ビートルズ:ジョン・レノンが作曲した名曲10選

ビートルズで名曲を多く誕生させたと共にビートルズの中心メンバーでした。ポールとは全く違う印象の曲を多く残してきたジョン・レノンのビートルズ時代の名曲を紹介します。

ビートルズの曲のうち、7割はジョン・レノンとポール・マッカートニーによって書かれた曲です。

ただ、ビートルズの曲のクレジットは「レノン=マッカートニー」となっているものがほとんどで、ジョンとポールの2人が一緒に作ったと勘違いする人もいるかもしれません。実は、彼らがビートルズとしてデビューするもっと前に、どちらが曲を作っても「レノン=マッカートニー」として売り出していくことを2人で決めていました。

そのため、ジョンが単独で作った曲だとしても、ポールが曲の骨組みを作り、ジョンが補足した曲だとしても、全ての曲が「レノン=マッカートニー」のクレジットとなっています。

(Public Domain /‘The Beatles i Hötorgscity 1963’ by ingen uppgift. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

1:「Please Please Me」

デビューが衝撃的だったのは、「Please Please Me」という曲に大きな要因があります。ビートルズ2枚目のシングルとしてリリースされたこの「Please Please Me」がイギリス全土で大ヒットしたことをきっかけに、ファーストアルバム「Please Please Me(アルバムタイトル)」がリリースされるのです。

ジョン・レノンがリード・ボーカルとハーモニカを担当しているこの曲は、若々しいエネルギッシュな演奏が魅力的です。初期の頃の音楽を楽しんでいる雰囲気が感じられる曲なので、聴いていると楽しくなります。ビートルズの楽曲のなかでも、「Please Please Me」は外せない一曲でしょう。

2:「A Hard Day’s Night」

私が初めて買ったCDアルバムは、ビートルズの「A Hard Day’s Night」。だからこそ印象に残っている部分があるのかもしれません。しかし、アルバムの一曲目である「A Hard Day’s Night」を聴いた時、そこまでかっこいい曲だとは思いませんでした。当時中学生になりたての私にとっては、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirits」の方がかっこよく思えたのです。

現在私は26歳。この歳になって「A Hard Day’s Night」を改めて聴いてみると、とにかくロックでかっこいい曲だと感じます。ビートルズはロックンロールにポップさを混ぜるのが本当に上手いです。60年代初期の曲であることを忘れてしまいそうになります。こんな音楽を作り出せるアーティストは、ビートルズの他には存在しないのではないでしょうか。

また、リード・ボーカルは基本的にジョンですが、音程が高いところはポールが担当しています。

3:「Ticket To Ride」

「ビートルズ1」というベストアルバムにも収録されている、私もよく聴いていた曲です。ドラムのリズムを食うような独特な演奏は、「Ticket To Ride」を面白い曲だと感じさせる要素になっています。このドラムの演奏はポールがアドバイスしたものだとされており、当時としてはヘヴィなサウンドだったとか。

また12弦ギターのイントロフレーズがとても印象的です。この最初のフレーズはジョージ・ハリスンが演奏していますが、他のギターソロはポールが弾いています。その後も多くのミュージシャンがカバーしたことから、一般視聴者だけでなくミュージシャンにも人気が高かったことが伺えます。

4:「Tomorrow Never Knows」

ビートルズを聴き始める入り口として代表的なのは「Let It Be」や「Help!」でしょう。そしてハマっていくうちに「Tomorrow Never Knows」に辿り着くでしょう。おそらくほとんどの人がこの曲を聴いた瞬間、ビートルズの魅力から抜け出せなくなります。

最初のサイケデリックサウンドと呼ばれているこの曲は、ジョンがCコードだけで作りました。テープを繰り返し再生させるテープ・ループというポールのアイデアが盛り込まれ、かなり異様な曲に仕上がっています。また、ジョージがインド音楽に傾倒していたことも「Tomorrow Never Knows」から感じ取れます。

ビートルズを初めて聴く人にとってはオススメできない曲ですが、ビートルズがサイケデリック・ロック・バンドとして君臨することにも頷けるような曲で、とにかく面白いです。

5:「A Day In The Life」

この曲は、ビートルズの中でもかなりサイケ感の強い一曲、もしくは最もサイケな一曲かもしれません。そのくらい浮遊感と高揚感、目まぐるしいグルグル感のある、お酒もドラックもなしでトリップできるようなサウンド。サイケの中でも最高峰の楽曲だと思います。大部分はジョンによって書かれていますが、中間部はポールが書いたそうです。

曲調が変わるオーケストレーションや目覚ましの音など、印象に残る部分がとても多いので、聴いているだけでもちょっと疲れます。ローリング・ストーン誌の選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では26位にも選ばれており、音楽界に与えた影響も大きいでしょう。

また曲の最後に収録されている意味不明な繰り返しの音は「サージェント・ペパー・インナー・グルーヴ」と呼ばれていて、これがまた一層サイケ感っぽさを醸し出します。個人的に、ビートルズで1番と呼べるくらい好きな曲です。

6:「Strawberry Fields Forever」

ビートルズが67年代にサイケデリックサウンドを極めていたのは、ジョンによる作曲の力が大きいのだと感じます。ビートルズを代表するサイケデリック曲として、「Tomorrow Never Knows」「A Day In The Life」そして「Strawberry Fields Forever」をあげましたが、これらはすべてジョンによって書かれたものです。

「Strawberry Fields Forever」は、その当時の最新楽器だったメロトロンを使用した、なんだか不安げな曲に仕上がっています。また、実在した「ストロベリーフィールド孤児院」は現在、修道施設となっています。ビートルズファンが行ってみたい場所の1つでもありますね。

7:「All You Need Is Love」

「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」は、ビートルズの楽曲のなかでも特に有名で、歌詞がわからなくても心が温かくなるような魔法がかかった一曲です。私自身も口ずさみやすく、好きな曲の1つとなっています。

この曲は4拍子と3拍子を合わせた、変拍子の特徴的な曲。また、グレン・ミラーのイン・ザ・ムードや民謡のグリーン・スリーブスなどを使っており、実験的な要素も加わっています。

世界で初めての24カ国同時衛星中継のために作られた曲であるので、歴史的な第一歩を象徴する曲でもあります。

8:「Julia」

(Public Domain /‘Yoko Ono and John Lennon at John Sinclair Freedom Rally’ by Unidentified. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

「ホワイト・アルバム」に収録されたジョンのラブソング。子供の時に亡くなってしまった母ジュリアと、後の妻となるオノ・ヨーコに捧げた曲だといいます。ホワイト・アルバムの最後に録音された曲で、ジョンだけの単独収録だったそうです。「Yesterday」など、ポールは1人で収録することもありましたが、ジョンにとって「Julia」は唯一の単独収録です。

インド修行をした時にミュージシャンであるドノヴァンから教わったスリーフィンガー奏法が生かされた楽曲になっており、穏やかに歌うジョンの歌声がとても心地よいです。「Julia」ではサイケサウンドの印象は皆無でしょう。

9:「Good Night」

ジョンが作曲した曲の中ではかなり評価が高く、一聴するとポールが作曲したのでは?と思ってしまうような曲。ジョンの作曲ですが、リード・ボーカルはリンゴ・スターが担当しています。やっぱりリンゴの歌声はとても良いです。

オーケストレーションがとても心地よく作られたこの一曲。ジョンが息子の子守唄に作った曲だということもあり、心地よさをうまく表現できていますね。本来はこのようなオーケストラサウンドではなかったようですが、ビートルズのプロデューサーであるジョージ・マーティンがもっと甘いサウンドにしようと提案し、今のバージョンになっています。

10:「Come Together」

ビートルズ最後のスタジオ・アルバム「Abbey Road」の一曲目に収録されているこの曲は、ダークネスなブルースサウンドを聴かせてくれます。特にベースのお決まりフレーズはかっこいいですよね。私もベースでコピーしたものです。「Come Together」はビートルズの楽曲の中でも特に印象に残る曲の1つではないでしょうか。

怪しげな「シュッ」という音は、まるで「Shoot Me(俺を撃て)」と言っているようです。ビートルズが崩壊していく時期に作成された曲ということもあり、ジョンがビートルズを皮肉に表現した部分もあるようです。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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