ケミカル・ブラザーズ:これだけ聴けばケミカル・ブラザーズがわかる名曲10選

1990年代に活躍したケミカル・ブラザーズは、ロックとダンスを融合したミュージシャンとして音楽史に名を残しています。ホットでカッコ良いサウンド、踊りたくなるダンスミュージックが特徴です。EDMにも負けない骨太なサウンドを聴いてみてください。きっとケミカル・ブラザーズにハマることでしょう。

2010年代、世界的に人気を博したダンスミュージックといえば、EDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)。しかし、EDMが流行るよりもっと前の1990年代、イギリスでダンスを中心としたロックチューンが流行します。

それが、ロックを基盤にしたテクノミュージックです。その代表格がケミカル・ブラザーズでした。EDMはクラブなどで踊り狂うための音楽ですが、90年代のイギリスでも同じような音楽がうまれていたのです。夏を感じさせる熱い音楽を、ケミカル・ブラザーズから感じましょう。

ケミカル・ブラザーズの代表的な10曲を紹介します。どれもEDMには負けないほどかっこい楽曲ばかりです!

Chemical Beats:既に完成されたロック×ダンス

ファーストアルバムの代表曲として有名な楽曲。ユニット名でもある「Chemical」という名が入っていることもあり、ケミカル・ブラザーズを代表するような音楽です。1994年にリリースされましたが、この時からロックとダンスのちょうど良い混ざり具合がかっこいいですね!

この時のケミカル・ブラザーズはホットというより、ちょっとクール寄りのイメージです。アシッド・ジャズをベースに感じるファンキーなノリが、当時のイギリスっぽさを感じます。

Leave Home:特徴的なベースがケミカル・ブラザーズの顔に

「Leave Home」もファーストアルバムからのチョイスになります。アルバムの1曲目に収録されており、ケミカル・ブラザーズの第一印象を決める楽曲です。ゴリゴリのロックチューンで、激しさがあります。

轟音を掻き鳴らすベースサウンドと破壊力のあるドラムの特徴は、「Leave Home」の時点で完成されています。ロック色がかなり強いため、ダンスミュージックに抵抗のあるロックファンも虜になりそうですね。というより、当時のロックファンを虜にしたのは確かでしょう。

Block Rockin’ Beats :ケミカル・ブラザーズの象徴的なビート

「Block Rockin’ Beats」はケミカル・ブラザーズでもっとも有名なアルバムと言って良い「Dig Your Own Hole」の冒頭に収録された楽曲です。このアルバムからダンスミュージックとロックをうまく取り込んだ、ケミカル・ブラザーズらしい楽曲が多くなります。

「Block Rockin’ Beats」は特に、ロック感が半端じゃない!というよりはダンスとロックをうまく融合させていると感じます。ロックだけが強いわけでなく、ダンスの要素もしっかりと入ったノリの良いサウンドになっているのです。また、ベースの重低音と激しいドラムが印象的で、モヤモヤやストレスも弾け飛びそうになります。

Setting Sun:ロックファンも虜にした

ケミカル・ブラザーズの話をするなら、「Setting Sun」は外せません。なぜなら、この当時人気を博したオアシスのギタリスト、ノエル・ギャラガーがボーカルとして参加した楽曲なのです。この影響もあり、ロックファンもケミカル・ブラザーズを聴くようになったと言えるでしょう。

また「Setting Sun」はダンスにサイケデリックな雰囲気をまとわせた楽曲で、現代版「Tomorrow Never Knows」と言われています。「Tomorrow Never Knows」とは、ビートルズが発表したサイケデリックロックを代表する楽曲。確かにサイケ独特のトリップ感があり、クラクラしたサウンドでかっこいいですね。また、この楽曲ではイギリスのシングル・チャート1位を獲得しています。

The Private Psychedelic Reel:壮大なサイケサウンド

2枚目のアルバム「Dig Your Own Hole」は、ロックとダンスを取り込んだ新しさを感じさせるアルバム。最後の楽曲「The Private Psychedelic Reel」は、壮大なサイケデリック感たっぷりのサウンドです。10分に渡って繰り広げられるトリップは、気づけば宇宙旅行に旅立ったような高揚感をもたらします。

「ドラッグを打つとこんな無重力を感じるのかな」そんなことさえ連想させます。ライブのラストに演奏されることが多いようで、その場にいたら感動的な終わりを迎えられそうです。アルバムの最後を飾るにもふさわしい楽曲となっています。

Out of Control:時代を捉えたトランス感

90年代も後半になると、今までのダンスミュージックに新たな風が吹き込みます。それがトランスミュージックです。幻覚や催眠といった状態を表している音楽で、ロックで言うところのサイケデリックと比較的に似ています。3枚目のアルバム「Surrender」は、ケミカル・ブラザーズがトランスを取り入れた作品として有名です。

「Out of Control」はアルバムの中でも比較的ロックなサウンドですが、トランスの影響を大きく受けています。また、ロックバンドとして有名なニュー・オーダーのバーナード・サムナーとプライマル・スクリームのボビー・ギレスピーが参加していることでも有名な楽曲です。

Let Forever Be:軽めのケミカルサウンドがポップに

「Let Forever Be」は「Setting Sun」に続いてオアシスのノエル・ギャラガーが参加したアルバム。「Setting Sun」の時よりも軽いサウンドで、サイケ感も少なくなっています。このことから、ノエルのボーカルが印象に強く残る音楽です。ケミカル・ブラザーズとオアシスの共作のような楽曲で、かなり聴きやすくなっています。

初めて聴いた時はケミカル・ブラザーズの重低音感が少なく、ポップな感じが強い印象でした。ノリを楽しむより、歌を楽しむ音楽ともいえるでしょう。

Hey Boy Hey Girl:ノリノリのダンスさが発揮された楽曲

今まではロックやサイケが強かったケミカル・ブラザーズですが、3枚目のアルバム「Surrender」に関していえば、トランスを取り入れた楽曲の方が多かったです。この「Surrender」に収録された楽曲「Hey Boy Hey Girl」もトランスが強く表現されているのですが、みんなでノリノリになりながら歌えるところがとても良いです。

「ヘイ・ガールズ、ヘイ・ボーイズ、スーパースターDJs、ヒア・ウィー・ゴー! 」と言う掛け声とともにスタートする、トランスのノリの良さが出ている楽曲です。これはライブで盛り上がりますね。

Star Guitar:独自路線を歩み始めた楽曲

「Star Guitar」の頃から、ロックとダンスの独自路線からさらに一歩洗練された、新しい音楽を感じさせます。「Star Guitar」を収録したアルバム「Come With Us」は、ダンスフロアを踊らせてやる!というサウンドではなく、むしろ浴びるように聴く音楽といった感じでしょうか。

そんな「Come With Us」を代表する楽曲が「Star Guitar」。トランス感は残しつつ、太陽を浴びながら聴きたいメロディックな仕上がりになっています。クラブで踊り明かしたいとは思いづらい楽曲ですが、個人的にはこのようなサウンドが大好きです。

Galvanize:ヒップホップ強めの新たな楽曲

ダンスとロックの融合で名を馳せたケミカル・ブラザーズですが、「Galvanize」が収録されたアルバム「Push the Button」はヒップホップを主張したアルバムです。ケミカル・ブラザーズは新たなことに挑戦し続けるユニットで、当時のヒップホップとアシッド・ハウスの融合をテーマにしたアルバムとなりました。

確かにロックのイメージはあまり感じませんが、「Galvanize」ではブラックな音楽を取り込んでいて、ラップも印象的です。ストリングスを使用している点は、ブラック感とホワイト感の中立を表しているようにも感じますね。収録アルバム「Push the Button」はグラミー賞も受賞しています。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧