キャッシュレスの現在と未来:現金が不要な世界が到来?キャッスレス化する世界

キャッシュレスとは、現金を使わない決済方法の総称です。お財布を使わなくても、さまざまな場所でQRコードを読み取るだけで決済が完了してしまうこのキャッシュレスシステムは、わたしたちの生活をより快適にしてくれることが期待されている。

現金を全く使わなくても何不自由なく生活(=キャッシュレス化)ができる。そんな世界が少しずつ近づいています。キャッシュレス化を簡単に説明すると、銀行口座やクレジットカードを登録しておくだけで、あとは端末をかざす、触れるだけでお会計が完了してしまうというものです。

便利なサービスは今後どのように展開していくのか。また、キャッシュレス化のメリットやデメリットはどのようなことがあるのかなど、このページでは世界的に進むキャッシュレス化について詳しく解説をしていきます。

1.世界的大企業も進めるキャッシュレス

現金を使わない決済方法が、現在様々な国で進んでいます。その中でも特にキャッシュレス化に力を入れているのが、世界的なIT企業。そのような企業が今どのようなことをしているのか、詳しく説明していきましょう。

1-1.Appleが進めるキャッシュレス化

Appleは、アップルウォッチ・iPhoneをお財布がわりにするモバイル決済に力を入れています。これまでは、Apple IDにクレジットカードの情報を登録しておくことで、Appleが運営するiTunes storeの利用が可能でした。しかし、現在はそれだけにとどまっていません。

クレジットカードの情報をApple payに登録をしておくと、スマホやアップルウォッチがクレジットカードがわりになります。現在、Apple payで使用することができるカードは日々拡大しているため、今後どのようなカードにも対応することが予想されます。

また、ポイントカードもApple payで利用できるようになりそうな動きもあります。

1-2.アリババが進めるキャッシュレス化

アリババでは、現在2つの戦略でキャッシュレス化を進めています。1つは、Appleと同じようなモバイル端末を使用した決済方法。もう一つは、お財布がなくても買い物ができてしまう、完全にキャッシュレス化した店舗の運営です。

中国では、現在“盒馬鮮生(フーマー鮮生)”と呼ばれるキャッシュレスのお店の実証実験が行われています。この店舗は、従来のような現金で商品を購入するのではなく、QRコードを読み込んで決済するという仕組み。そのため、会計するための店員は配置していません。この活動が進めば、大型店舗でも店員を最小限の人数に抑えて運営することができるため、期待が集まっています。

1-3.Microsoftが進めるキャッシュレス化

Microsoftでは、アリババと同じようなキャッシュレス化の店舗の研究が進んでいます。Amazon GOのような完全無人店舗の運営を最終的に目指しているそうです。
現在は多くの問題が見られるため、実店舗への動きはまだ先ですが、この先実店舗として導入されることも考えられています。

このように、各企業がそれぞれの強みを活かしたキャッシュレス化を進めています。実験段階であるという面もありますが、今後キャッシュレス化が進めばますます動きが早まり、現金は全てデータ間のやりとりという日も訪れることでしょう。

2.キャッシュレスのメリット

世界的に進むキャッシュレス化の動き。キャッシュレスになることで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。

2-1.現金の事故が減る

小売店の大きな問題として現金事故の発生があげられます。1日に発生した現金事故が100円だとしても、積み重ねていけば大きな金額につながります。しかし、キャッシュレス化になることで、このような人員的なミスが一切なくなるのがメリットだと言えるでしょう。

2-2.混雑を緩和させる

お会計時に財布からお金をだしてお釣りを計算する、という動きが全くなくなり、スピーディーに会計をすることができます。今までかかっていた時間以上にスピードが上がるため、売り上げも必然的に伸ばすことができます。

2-3.お金の動きを把握しやすい

キャッシュレス化が進むと、お金の動きをネット上で管理することができます。どこにどれだけ使っていたのかをすぐに把握することができ、貯金や無駄使いをしてしまう人も管理することができます。

2-4.犯罪の抑制

ネットを通してお金の流れを作ることは不正を防止するため、マネーロンダリングができにくくなってしまいます。その結果、不正なお金での犯罪ができなくなるという強みもあります。また、お店自体に現金を置かなくなることで、強盗が犯罪をすることが不可能になります。

2-5.公共料金の管理

年金や公共料金など、窓口で支払うものがすべてデータでのやりとりになり、いつ決済したかを国としても把握しやすくなります。決済する側も払い忘れがなくなるので、料金の払い忘れで電気がストップしてしまうといった事態も回避することができます。

2-6.余計な手数料の削減

クレジットカード決済の場合、購入した商品以外に手数料が発生してしまいます。しかし、キャッシュレス決済の場合は即時決済なので、手数料がかかることはありません。無駄な手数料を省くためにも、キャッシュレス化は優秀であるということがわかるのではないでしょうか。

このように、キャッシュレスになることは生活を便利にするだけでなく、企業側も今まで以上に安全にお店の経営をすることができるのです。

3.キャッシュレスのデメリット

キャッシュレスには便利な面がたくさんありますが、デメリットもたくさんあります。

3-1.端末の状態により決済できない

キャッシュレスが使える状況は、電波が正常に働いた状態かつ、スマホも電源が入っている状態に限定されます。万が一スマホの電源が落ちてしまっていると、決済することはできません。また、電波が圏外の場合でも決済することは不可能になってしまいます。そのため、電波が使えない災害時にはキャッシュレスが全く使えないということも予想されます。

3-2.無駄遣いをしやすくなる

キャッシュレスの場合、利用者は簡単に会計することができるので楽々となんでも買い物をすることが可能です。人によっては歯止めがきかず、どんどんお金を使ってしまうような状況を作ってしまいます。

3-3.初期設備に費用がかかる

キャッシュレス化はお店にとって負担になることもあります。専用の読み取る機械やソフトウェアを導入しなければならないため、費用がかかってしまうのです。もちろん、初期投資を最小限に抑えて提供されている決済サービスもあるので、今後は初期費用をいかに安く済ませることができるかも重要なポイントになっていくでしょう。

3-4.郊外では使用できない

都心部であればキャッシュレス化を進めているお店が多くありますが、郊外になると使用できないケースもあります。キャッシュレス化は世界的にも始まったばかりなので、数年間は動向を見守る必要があるでしょう。

3-5.ウィルスにより、データ流出の恐れ

今後、決済サービスを狙ったコンピューターウイルスの登場が懸念されます。万が一このようなウイルスにかかってしまうと、自分のデータが流出するだけでなく、不正に決済をされてしまうことも。安全面が確立されるまでは、このような恐れもあることを知っておくと良いでしょう。

4.キャッシュレスはどこまで広がるのか

今後キャッシュレス化がどうなるかは、まだ断言できません。しかし、スマホが全世界で当たり前のツールになったように、キャッシュレスが当たり前になる時代もすぐそこまで近づいています。
そのためには数々の問題をクリアしなければならないため、今後の動きに注目をしていきましょう。

5.まとめ

キャッシュレスを利用すると、現金がなくてもいろいろなところで買い物ができます。利用者としても、お店側としても、ありがたいサービスであることは間違いありません。今後のITビジネスの動向にも注目していきましょう。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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