元祖ハードロックバンド:ハードロックを代表する3大バンド

ハードロックという音楽のジャンルは、68年から70年代初頭にかけて誕生しました。誕生当時からの代表的なグループは、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスの3バンドです。今回はこの3つのバンドの特徴や、ハードロックに与えた影響を紹介します。

ハードロックの礎を築き、さらに進化させたことでも評価されているバンドが「レッド・ツェッペリン」「ディープ・パープル」「ブラック・サバス」です。

ロックが好きならどのバンドの名前も聞いたことがあるでしょう。特に、ディープ・パープルの楽曲は、現在でもCMなどで使用されています。「あっ!この曲聴いたことある」という曲は本当に多いです。

レッド・ツェッペリン:新たな衝撃を音楽界に提示したバンド

3つのバンドの中でも最初に人気を獲得したのが、レッド・ツェッペリン。ファーストアルバムは本国イギリスやアメリカで1位こそ取れませんでしたが、人気は確実に獲得していました。

彼らのファーストアルバムは、音楽界に衝撃を与えました。その1曲目である「Good Times Bad Times」は、ギターのリフとテクニック、ボーカルの高らかな声、ベースの安定感、そしてドラムの打ち出すグルーブ感など、その全てが当時のロック界には衝撃だったのです。

ボーカルのロバート・プラントは、今までにない歌唱法をロック界に持ち込んだことで有名です。艶やかで突き刺さる轟音ボーカルは、その後のロック界にも大きな影響を与えています。

ギターのジミー・ペイジは三大ギタリストの1人としても数えられており、ギターテクニックはもちろんのこと、テルミンを使ったステージパフォーマンスや、ヴァイオリンの弓でギターを弾くプレイを見せてくれます。新しいことに挑戦しつつ、トラディショナルな楽曲にも取り組んだギタリストです。

ベースのジョン・ポール・ジョーンズは、バンドのメンバーを影で支えた魔術師です。個性的な各パートの様子を見ながら演奏していることは、ライブからも伺えます。そしてベースのテクニックだけでなく、キーボードも弾きこなします。

また、レッド・ツェッペリンで外せない存在が、ドラムのジョン・ボーナムです。ファーストアルバムの衝撃は、ジョンのドラムによるところも大きいのではないでしょうか。豪快な力強さと、ジャズなどから影響を受けたドラミングが今までにはないもので、いまだに聴いてもワンバスとは思えない連打を披露してくれます。レッド・ツェッペリンの強烈なグルーブは、ドラム無くしては成り立たないでしょう。

ハードロックにファンクやレゲエなどの要素を加えて独創的なサウンドを表現する一方、古典的なフォーク調の楽曲も残しています。このようなポイントも、聴きごたえのある面白い部分です。

計9枚のスタジオアルバムをリリースしていますが、ファーストアルバムと解散後にリリースした最終楽章以外のアルバムは、米英ともに1位を獲得しています。このことからも当時の人気具合は伺えますね。

ディープ・パープル:爽快なリフと豪快なギター音がかっこいい

ディープ・パープルがデビューしたのは、レッド・ツェッペリンより1年早い1968年。しかし最初はハードロックとは言われていませんでした。ハードロックと呼ばれるようになったのは、ディープ・パープル第2期である1970年頃からです。

第1期の時も「Hush」などの名曲を残しましたが、ハードロックファンからすれば音が弱く、物足りない音楽だったのです。この頃の曲は、サイケやブルースなどからの影響が見られます。第2期からはハードロック路線に舵を切り、リッチー・ブラックモアのギターが冴え渡るようになります。

また、第2期は黄金時代でもあります。ボーカルのイアン・ギランは、ハードロックの特徴的な力強く甲高い声をパワフルに歌い上げました。彼は、その後のメタルやハードロックに大きな影響を与えました。

ディープ・パープルといえばギターのリッチー・ブラックモアでしょう。ロックにクラシックの要素を取り入れたことや、早弾きなどでも評価されています。凛々しい演奏スタイルから、ギターヒーローとして当時のギターキッズの憧れの的でした。

レッド・ツェッペリンやブラック・サバスと違った魅力は、ジョン・ロードのオルガンです。私個人の印象ですが、クラシカルな音楽性とオルガンがあったから好きになったと言っても過言ではありません。

ディープ・パープルの魅力は、どの人気曲もとても聴きやすいということ。レッド・ツェッペリンもブラック・サバスもリフはかっこいいのですが、ディープ・パープルは圧倒的に明快で、ノリやすいのです。一度聴いたら耳から離れないようなリフは、ディープ・パープルの聴きやすさの理由の一つになっていますよ。

第2期にはイアンが脱退したため、代わりにデヴィッド・カヴァデールが参加します。この時期、ディープ・パープルはさらに人気を獲得し続けます。そして名声を得たデヴィッドは、その後にホワイト・スネイクを結成。アメリカで大きな成功を納めることとなりました。

いまだに町ではディープ・パープルのリフが聴こえてくることもありますね。いつ聴いてもかっこいいのは間違いないです。

ブラック・サバス:ヘヴィーなサウンドでヘヴィメタルの開祖となった

(Public Domain /‘British heavy metal band Black Sabbath.’ by Vertigo Records. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

ブラック・サバスはハードロックを代表するバンドとしてではなく、ヘヴィメタルの開祖としても人気が高いです。今は活動していませんが、特にアメリカでは絶大な人気を誇っていると言います。

ブラック・サバスがデビューしたのは1970年2月13日の金曜日。アルバムのタイトルが「Black Sabbath(黒い安息日)」というタイトルでした。さらにアルバムの1曲目も「Black Sabbath」という曲名です。なんとも不気味ですが、ブラック・サバスのコンセプトが「人を怖がらせる音楽」というから納得です。

特徴としては、重低音と不気味で恐怖感煽るサウンドでしょう。印象的なリフが繰り返され、その繰り返しから生まれる息苦しさがなんとも言えない中毒感をもたらします。1曲のなかで印象的なリフが2つ繰り返されるのも面白いです。ただ、その独特すぎる音楽は聴く人を限定させているため、聴きづらいと感じる人も多いでしょう。

ブラック・サバスのメンバーを最初の集めたのはボーカルのオジー・オズボーン。別名「メタルの帝王」と呼ばれているオジーは、ブラック・サバスのボーカルとしてヘヴィメタルの原型を形成した人物でした。

ギターのトニー・アイオミは、ブラック・サバスの特徴的なサウンドを作りました。右手の薬指や小指が事故によって失われているにも関わらず、ローリングストーン誌が選ぶ偉大なギタリストでは25位に選ばれています。

オジーがアルコール中毒によって解雇されたこともあり、1980年代からは楽曲にも大きな変化が現れます。特徴的なリフやのゔぇーっとしたギター音はそのまま、爽快で軽快なサウンドに変化しています。この時代のブラック・サバスも面白いのでぜひ聴いてほしいです。

また、ブラック・サバスのボーカルには、ディープ・パープルの黄金期を支えたイアン・ギランも参加したことがあります。

聴いたことない人は聴いてみてください!

ハードロックの3大バンドを紹介しました。どのバンドもハードロックだからと言って、似ているわけではありません。レッド・ツェッペリンはフォークなどの古典的な音楽からの影響を強く受けており、ディープ・パープルは他の2バンドにはないオルガンを用いてクラシカルな要素を取り込んでいます。

またブラック・サバスはとにかく奇妙で、コンセプトがはっきりとしたバンドになっています。ハードロックが好きだけど、この3つのバンド全部聴いたことないという人にはぜひ聴いてほしいです。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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