マルモッタン美術館:モネの作品を集めた美術館を知る

フランスにおける印象派画家の代表的な人物、クロード・モネ。そんな彼の作品を次男ミシェル・モネから多数寄贈を受けて展示しているのが、マルモッタン美術館です。
モネの作品に加えて、印象派の同志といえるピエール=オーギュスト・ルノワール、ベルト・モリゾなどの作品も展示しています。
美術館へは地下鉄からすぐにアクセスすることができ、英語・日本語・フランス語によるオーディオガイドを受けながら作品を観覧できます。

フランス印象派の代表的な画家として知られる「クロード・モネ」は、多くの作品を残しています。

このクロード・モネをはじめ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ベルト・モリゾなどの絵画作品を収蔵・展示しているのがフランス・パリにあるマルモッタン美術館です。

1966年、モネの次男であるミシェル・モネから作品が寄贈された後は「マルモッタン・モネ美術館」という呼称で親しまれています。

マルモッタン美術館の特徴

マルモッタン美術館の特徴について語るには、この美術館の歴史から理解する必要があります。

開館したのは1934年。

もともとこの建物は、1840年にヴァルミー公爵が狩猟用に建設した建物でした。

1882年にジュール・マルモッタンが購入し、改築のうえ邸宅として使用していました。

この建物を美術館として使用するための基礎を作ったのは、ジュール・マルモッタンの子であるポール・マルモッタンです。

彼は美術史家・収集家で、新古典主義の絵画、アンピール様式の調度品(ナポレオン1世の帝政期以降に流行した、豪華・荘重な意匠をもつ調度品)を収集していました。

これらは彼の死後、アカデミー・デ・ボザール(王立絵画彫刻アカデミー)へ寄贈され、1934年からはこのコレクションもマルモッタン美術館で公開されています。

印象派絵画の代表作とされるモネの「印象・日の出」がマルモッタン美術館へ寄贈されたのは1957年。モネの医者であるジョルジュ・ド・ベリオの収集品が寄贈された際、その中のひとつとして存在していました。

モネの作品が特に多く寄贈されたのは1966年、モネの次男ミシェル・モネからでした。

モネの次男からの寄贈があったことで、マルモッタン美術館のコレクション数は他の美術館よりも充実することとなったのです。

建物自体も、作品と合わせて楽しむことができます。貴族の邸宅であったという歴史を考慮してみると、その外観・内装どちらも息を呑む美しさです。

シャンデリアやテーブル、椅子、暖炉などの細かなインテリアも、展示作品と調和してひとつの空間を作り出しているということがわかります。

モネ好きにはたまらない美術館

(Public Domain /‘Claude Monet 1899 Nadar’ by Nadar. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

ご存知の通り、クロード・モネは世界的に評価されている画家です。

印象派を代表する画家として知られており、その先駆けといえる「印象・日の出」は1874年に制作されました。

マルモッタン美術館では、地下にモネの作品のギャラリースペースが取られ、多くの作品群を見ることができるようになっています。

(Public Domain /‘Impression, Sunrise’ by Claude Monet. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

「印象・日の出」のほか、「薔薇」「サン・ラザール駅」など評価の高い作品群も同様に観覧することができ、モネの愛好家にとっては貴重な体験となるでしょう。

壁面いっぱいに展示されている地下のギャラリーの様子は壮観です。

モネは世界的に人気が高いため、作品を収蔵している美術館は常に混雑しており、落ち着いて観覧することができなかったということが旅行者の間で話題になりがちです。

その点、マルモッタン美術館は閑静な住宅街の中にある比較的小規模な美術館であるため、落ち着いてモネの作品を楽しむことができるスポットであるといえます。

一階には小さなショップも併設されており、文具や本、ティーカップなどの雑貨や、マルモッタン美術館ならではのユニークなお土産として、睡蓮の風呂栓などもあります。

マルモッタン美術館の入館料や入場方法について

マルモッタン美術館は、パリ16区にあります。

パリ中心部から西側にあたる場所であり、アクセスには地下鉄9号線のラ・ミュエット(La Muette)駅が便利です。

駅からの所要時間は、徒歩でおよそ5分。駐車場はありません。ラ・ミュエット駅からのアクセスは、駅のあるパッシー通りからアングル通りの分岐側に進み、ラヌラグ公園を抜けた先にマルモッタン美術館が見えてきます。

RER・C線ブーランビリエ(Boulainvilliers)駅からのアクセスの場合には、同様にラ・ミュエット駅のあるパッシー通りまで出てから西のアングル通り側へ向かいます。

入場時にドレスコードはなく、カジュアルな服装で訪れることができます。

個人での観覧の際には事前予約は不要ですが、団体の場合は事前予約が必要です。

土曜日の午後と日曜日の企画展開催時は団体利用ができません。

入場料は大人11ユーロ、7~11歳の子どもは7.50ユーロです。(7歳未満の子どもは無料)

なお、ミュージアムパスは使用できません。

1/1、5/1、12/25と月曜日は定休日で、営業時間は10~18時。

木曜日のみ21時まで営業しており、窓口は閉館30分前まで開いています。

入場時に3ユーロでオーディオガイドをレンタルすることができます。(対応言語は英語、日本語、フランス語)

美術館周辺のグルメスポット4選

マルモッタン美術館の周辺には、レストランも数多くあります。

美術館からおよそ300メートル南にあるのが「Non Solo Cucina」。

ここでは南イタリアン・地中海料理を提供しています。

美術館を観覧したあと、食事をとるのにも適しており、質の高いサービスを受けることができます。

美術館の東側400メートルほどの距離には「LA GARE」があります。

ここはフレンチを提供しているお店で、広く快適な空間の中で食事を楽しむことができます。

「LA GARE」は元駅舎だったため、印象的で目立つ建物となっています。

また、フレンチなら「LA GARE」の通りを挟んだ向かい側に「Le Grand Bistro Muette」もあります。

フレンチに加えて、ベジタリアン・ヴィーガン料理、グルテンフリーのメニューを提供していることが特徴です。

落ち着いた雰囲気の中で、スタッフからの温かいサービスを受けながら食事を楽しむことができる評価の高いレストランです。

もう少し北に足を延ばすと「Bon」というレストランがあります。

ここはアジアンテイストな料理を楽しめるレストランです。

内装はシンプルながら、高い天井やオシャレなインテリアがフランスの旅に訪れたという実感を与えてくれます。

まとめ

マルモッタン美術館は、フランスにある多数の美術館の中でも比較的小規模でありながら、クロード・モネの作品の収蔵数については群を抜いています。

有名な美術館は他にもありますが、モネの愛好家にとってはマルモッタン美術館を訪れ、これらの作品に触れることは貴重な体験となるでしょう。

アートを求めフランスを訪れる方は、ぜひマルモッタン美術館を選択肢に加えてみてください。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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