罪で投獄されたことを知ります。しかも、彼は人の病を治す特別な力をもっていたのです。このコーフィを中心に巻き起こる数々の奇跡と、人間の残忍さ、優しさなどさまざまな感情が入り交じる感動作品となっています。

・映画「グリーンマイル」(1999) 予告編

ミスト

スティーブン・キングとフランク・ダラボン監督の代表作第3段!これも彼ら名コンビの作品になります。この映画はB級映画とも言われていますが、それは、あえて有名俳優を起用せず、独特の世界観を表したかったからこそのものだと思います。また、この映画のおもしろいところが、小説では物語は完結せずに「これは続編もあるのかな?」と思わせる終わり方だったにも関わらず、映画ではしっかりとクライマックスがあり、1つの映画作品として完結している点です。
これは、おそらくフランク・ダラボン監督自身が考えた脚本で、これまでの映画と同じくラストにしっかりと観客を引き込んで終わらせるところが彼らしい作品です。

映画のあらすじ

ある日、主人公のデヴィッドと8歳の息子は、たまたま買い物でスーパーマーケットを訪れていました。すると突然街全体が霧に覆われていき、外では不気味な怪物たちに次々と襲われていく人たちが。同じく買い物をしていた人たちと共に身を護るために立てこもりますが、そのスーパーマーケットの中では人間どうしの争いが起こってしまいます。不気味な怪物の襲来と狂った人間たちから逃げるためにデヴィッドたちは危険な外へ出ていきますが、ここでも数々の試練が待ち受けているのです。不安と恐怖の中で繰り広げられる怪物との戦いや人間どうしの争い、そして衝撃のラストが見どころのホラー・ミステリー作品です。

・映画「ミスト」(2007) 予告編

ウォーキング・デッド

2010年から開始されたこの作品は、テレビドラマシリーズとなっており、フランク・ダラボンという名を世界的に知らしめた名作と言っても過言ではないかと思います。しかも、ドラマということで、公開開始から8年経った今でもシーズン9が公開され、物語が続いているのです。それくらい、世界中で根強い人気があり、ホラー映画としては過去最大の売上も記録しています。
しかし、驚いたことに、実はこの作品の監督であるフランク・ダラボンは、シーズン2の途中でなぜか解雇されていたのです。解雇の詳細は不明ですが、これは彼にとっても不満が残る結果だったと思います。しかし、ウォーキング・デッドの監督といったらやはりフランク・ダラボンという名前が出てきますし、これからも彼の得意なホラー系の映画の監督や脚本をしてほしいですね。

ドラマのあらすじ

このドラマのあらすじにつきましては、観たことがない人にも分かりやすいように説明しようと思っていました。ですが、8年もの間続くドラマで、何文字あっても説明が足りないので、とても簡単にまとめます。舞台はゾンビがうごめくアメリカで、主人公のリック・グリムスと彼に関係していく人が安全な地を求めて、数々のゾンビと戦いながら生きていくストーリーです。本当に迫力のあるリアルなゾンビが魅力で、ホラーというかゾンビ映画が好きな人にはたまらないです。また、映画と違って1話ごとに毎回ドキドキする展開があり、次の話が気になってしまって時間を忘れるぐらい、次々と観るのが止まらなくなると思いますよ。

・ドラマ「ウォーキング・デッド」(2010-) 予告編

フランク・ダラボン監督の魅力と今後の活動

彼の作品の特徴は、毎回映画のラストシーンに驚かされるということです。映画では、「正義は必ず悪者を退治して終わる」というようなラストが一般的ですね。しかし、彼の場合は、原作ファンから反対意見が多数出ることも覚悟の上で、あえて衝撃的な展開にしてみて、観客を「あっ」と驚かせるような作品にすることが多々ありました。これが、彼の監督としての個性であり、最大の魅力であると私は思います。
彼はホラーの他に歴史や戦争などにも興味があるそうで、今後の作品として、そういった今までとは一味違った作品も見ることができるかもしれないですね。
まだ彼の映画を観たことがない人は、この機会に是非見てみて下さい!

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