軽井沢:ジョン・レノンとオノ・ヨーコが愛した街

1)日本の避暑地、軽井沢

軽井沢町は日本列島の真ん中あたりに位置する長野県にある町です。標高1000mの高原にあるため、避暑地としても大人気の場所です。
東京からは新幹線で約1時間ですのでアクセスしやすいのもポイントです。
1800年代から知識層や政財界の間で軽井沢に別荘を持つことが人気となり、今ではショッピングモールやホテル、ゴルフコース、スキー場などが広がる観光地となっています。
実はこの軽井沢、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが息子のショーンと一緒によく訪れていた町としてファンの間では有名なのです。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコが魅せられた軽井沢の魅力を探ってみましょう!

2)軽井沢とジョン・レノン、オノ・ヨーコの縁

オノ・ヨーコが日本人ということは有名ですが、彼女が日本の財閥の家系出身だというのはご存知でしょうか。
軽井沢には彼女の両親の別荘があり、その別荘にジョン・レノンとオノ・ヨーコは息子のショーンを連れて頻繁に通っていたとのことです。

(Public Domain/‘John Lennon and Yoko Ono laying in bed during their Bed-Ins for Peace in Amsterdam.’ By Eric Koch / Anefo. Image viaWIKIMEDIA COMMONS)

世界的有名人だったジョン・レノンとオノ・ヨーコがお忍びで来日しては、この軽井沢の別荘で夏のバカンスを過ごしていたのです。
彼らはアーティストとして忙しい生活を送っていましたので、軽井沢で過ごす時間は、何に気を使うこともなく息子とゆっくり過ごせる貴重な時間だったのでしょう…
3人の想い出の詰まったこの別荘は万平ホテルの近くにあります。

3)万平ホテル

ジョン・レノンとオノ・ヨーコの軽井沢の想い出を語る上で、万平ホテルは欠かせません。

万平ホテルは観光客で賑わう町から少し離れた静かな場所に位置し、シーズン問わず軽井沢の美しい自然に癒される場所です。
ジブリ映画『風立ちぬ』のワンシーンのモデルにもなっています。

万平ホテルは1700年代に旅籠「亀屋」として始まり、1894年に洋風ホテルとしてオープンした歴史あるホテルです。
ジョン・レノンは、ホテルの黒い梁に白い壁の外観にイギリスを感じ、落ち着いて過ごせたのかもしれませんね。

万平ホテルの中でも正面のアルプス館128号室が彼らのお気に入りでした。128号室はクラシックな軽井沢彫りの家具が置かれた落ち着いた部屋です。
1976年から毎年、軽井沢を訪れるたびにこの部屋に宿泊していたそうです。

(Public Domain/‘Porch, Mampei Hotel’ By Daderot. Image viaWIKIMEDIA COMMONS)

そしてファンに人気なのは1階のカフェテラスです。
ここでロイヤルミルクティーをいただくのがジョン・レノンの日課だったそう!
しかもこのロイヤルミルクティーは彼が特別に頼んでいたもので、当時はレシピが存在しなかったので、彼が作り方を教えたという逸話も残されています。

そんなジョン・レノン直伝のロイヤルミルクティーは、生クリームをたっぷり使っていてとってもクリーミー。
軽井沢の緑に囲まれながら、このロイヤルミルクティーを飲むひとときが素敵なものであることは言うまでもありません。あなたもここを訪れれば、きっと彼が感じたのと同じ安らぎに包まれることでしょう。

(Public Domain/‘Museum, Mampei Hotel – Karuizawa, Japan’ By Daderot. Image viaWIKIMEDIA COMMONS)

このホテルのダイニングルームに置かれていたピアノはジョン・レノンのお気に入りだったようで、売って欲しいと持ちかけたこともあるそうです。
結局万平ホテルはピアノを手放さず、ピアノはホテル内の史料室に展示されています。
繊細な飾りが施されたとても上品なピアノで、彼が気に入るのもわかります。今にもイマジンが聞こえてきそう!

カフェテラスだけの利用も可能ですので、ジョン・レノン、オノ・ヨーコの空気を感じにぜひ万平ホテルを訪れてみてください!

【軽井沢万平ホテル】
北陸新幹線 東京→軽井沢 約1時間10分
軽井沢駅より徒歩10分
軽井沢町軽井沢925
軽井沢 万平ホテル 公式WEBサイト

4)軽井沢フランスベーカリー

こちらはジョン・レノンが気に入って通っていたと言われるベーカリーです。

このベーカリーは、万平ホテルでベーカー・チーフを務めた田村寅次郎氏が独立して始めたものです。万平ホテルのベーカーチーフですから、クオリティは間違いないですね。
店内にはパンや洋菓子が並んでいますが、どれも創業当時のレシピを使用していて、伝統的な懐かしい味がします。
ジョン・レノンが愛し、また長くそれを愛するファンがいるのも頷けます!

店内にはイートイン・スペースがありますが、いつも観光客でいっぱいです。
ジョン・レノンの写真も飾られて、彼が愛した場所としてご主人が大切に守っていることが伺えます。
ジョンは毎朝自転車でこのベーカリーを訪れていたとか…
そして、決まってフランスパンを買い求めていたとのことです。

ちなみにジョン・レノンがお気に入りだったフランスパンは、外はカリカリ、中はふっくら。
昔ながらのレシピを使って一本一本丁寧に作られていることが感じられます。
ぜひご賞味ください!

【軽井沢フランスベーカリー】
北陸新幹線 東京→軽井沢 約1時間10分
軽井沢駅より徒歩10分
軽井沢町軽井沢618
フランスベーカリーオンラインショップ

5)老舗喫茶店、ミカド珈琲店

フランスベーカリーから坂を少し下ると、見えて来るのがミカド珈琲店で、こちらは軽井沢町でも老舗の喫茶店です。
元々は東京に創業した珈琲店で、軽井沢店は1952年にオープンしました。

ジョン・レノンとオノ・ヨーコはここでコーヒー豆を買い求めましたが、一番のお気に入りはモカソフトだったそうです。
コーヒー風味のモカソフトは本当に美味しいと大評判!
コーヒーの香りと苦味、そしてミルクのバランスが絶妙でさっぱりといただけるのが人気の秘密です。
コーンかカップを選ぶことができます。
このモカソフトとコーヒーゼリーがこの店の名物として50年以上もの間親しまれています。

店内二階のテラス席では軽井沢の風を感じながら食事が楽しめるのでおすすめです。
一番人気はモカソフトとコーヒーのセット。
熱いコーヒーを先に飲む?溶けないうちにソフトクリームをいただく?と迷ってしまいます!
コーヒー豆の種類も豊富ですので、お気に入りのコーヒーと共にモカソフトを頂いてみては?
もうひとつの名物、コーヒーゼリーとモカソフトをトッピングした「モカゼリー」もいいとこ取りで人気があります。
他にも、ミカド珈琲店ではコーヒー味のオリジナルスイーツが揃っています。
お土産にできるものもありますのでぜひ行ってみてください。

ちなみに、ジョン・レノンとオノ・ヨーコはモカソフトを食べながら軽井沢をお散歩していたそうですよ。
モカソフトをコーンで頼んで食べながら軽井沢の緑を満喫する…
彼らになったつもりで軽井沢を食べ歩きしてみては?

【ミカドコーヒー軽井沢旧道店】
北陸新幹線 東京→軽井沢 約1時間10分
軽井沢駅より徒歩25分
軽井沢町大字軽井沢旧軽井沢786-2
ミカド珈琲商会

6)離山房

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが通っていたというカフェです。
「隠れ家」と呼ぶにふさわしい、森の一角にあります。
軽井沢内でも特に緑の多い場所で、「中軽井沢グルメ通り」と呼ばれる美味しいものが並ぶ通り沿いにある小屋が離山房です。
忙しい現実から離れて休息するには恰好の場所で、これ以上ないほど「軽井沢らしい」スポットのひとつ。

特製のブルーベリージュースがジョン・レノンのお気に入りだったことで有名です。
開店以来の看板メニューで、軽井沢産のブルーベリーを使用した一品は地元産ということもあり、旅の思い出にぴったりですね!

店内にはジョンレノンの忘れ物であるメガネとタバコとライターのレプリカやオノ・ヨーコのスケッチなど、彼らの思い出の品が並んでいます。

彼らは特にテラス席を好んでいたと言われています。
そしてジョン・レノンは時折離れの東屋で読書をしたり、昼寝をしたりしていたそうです…
もしかしたら、この場所であの名曲ができたのかも!?
軽井沢の緑をいっぱいに感じながら、穏やかな時間を楽しんではいかがでしょうか。

【離山房】
北陸新幹線 東京→軽井沢 約1時間10分
軽井沢駅より車で10分
軽井沢町永倉820-96
離山房(りざんぼう) 公式サイト

7)中華料理店「滎林(えいりん)」

こちらは東京と軽井沢で営業している老舗の中華料理店です。
地元の人にも軽井沢で中華というならここ!と言われるほど愛されるお店です。
軽井沢店はコテージ風の建物に和風の灯篭が置かれています。
素材を活かしたシンプルなお味がとっても美味しいと評判のお店です。
一番人気の酸辣湯麺(スーラータンメン)は、酸っぱさと辛さのバランスがとても上品でこれを食べるために遠方から来る方もいるそうです。

そんな滎林での食事をジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻と息子ショーンは滞在中に何度も楽しんだそうです。
最後に利用した1979年の夏にジョンが座ったテーブルには写真が飾られています。
彼を思い浮かべながらお食事を楽しんでみてください。
4月から11月の期間限定営業ですので、閉店中の冬季はお気をつけください。

【滎林】
北陸新幹線 東京→軽井沢 約1時間10分
軽井沢駅より徒歩15分
軽井沢町軽井沢1151-3
赤坂 榮林

いかがでしたか。
軽井沢町の人たちは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、ショーン家族を有名人として扱わずに、そっとしておいてくれたそうです。
きっとその心遣いが、彼らが軽井沢を愛した所以かもしれませんね…
軽井沢には他にも見どころが沢山あります。
避暑地として夏には沢山の観光客が訪れますが、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの愛した軽井沢をめぐる旅というのはいかがでしょうか。
ふたりの愛した軽井沢、ぜひ訪れてみてください!

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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