マイク・トラウト:ファンに愛されるスーパースター

エンゼルスの背番号27番、メジャーリーガーであるマイク・トラウト。彼は2012年から7年連続でオールスター入りしている正真正銘の『スーパースター』です。エンゼルスのエースである彼が1番人気を誇るのは、プレーが素晴らしいだけでなくファンとの交流が盛んなことも理由でしょう。2018年にはファンである少年への対応が神対応であると話題に。間違いなく、今後ますます活躍に期待が高まるメジャーリーガーの一人です。

優しい笑顔が印象的なエンゼルスのエース、マイク・トラウト。2年間のマイナー時代を経て、2011年にエンゼルスでメジャーデビューした彼は、26歳という若さながら7年連続のオールスター入りを果しています。まさに”モンスター級”のメジャーリーガー。本記事ではマイク・トラウトの経歴やプレースタイル、ファンとの交流もご紹介します。

1.マイク・トラウトとは?

マイク・トラウトは、エンゼルスの27番を背負うエース。まずはプロフィールをご紹介します。

1-1.マイク・トラウトプロフィール

名前:マイケル・ネルソン・トラウト(愛称:マイク・トラウト)

生年月日:1991年8月7日(27歳)※2018年時点

出身:ニュージャージー州

身長:188㎝

体重:106.6㎏

所属:ロサンゼルス・エンゼルス

背番号:27番

ポジション:外野手

右投右打

トラウトの経歴は大きく分けるとエンゼルス傘下に所属していた「マイナー時代」と、デビュー後の「エンゼルス時代」に分けられます。

1-2.マイナー時代(エンゼルス傘下)

2009年、MLBドラフト1巡目(全体25位)でエンゼルスから指名を受け、2010年〜2011年7月までの2年間をマイナー(メジャーの下位に位置するチーム)で過ごしました。入団後すぐ頭角を表し、2011年のシーズン開幕前にはESPN(アメリカのスポーツチャンネル)選定の有望株ランキングTOP100で1位に。また、MLB公式サイト選定の有望株ランキングでもTOP50の1位に選ばれたのです。

当時まだ10代だった彼は、全米から注目される期待のホープでした。

1-3.エンゼルス時代

シーズン開幕を”AA級”で迎えたマイク・トラウト。2011年7月8日開幕のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューを果たします。エンゼルスの指名からたった2年でメジャーデビュー、当時10代ということもあり世界中の注目を集めました。(10代のメジャーデビューは、2007年のジャスティン・アップトン以来)

メジャー昇格後、最初の2試合はヒットなし。その後はどんどん成績を上げ、2ヶ月連続で月間新人MVP(ルーキー・オブ・ザ・マンス)を獲得しました。さらに、月間MVP(プレイヤー・オブ・ザ・マンス)を同時に受賞し、その名を轟かせることとなりました。月間新人MVPと月間MVPの同時受賞は、リーグ史上初の出来事だったのです。

※MVPの判定基準…1シーズンのWAR(「打撃」「走塁」「守備」を含めた選手の総合的貢献度を表す指標)が8以上でMVP級とされる

2.マイク・トラウトの守備と打撃

輝かしい経歴を持つマイク・トラウトですが、守備や攻撃についてはどんなスタイルを持っているのでしょうか。

トラウトのプレースタイルは『スピード』が特徴。過去には「もっとも足の速い選手」「もっともベースランニングのいい選手」という走塁に関する2部門で『ア・リーグ1位』に選ばれたこともあるほどです。(『ベースボール・アメリカ』誌による監督アンケート)メジャーリーガーの一塁到達スピードが平均は4.2秒であるのに対し、彼は3.8秒という驚きの速さです。

【守備】

守備に卓越した選手に贈られるゴールドグラブ賞(ローリングス・ゴールドクラブ賞)こそ獲得していないものの、定評があります。駿足は守備にも生かされており、素晴らしいダイビングキャッチやホームランキャッチの数々が毎回ファンを沸かせます。最も有名なのは、デビュー後2012年のホームランキャッチ。年間ベストプレーに選ばれたこの好プレーは、マイク・トラウトのイメージを強烈に印象付けたことでしょう。

一方で、彼は「肩が弱い」と評価をされている事実もあります。プレーに関する様々な技術を高いレベルで発揮しますが、送球がやや弱いという印象もあるのです。

【攻撃】

巧みなスライディングはマイク・トラウトの真骨頂。故障する危険性があるにも関わらずヘッドスライディングを決めに行く姿は、メジャーリーガーを夢見る子どもたちにとってヒーローそのものでしょう。しかし、過去にはヘッドスライディングで親指を靭帯断裂し、長期離脱した経験もあります。復帰後、故障を感じさせないプレーを見せたのはやはりプロの力でしょうか。

打撃も豪快なトラウトはホームラン打者としても有名です。2014年、2015年は2年連続MLBオールスターゲーム最優秀選手に選ばれ、史上初の快挙を成し遂げました。

3.7年連続でオールスター!

最年少でオールスターゲームに出場したことが話題となった彼。2012年から7回連続出場しており、これは「トラウトこそメジャー史上最高の選手」と賞賛される理由でもあります。

※オールスター(MLBオールスターゲーム)とは、メジャーリーグベースボールを構成する2リーグ(アメリカンリーグ、ナショナルリーグ)の選抜チームによる対抗試合のことです。

マイク・トラウトが選ばれ続ける理由は、”オールラウンダー”であるからでしょう。守備でも攻撃でも実力を発揮し、チームに貢献する彼は「打つ」「走る」「守る」の3つをこなす、まさにスーパープレイヤーです。

4.ファンとの交流がすごい!

彼がスーパースターであり続ける理由は、プレーの素晴らしさ以外にもあります。それは、ファンとの交流が盛んで対応が素晴らしいという点。

マウンドではキリッとした真剣な表情なのですが、オフモードではとてもフレンドリーで茶目っ気のある性格なのです。スタンドの子どもたちに向かって笑顔で手を振ったり話しかけたり、以前からファンサービスの丁寧さは有名でした。

4-1.病気の少年を試合に招待

ファンとの交流には『奇跡』ともいえる素晴らしい話があります。その一つが、目の病気を患っていた少年、トーマス君を試合に招待した話です。

8歳の少年、トーマス君はトラウトの出身地と同じニュージャージー州に住んでおり、トラウトの大ファンでした。しかし、彼は「眼振」という視界がぼやけてよく見えない目の病気を患っており、それまで一度もハッキリとトラウトの姿を見たことがなかったのです。トラウトは少年の話を知り、手術でカリフォルニアを訪れるタイミングで試合に招待しました。無事手術を終えたトーマス君は、初めてハッキリとトラウトの姿を捉えることができたのです。憧れのヒーローを目の前にして言葉も出ないトーマス君。そんな彼と握手し、ハグするトラウト。

彼の人柄がわかる感動のエピソードですね。


4-2.インスタグラムで話題になった”神対応”

2018年のリーグ戦では、ある少年への対応が”神対応”であると話題になりました。(MLB公式インスタグラム)

https://www.instagram.com/p/BhNCHOlgisd/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=embed_video_watch_again(確認用に貼っておきます)

動画には、ベンチに座っているファンの少年の元へ向かうトラウトの姿。トラウトの登場に驚く少年。そして、当たり前のように持っていたボールにサインするトラウトを目の前に少年は口を大きく開けて固まります。さらに、記念撮影に肩を抱いてポーズを決めるトラウト。にっこり笑顔の彼に対し、緊張した少年のどこかぎこちない表情が可愛らしいです。

ボールを渡し、帰っていくのかと思いきや少年を呼びます。そして、そのままバット置き場へ。サインボールだけでなくバットまでプレゼントしたのです。飛び跳ねて喜ぶ少年でしたが、トラウトはそのまま笑顔で立ち去りました。

なんてカッコいい、素敵なファンサービスでしょうか。

マウンドでファンの期待に応えるだけでなく、試合が終わった後もファンサービスを忘れません。プレーでもファンサービスでも人々を魅了する、まさにスーパーヒーローですね。

5.まとめ

最年少でリーグ戦へ出場、数ヶ月後には月間新人MVPと月間MVPを同時受賞したスーパーヒーロー、マイク・トラウト。彼の魅力はプレーの素晴らしさに限らず、人間性にも現れています。ファンを大切にする心がまた新たなファンをつくり、彼の強さとなっていくのではないでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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