森林伐採の今後:森林伐採による地球の悲鳴に終止符を

森林伐採の増加は、世界規模で様々な悪影響を生じさせています。これは他人事ではなく、実際に私たちの生活をおびやかす問題なのです。森林伐採という行為は地球温暖化などの環境問題を加速させることから、今一度森林の役割と益について考え、個人としても森林保護に役立てる必要があります。

私たち人類が増え広がっていき、発展に向けて成長していくのは自然な事といえます。そのために、土地の確保や木材の消費等が必然的に拡大、増加するのは仕方ありません。ところが今、急激な世界的森林伐採が私達の生活をおびやかす原因になっているのです。

森林伐採の今後について、この記事を通して詳しくお伝えしたいと思います。

1.森林伐採が地球にもたらす影響

まず、森林伐採の原因について考えてみましょう。

森林伐採というと農地、工業地帯、宅地、商業施設等への転用といった原因が思い浮かぶのではないでしょうか。また、木材から作られる身近な紙材も、あらゆる分野で多量に使われていることは皆さんもご存知の通りです。では、それらを必要不可欠と思えるでしょうか。それとも、資源の無駄使いはやめるべきだと真剣に考慮できるでしょうか。

事実として、各地で急激な森林減少が生じており、世界的な大問題に発展しているのです。これは、仕方ないとは言い難いレベルにまで達しています。

先進国による商業伐採が主な原因と言われていますが、その他にも焼畑耕作が原因として挙げられます。これは、森林を焼くことで発生した灰と炭素で、土壌に栄養を与え耕作するという方法。また、焼畑耕作には土壌の改良以外に害虫の駆除、短期で耕地の確保に繋がるという利点があります。

しかしこの方法は計画的になされているとはいえ、思いもよらない森林火災を発生させる危険があるのです。他にも、焼畑耕作に伴う問題点はいくつかあるため廃止が呼びかけられていますが、完全廃止には至っていないのが現状です。こうした背景には、人口の増加と貧困が関係しています。

このような森林伐採は、他の要因と重なることによって私達に様々な影響を与えます。

1-1.「災害」

森林伐採によってむき出しにされた地表は、大雨で発生した大量の雨水をせき止めることが出来なくなります。そのため、それが濁流となり、山崩れや大洪水に発展するなどの被害をもたらし、多くの自然破壊や人命をも奪う状況を作り出してしまうのです。場合によっては、かつての自然を取り戻すことが困難にもなりえます。そこでの生活維持はもちろん、伝統的な文化さえ失ってしまいかねないのです。

1-2.「危害、絶滅」

森林伐採によって豊かな植物を失うのはもちろん、生息していたあらゆる動物も餌や棲みかを失い、その結果生態系に変化が生じてきます。こうして消滅してしまう動植物も出てくるでしょう。

ある動物達が餌や棲みかを求めて人間の生活領域に近づき、畑を荒らす行為や人間を襲ってしまうという事態を引き起こしています。こういった事態が起こると、その動物は危害を加える動物とみなされ、駆除すべきリストに挙げられていきます。こうして多くの動植物が人為的被害を受け、絶滅危惧種となっていくのです。残念ですが、今後も絶滅危惧種は増えていくと予測されています。

ここまでの例以外にも、更に深刻な影響を私達は受けています。その影響とは何でしょうか。

2.地球温暖化とは

森林伐採は、地球温暖化をもたらします。この地球温暖化は、空気中の二酸化炭素の割合の増加によって生じます。増加した二酸化炭素によって地表からの熱の放出が妨げられ、地球の温度が上昇してしまうのです。空気中の二酸化炭素が増加する主な原因は、石油、石炭の大量焼却ですが、それだけではありません。

森林は光合成によって二酸化炭素を減らす役割をしますが、森林伐採による森林の減少により、二酸化炭素の増加が進んでいるのです。

地球温暖化は、砂漠化拡大や南極の氷が溶けることで生じる海面の上昇を招きます。身近な問題としては、干ばつによる不作、異常気象による被害が年々増加している事を皆さんもご存じではないでしょうか。

このままいけば地球は荒廃の一途をたどり、人間も他の動植物も住むことが出来ない星になってしまうと言われています。宇宙で青く光る、美しい地球はこの先どうなってしまうのでしょうか。

今一度、私達のために森林がどのような役割を果たしているのか、目を向けてみましょう。

3.森林が果たしている役割

森林は人類にとって、生活を支えてくれる大切な資源ですが、その役割は単なる資源にとどまらず多岐にわたります。

森林は海と共に地球上の温度、大気のバランスと浄化をもたらすよう機能しています。そのおかげで人間を含む動植物が快適な環境を得ることができ、生命維持を可能にしてくれているのです。

森林浴とはよく言ったもので、誰もが森林からリラックス効果を得た経験があるのではないでしょうか。目にも優しくストレス解消となるため、心身の健康に一役買っているのです。

世界中の豊かな森林に目を向けてみると、そこには多種多様な動植物が生息する、まさに楽園というべき光景が広がっています。これまで、そしてこれからもテレビなどを通じて伝えられる映像や発見は、私達に驚きと感動を与えてくれるのではないでしょうか。

また、身近にある豊かな森林は山崩れや土石流等を食い止め、災害の被害の拡大を防ぐといった役割を担ってくれています。私達の命や生活を保護する防御としての役割に感謝することもあるのではないでしょうか。

なくてはならない大切な役割を果たしてくれている森林を、私達はどのように守っていくことができるのでしょう。

4.森林伐採対策について

地球規模のこの問題は、まず国際的に取り組まなければなりません。もはや特定の国や地域の問題ではなくなっているのです。では、世界はこの問題に取り組むためにどのような活動をしているのでしょうか。

1983年、国際熱帯木材協定「ITTA」が採択されました。1985年に国連食料農業機関である「FAO」が熱帯雨林の開発と保全を図り、支援するための熱帯雨林行動計画を採択。続いて翌年の1986年には、国際熱帯木材機関である「ITTO」が生産、消費をする各国の立場を踏まえて熱帯林の保全に取り組むようになります。1992年に開催された「地球サミット」では「森林原則声明」が採択され、1994年には「砂漠化防止条約」が採択されました。こうした動きをはじめとして、世界では様々な取り組みがされてきました。

では、個人としては何ができるでしょうか。森林伐採を減らすためには、木材資源を有効活用する必要があります。

まず、無駄遣いをなくし、リサイクルを活用することが大切です。現代は、かつてないほどの使い捨ての時代。便利な生活の代償は自然破壊のみならず、地球の崩壊を招いているという自覚を持つ必要があるのです。取り組みは小さなことから始めましょう。

他にも、緑を増やす活動に加わることもできます。庭やベランダで草木を育てることもその一つ。出来れば地域一丸となって増やすのが望ましいですが、個々の家でも効果はあります。小さなことに思えるかもしれませんが、小さな力は大きなことを成し遂げる力になることもあるのです。かつて資源のリサイクルはコストがかかるために実現不可能とされていましたが、一人一人の取り組みは決して無駄にはなりませんでした。今やリサイクルは当たり前となっています。

これまでの取り組みを続けながら、更に出来ることを見つけていけるよう、動いてみてはいかがでしょうか。

5.まとめ

森林伐採は、私達の身近な問題であり、地球的規模で破壊的な害を引き起こしています。それでも諦めることなく、国際的に様々な方法で取り組んでいくことが必要です。

今と未来のために、私達にも出来ることがあります。それは決して無駄にはならないと信じて、これからも個人レベルで取り組みたいですね。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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