ニュージーランド・マタマタ・ロトルア:映画の世界に浸る街

南半球に位置する島国ニュージーランドは、豊かな大自然が広がる地球の楽園である。そんなニュージーランドに、世界的に愛される大作映画の世界観を堪能できるスポットがあることをご存知だろうか?その映画の名前は「ロード・オブ・ザ・リング」。ロード・オブ・ザ・リングの世界観をそのままに残した場所「マタマタ」。そして、近郊に位置するニュージーランド屈指の温泉地「ロトルア」の魅力を、併せて紹介していこう。

緑豊かな自然の地「マタマタ」

ニュージーランドの北島。国内最大の都市「オークランド(Aukland)」から、南へ車で約2時間。ハミルトン−ワイカト地方に位置しているのが「マタマタ(Matamata)」です。マタマタは酪農が有名で緑豊か。美しく広大な、牧歌的な風景が人気の場所です。マタマタの街には自然と、ゆるやかで穏やかな空気が流れています。

映画「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)」の劇中に幾度となく登場する「ホビット村」が、マタマタに建造されたのは1999年のことです。映画ロード・オブ・ザ・リングの撮影後、2008年には映画「ホビット(The Hobbit)」のために再建造されました。再建造された後、現在までセットは保存されており、観光することが可能です。

ホビット村の持つ美しい風景。その風景は映画のファンならずとも見ておきたい、おとぎ話のような世界観を持っています。穏やかに、かつ神秘的に、丁寧に作り込まれた細工の数々は、丹念に手入れがおこなわれており、風化しているようなこともありません。きっとあなたも、ホビット村の魅力に心掴まれてしまうことでしょう。

ホビットの村、その魅力

ロード・オブ・ザ・リングやホビットの3部作で、鮮明な印象を残したホビット村。ホビット村は「ホビトン(Hobbiton)」や「シャイア(The Shire)」の名称でも親しまれています。映画ファンにとっては聖地ともいえる場所のひとつでしょう。ホビット村は、あたかも昔からその場所にあったかのように溶け込んでいます。

監督である「ピーター・ジャクソン(Peter Jackson)」がこだわった、本物のような質感を持った小道具の数々。キレイに保たれた緑豊かな自然、鮮やかで彩り豊かなホビットの住んだ家など。絵画のように美しく絵になる景色は、世界を見渡してみても、ここでしか目にすることができないものといえます。

ニュージーランドには、ロード・オブ・ザ・リングやホビットの撮影で使われた有名なロケ地が多数点在しています。国内を回って、映画の世界を追体験してみるのもよいでしょう。その中でも、マタマタにあるホビット村の人気の高さは圧倒的です。映画ファンならずとも、訪れたら大ファンになってしまう可能性は、大いにあるでしょう。

映画のワンシーンが目の前に

「袋小路屋敷」は、映画の主人公であったビルボやフロドの住まいです。目にも鮮やかな小花が咲き誇る小高い丘の一角。映画の設定を反映して、袋小路屋敷は他のホビットの家よりも豪華な造りになっています。まん丸な形をした窓に扉。背景には、ホビットの村唯一という人口木が存在感を放っています。ホビット村の中でも要チェックの一軒です。

「パーティー・フィールド」は、劇中主人公であるビルボの111歳の誕生日をお祝いした場所。樹齢100年といわれる木「パーティー・ツリー」をバックに、印象的なシーンは撮影されました。このパーティー・ツリーが生えていたことから、ホビット村の場所はマタマタに決まったともいわれています。その独特な樹形に、圧倒されてしまうことでしょう。

およそ44にもなる丸ドアがついたホビットの家の数々。ゆるやかな丘陵地隊に設営されたホビット村の雰囲気は、まさしく童話の中の世界です。映画のファンはもちろん、映画をみたことがない人でも、その印象的な雰囲気に魅了されてしまうことは間違いありません。ニュージーランドに残る人口と自然の混在した芸術が、ホビット村の風景なのです。

パブ「グリーン・ドラゴン」でひと休み

穏やかな空気が流れるホビット村。その中でもひときわ美しく、目を引く建物がパブ「グリーン・ドラゴン(Green Dragon)」です。映画の中でホビットたちの憩いの場として登場している、クラシカルな雰囲気の酒場。グリーン・ドラゴンに入る前から、その外観の印象的な美しさに酔いしれてしまうことでしょう。

グリーン・ドラゴンではさまざまな種類のビールや、ノンアルコール・ドリンクを楽しむことができます。オススメは自家製のジンジャービア。生姜の香りがピリリと効いたアクセント。刺激的な味わいがクセになります。ドリンクは専用のマグカップでいただきます。パブで働くスタッフたちとの会話を、ワイワイと楽しんでみるのもよいでしょう。

グリーン・ドラゴンの内部も村同様、細部まで丁寧に作り込まれています。滑らかな曲線を描いた部屋の仕切り。吸い込まれそうなほどに美しい窓。冬には暖かな火をたたえる暖炉も使用されており、気分を盛り上げてくれるでしょう。中にはホビットになりきることができる衣装も用意されていますので、撮影にも最適です。

グリーン・ドラゴンで過ごすひと時は、ホビット村で過ごす時間の中でも特に印象深いものになるはずです。フードメニューも充実しているので、食事をするにもよいでしょう。まるで映画の登場人物になった気分を味わえる。あなたもホビットの一員になって、この印象的なパブを楽しんでみてはいかがでしょうか?

ホビットの村を楽しむにはツアーへの参加を

ここまで紹介してきたホビット村の魅力。その魅力を体感するには、ツアーへの参加が必要です。「ホビトン・ムービーセットツアー(Hobbiton Movie Set Tour)」は、マタマタの「i-site」、もしくは現地にある「シャイアズ・レストカフェ」にて申し込みが可能です。昼はもちろん、夜におこなわれるナイトツアーも人気があるようですよ。

ニュージーランドの保養地「ロトルア」

ホビットの村があるマタマタの地から、車でおよそ1時間。約70km先に位置する街が「ロトルア(Rotorua)」です。ロトルアはニュージーランドで2番目に大きい湖「ロトルア湖(Lake Rotorua)」の南にある街。世界でも有数の温泉がある街としてその名を馳せており、世界中から多くの人が訪れています。

マタマタの街、ホビットの村を見学したら、ぜひロトルアにも足を伸ばしてみてください。ロトルアには温泉のほか、ニュージーランドの先住民「マオリ(Māori)」の文化も、色濃く残されています。ニュージーランドの歴史を知る上でも、とても重要な場所といえるでしょう。

「テ・プイア(Te Puia)」は、ロトルアが誇る観光の名所です。中でも注目するべきは、世界でも有数の間欠泉「ポフツ・カイザー」。最大で30m近くまで噴き上がるその光景は圧巻です。地球が産んだ大地の神秘を、存分に感じることができるでしょう。一面を覆う白い大地と湯煙は、ときに幻想的な一面を覗かせます。

テ・プイアの敷地内には、いくつかの間欠泉の他、泥が沸き立つ不思議な沼や、マオリ伝統の芸術を伝える美術工芸学校などがあります。美術工芸学校では、マオリが古くから受け継いできた彫刻や編み物などの伝統工芸を、間近で鑑賞することができるでしょう。テ・プイアには入場料がかかりますが、それでも見ておきたい名所といえます。

国際的な評価を受ける、魅惑のスパ体験

世界的に高い評価を受けるロトルアの温泉。「ポリネシアン・スパ(Polynesian Spa)」は、そんなロトルアを代表する、温泉の複合施設です。「コンデ・ナスト・トラベラー(Condé Nast Traveler)」誌の「世界の温泉トップ10」にもたびたび選出されたことのあるロトルアの施設。26にもなる温泉プールで、旅の疲れを癒すことができるでしょう。

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4つのエリアに分かれたポリネシアン・スパでは、水着の着用が必須です。さまざまな温泉プールのほか、温泉から臨むことができるロトルア湖の雄大な姿も見所のひとつ。また、施設内では種類豊富なスパメニューも完備しています。スパセラピーや泥を使ったパックを体験することも可能です。心と体を癒す場所、ぜひ訪れてみてください。

マタマタとロトルアで、映画の世界に浸る旅

映画の雰囲気を現実に残す街。マタマタに残るホビットの村は、連日世界から訪れる多くの人々を魅了し続けています。美しく広がる牧歌的な風景、鮮やかに彩られたホビットの家、丹念に手入れが施された植物など、見所も豊富です。また、近郊に位置する温泉の名地ロトルアにも、ぜひ足を運んでみてください。

マタマタとロトルア、2つの街への玄関口は、ニュージーランド最大の都市オークランドの「オークランド国際空港(Auckland International Airport)」から。ホビットの村を巡るツアー「ホビトン・ムービーセットツアー」は、マタマタのほか、ロトルアからでも参加可能です。ぜひ、映画の世界を体感しに、そして心と体を癒すために、これらの街を訪れてみてください。思い出深い時間になることを、あなたにお約束します。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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