テイラー・スウィフト|攻撃的な世界的歌姫

世界的な女性シンガーソングライターで知られているテイラー・スウィフト。リリースする曲は次々にヒットし、多くのファンは彼女をAmerica’s sweetheartと呼ばれ親しまれている。私生活では世界的有名人との交際を繰り返し、その体験談を歌詞に盛り込むなど馴染みやすい半面、攻撃的な歌詞もある。

■裕福な家庭環境に育つ

テイラー・スウィフトは1989年12月13日、アメリカ合衆国ペンシルベニア州に生まれます。父は銀行のファイナンシャルアドバイザー、母は投資信託のマーケティング管理を行う人物です。(母はのちに専業主婦となる)

父の先祖は3代続く銀行の頭取でもあり、テイラー・スウィフトは裕福な家計に生まれ育ちます。生活の裕福さは彼女の最初の趣味である英国式乗馬からも伺い知れます。家ではポニーを何頭か所有していたとのこと。

9歳になるとミュージカルに興味を持ち始め、劇団に入団します。ブロードウェイにも定期的に遠征するほど本格的な活動をします。10歳になるころには自分で歌詞を作り、さらに、カントリーミュージックも好きだったことからカントリーの歌手を目指すようになります。

14歳のときにはミュージックシティと呼ばれるほど音楽が盛んなテネシー州のナッシュビルに行くことを決意。レコード会社に自分のデモテープを送るなど積極的な活動を展開します。

そして、ソングライターとしてRCAレコードの養成所と契約し活動を始めます。ところが自分の曲を歌いたかったテイラー・スウィフトはレコード会社と折りが合わず、1年もたたずにRCAレコードから離れることになってしまいます。

その後に契約したのは当時はまだマイナーなレコード会社であったビッグマシーンレコードです。そして、さっそくアルバム製作に取り掛かり、伝説的なメジャーアルバム「Taylor Swift」のリリースとなるのです。

■世界で最も稼ぐミュージシャンであり交際相手も有名人

テイラー・スウィフトは2016年、フォーブスによるミュージシャンの長者番付で年収1位に輝きました。(2018年は6位)2016年の年収は1億7000万ドル。当時2位のワンダイレクションの1億1000万ドルを引き離しての年収1位でした。送り出す曲がヒットし続けるため、常に世界のミュージシャンの中でも上位に入り込んでいます。

セレブである彼女の私生活では過去の交際相手もビッグネームが並んでいます。トップアイドルのジョー・ジョナス、俳優のジェイク・ギレンホールやハリー・スタイルズ。第35代アメリカ大統領のジョン・F・ケネディの甥っ子であるコナー・ケネディと交際していた時期もありました。

ちなみに、2015年度「最も稼いだセレブカップル」ではカルヴィン・ハリスと選ばれ、推定所得は2人合わせて1億4600万ドルとなりました。このように、歴代の交際相手は非常に豪華な顔ぶれになっています。

■曲作りは実体験が多い

テイラー・スウィフトは曲作りをするときに自分の実体験をもとにすることが多くなっています。デビュー曲である「Tim McGraw」は高校1年生のころに作った曲ですが、上級生の彼氏が卒業して遠くに行ってしまうときに2人でよく聞いた歌を耳にしたら私のことを少しでも思い出して欲しいとの願いが込められています。

2ndアルバム「Fearless」から生まれた大ヒット曲「Love story」は両想いの彼と家族の間で揺れるテイラー・スウィフト自身の切ない恋心が歌われています。「Forever & Always」はわずか27秒の電話で一方的にテイラー・スウィフトを振ったジョー・ジョナスへ向けた曲でもあります。

その他、様々な楽曲が自身の実体験をもとに作り出され、ファンからも共感を多く得ることからヒット曲も生まれやすくなっているのでしょう。一方で、別れた交際相手に対して怒りまで昇華することもあります。

デビュー当初は本人も好んでいたカントリーソングがメインでしたが方向転換をします。2014年にリリースしたアルバム「1989」はその象徴として世界中に衝撃を与えます。カントリーソングが全く入っていなかったのです。

カントリーソングよりもポップ寄りの曲が増えはじめたころから攻撃的な歌詞も増え、「あなたは本気じゃなかった」、「私たちは絶対によりを戻さない」、「トラブルばかりでもう嫌だ」などの想いを歌に綴るようになりました。

そして、女友達と派閥を組んで曲のPVやコンサートに出演してもらうことや、パーティーなどを通して関係を保っています。その友達らを含めて「テイラー・スクワッド(テイラー軍団)」と呼ばれるようになり強大なものになっていきます。

テイラー・スクワッドはライバルでもあるケイティ・ペリーを攻撃するための曲のPVのために集めたメンバーで次第に大きくなったとか。もともと2013年ごろからテイラー・スウィフトとケイティ・ペリーはバックダンサーを奪った、奪われたなどのトラブルから犬猿の仲になり、時折お互いが自身のSNS等で批判合戦をしているときもあります。

■ケイティ・ペリーとの関係

2013年あたりから犬猿の仲に発展してしまったテイラー・スウィフトとケイティ・ペリーですがケイティ・ペリーの方は早い段階から和解する機会があればすぐに応じると態度を軟化させていました。

しかし、テイラー・スウィフトは逆上するかのように出演したテレビ番組で「やりだしたのは向こう。彼女から終わらせるべき。」と歩み寄りませんでした。加えて、元交際相手などへの恨みや怨念をパワーアップさせたかのような曲を送り出します。ミュージックビデオも墓場からゾンビが出てくるシーンなど過激な仕上がりの作品もありました。

世界的な歌姫二人が険悪なムードとなっていましたが、2018年にいよいよ仲直りすることになります。5月にツアーをスタートしていたテイラー・スウィフトですがインスタグラムにケイティ・ペリーからのプレゼントを更新しました。

写真に写っていたのは箱に入れられたオリーブの枝と手紙。オリーブの枝は和解や平和を意味するものであり、手紙には「昔の友達へ」、「過去の行き違いや傷ついた感情について考え直したい。そして、誤解を解きたいと思った。」と記されてありました。

それに対しテイラー・スウィフトは「ありがとう、ケイティ」とコメントし、「楽屋に入ったら本物のオリーブの枝があった。私にはとても意味のあるもの。」と語っています。犬猿の仲からようやく仲直りした2人。これからの友情に期待したいところです。

■テイラー・スウィフトの政治的発言

アメリカのセレブリティは大統領選などがあると政治的発言を積極的に行うことが知られています。しかしながら、テイラー・スウィフトは政治的な発言を一切してきませんでした。

理由として考えられるのは原点でもあるカントリーミュージックにあります。カントリーミュージックを好むのは保守的な共和党を支持する地域。彼女が投票するテネシー州は2016年の大統領選挙でトランプ氏が過半数を獲得した地域でもあります。

よって、トランプ大統領が率いる共和党を批判するのは自分のファンを失うことにもつながると考え政治的な発言を控えてきました。

ところが、2018年の中間選挙を前に民主党候補者への支持を表明しました。考えを変えたのはこの2年に彼女自身に起こった出来事が関係しています。2017年に元ラジオDJのデヴィッド・ミューラーからセクハラを受けたことで訴訟を起こしたこと。

「Me too」、「Time’s Up」といった女性の権利を訴える運動なども影響しテイラー・スウィフトはLGBTの権利のための闘いを信じるとの発言をしています。一連の彼女の発言から共和党支持者もテイラー・スウィフトに対して厳しい発言をしている一方で、SNSなどの投稿には「いいね」が160万件も付くなど注目の発言であることは間違いありません。

・「Tim McGraw」MV

・「Love story」MV

・「Forever & Always」MV

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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