カランビンサンクチュアリ:オーストラリアでコアラを抱っこできる自然動物公園

オーストラリアの代表的な動物と言えるコアラ。オーストラリアにはコアラのいる動物園がたくさんあるが、抱っこできる施設は非常に少ない。カランビンサンクチュアリは、自然をそのまま再現したかのようなナチュラルな雰囲気が魅力的。予約なしでコアラを抱っこできる場所として、連日多くの観光客で賑わっている。

オーストラリアのマスコットキャラクター!コアラの生態とは?

クリッとした目元と大きな鼻や耳、木の上で気持ちよさそうに眠る姿がとても愛らしいコアラ。

オーストラリア東部の森林地帯やユーカリの森などに生息している哺乳類の一種で、体の色は背面が灰色・腹面が白色。体長は約70cm前後、体重は約4kg〜15kgと個体によって大きく異なるのが特徴的である。

主に生息しているのは、ケアンズやゴールドコーストといった観光地で有名なオーストラリア東部だが、北部や南部にも生息している。オーストラリア南部に生息するコアラは、北部に生息するコアラよりも体が大きく体毛も長いことで知られている。

単独行動をする動物で群れを作らず、手足には鋭い爪の付いた5本の指を持ち木登りも得意だ。
またその可愛らしい表情とは裏腹に、コアラの肉体は樹上生活に適応するため非常に筋肉質というギャップもコアラファンにはたまらないだろう。

メスのコアラは腹部に育児嚢を持地、子どもができるとこの袋の中で大切に育てる。母親コアラの育児嚢からひょっこりと顔を出す赤ちゃんコアラ…想像しただけで癒し効果抜群に間違いなし。
そしてこの育児嚢の中には乳首が2つあり、赤ちゃんは母親の温もりに包まれながら安心しておっぱいを飲むことができるのだ。

コアラは、そんな愛情深くおっとりとした行動が特徴的であることから、よく「ストレスがたまらない」「マイペース」などと表現されることも少なくない。
しかし、実際は非常に神経質で些細な騒音や環境の変化からストレスを感じてしまいやすい動物らしい。

オーストラリアにはコアラを抱っこできる州とできない州があった?

上記でもお伝えしたように、コアラはその見た目からは想像も付かないほど神経質で繊細な動物。
そのため、動物園においてコアラの管理はとても重要で、できる限り自然に近い環境やストレスがかからない工夫を凝らしている施設が多い。

そんな繊細な性格ゆえに、オーストラリア国内では州によって「コアラの抱っこができる州」と「できない州」が存在している。
これからオーストラリアでコアラを抱っこしたいと思っている人がいれば、以下の情報は必ず頭に入れておきたい。

【コアラを抱っこできる州】

クイーンズランド州(ブリスベン・ケアンズ・ゴールドコーストなど)
南オーストラリア(アデレード)
西オーストラリア(パース)

【コアラを抱っこできない州】

北部準州(ダーウィン・エアーズロックなど)
ニューサウスウェールズ州(シドニー)
ヴィクトリア州(メルボルン)
首都特別地域(キャンベラ)
タスマニア州(ホバート)

コアラの抱っこができない理由として最も大きいのは、人間に抱っこされることでストレスを感じ、体調が悪化してしまうこと。オーストラリアではコアラの生存数が年々減少していることから、コアラ保護を徹底的に行うと同時に、動物園にいるコアラたちの環境を整える体制作りを進めているのだ。

コアラを抱っこできる動物園でも、施設によって抱っこできる時間を数分以内と制限していたり、その日のコアラの体調や気温などによっては抱っこができなかったりする場合も少なくない。

このように、抱っこができない施設でもできる施設でも、コアラの体調やコンディションを最優先として考えられているのである。

「コアラを抱っこできる」と謳っている施設でも、状況によっては抱っこNGとなってしまう日もあるということだけは頭の片隅に入れておこう。

コアラを抱っこできるおすすめの動物園

オーストラリアでコアラを抱っこできる州は、わずか3つ。ここでは、そんな数少ない施設の中からおすすめをピックアップしてみよう。

Australia Zoo

ブリスベンにあるAustralia Zooは、オーストラリア国内でもバンバンCM放送や広報が行われている超有名動物園。
観光で訪れたほとんどの人がAustralia Zooに足を運ぶといっても大げさではないほどで、コアラやカンガルーをはじめ、クロコダイルやタイガーといった迫力満点の動物たちを間近で感じることができる。
コアラを抱っこできる時間は1日4回(11:30/12:30/14:00/14:45)と決められており、予約も必要。
ぜひ時間に余裕を持って訪れたい動物園だ。

Currumbin Wildlife Sanctuary

冒頭でご紹介したカランビンサンクチュアリ。
ゴールドコーストのカランビンという小さな街にある、自然環境をそのまま施設にしたかのようなアットホームな動物保護公園。
27ヘクタールの敷地には、なんと100種類以上の動物が自然環境に近い状態で保護されている。
コアラの抱っこ時間に規制はなく、予約も不要なのでふらっと思い立ったときにコアラを抱っこできる気軽さが魅力的。
園内では鳥やカンガルーの餌やり、赤ちゃんワニの抱っこなどのアクティビティまたアボリジニーダンスなどのショーも盛んで、幅広い年齢層に対応している。

Dreamworld

ゴールドコーストにある人気の観光スポット「Dreamworld」は、まるで映画の中に入り込んだかのように感じさせてくれるアトラクションや、各種ショー・アクティビティを楽しむことができる総合型エンターテイメント施設。
そんなDreamworld内には、クイーンズランド州の「コアラを抱っこできる」という特権を活かしたブースが存在している。
コアラを抱っこできるチャンスは、10:00から実施される1回だけのアクティビティ。時間が決まってはいるものの、Dreamworldで思いっきり遊びながらコアラも抱っこできるため、わざわざ動物園に行かなくても済むというのはメリットだろう。

Cairns ZOOM and Wildlife Dome

ゴールドコーストやブリスベンと比べると、ケアンズにはコアラを抱っこできる動物園が比較的たくさんある。
その中でも特におすすめしたいのが「Cairns ZOOM and Wildlife Dome」。
この施設は「プルマン・リーフホテル・カジノ」の屋上に位置し、全天候型ガラス張りのドーム内で熱帯雨林を再現した動物園。
ケアンズ市内の主要ホテルに隣接しているので交通の便がよく、観光客にとっては訪れやすい施設だ。
またコアラを抱いての記念撮影はもちろん、ワニやヘビとの記念撮影も可能。
園内にはオーストラリアを代表する動物をはじめ、4mを超えるワニや極彩色のオウム、インコたちなども。
市内に位置しているコンパクトな施設でありながら、手軽にオーストラリアの動物を楽しめる人気施設だ。

コアラを抱っこする際の注意点

コアラを抱っこしたいのであれば、上記でお伝えした施設に足を運ぶ必要がある。それに併せて、ここではコアラを抱っこする際に心得ておきたい注意点をご紹介しよう。

予約が必要な場合がある

コアラを抱っこできる施設には「いつでも自由に抱っこできる」施設と「抱っこできる時間が決められている」施設・「事前予約が必要」という施設まで様々。スムーズにコアラの抱っこを行うためには、訪れる予定の施設についての事前調査が欠かせない。

・事前予約は必要なのか?
・タイムテーブル等はあるのか?

などといったことに注意をし、確認をしてから施設を訪れると確実だろう。

年齢や身長制限がある

コアラは繊細で警戒心の強い動物であることから、子どもが1人で抱っこする場合には特に注意が必要と言われている。
犬や猫でも「子どもの予期せぬ行動にストレスを感じる」場合もあるのだから、繊細なコアラにとっては子どものテンションについていけないことも…。施設によっては、コアラを安全に抱っこできるように「抱っこできる人の年齢や身長」に制限を設けているところもある。
子ども連れでコアラを抱っこしたいという方は、年齢や身長制限があるかどうかを確認しよう。

露出の多い服装は避ける

オーストラリアはカラッとして過ごしやすい日が多く、晴れている日中は冬場でもTシャツ1枚で過ごせてしまうほど。
しかし、あまりにも腕や肩を露出した服装でコアラを抱っこすると後悔してしまうはずだ。コアラは温厚でのんびりとした性格に思われやすいが、木の上での生活に適応するために「鋭い爪」を持っていることを忘れないようにしたい。

コアラを抱っこできる施設は少数派!事前チェックを怠るべからず

観光客が足を運びやすい「ブリスベン」「ゴールドコースト」「パース」といった主要都市では、コアラの抱っこを体験することができる。

特におすすめしたいのは広い敷地を持つ「カランビンサンクチュアリ」。コアラの抱っこはもちろん、カンガルーやワラビーなどの動物や、アボリジニーの文化などにも触れることができるという魅力がある。

可愛いコアラを抱っこするためには訪れたい施設のHPを確認し、予約状況やタイムテーブルなどをしっかりと把握することが何よりも重要である。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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