ボリビア:珠玉の絶景を抱く国

高原の国といわれる南米の内陸国「ボリビア」。世界的に有名な絶景「ウユニ塩湖」や首都ラパスの街並み、美しいアンデス山脈など、ボリビアの持つ魅力は数知れません。そんな世界に誇る南米の絶景大国、ボリビアの魅力をお伝えしていきます。

絶景大国「ボリビア」

「ボリビア多民族国(Plurinational State of Bolivia)」通称ボリビアは南米に位置する共和制の国です。北と東にブラジル、南にはアルゼンチンと国境を接していて、南米で唯一の海がない国としても有名です。山岳地帯と高原地帯が織り成す光景が美しく、標高の高さも魅力のひとつで、首都のラパスは世界一の高所に位置する首都として知られています。

ボリビアの歴史は古く紀元前1500年前〜250年前頃に栄えたチリパ文化を発端に、様々な文化が繁栄と衰退を繰り返してきました。1532年にスペインの植民地となりましたが、ボリビア独立戦争を経て1825年に独立を果たします。長い歴史を紡いできた名残は、町のあちこちに刻まれています。

7つの世界遺産や広大美麗なウユニ塩湖、未だに謎が多いインカ帝国の遺跡、アマゾンに残る多様な原生植物など、この国に多くの文化的な恩恵を与えました。ボリビアには、それぞれの時代のそれぞれの魅力が宿っているのです。

世界最高高度にある首都「ラパス」

「ラパス(La Paz)」はボリビア西部に位置する事実上の首都です。憲法上の首都は「スクレ」ですが、現在は首都機能のほとんどをラパスが担っています。またこの都市が位置するのは標高約3,500メートルと高所のため、ラパスは「世界で最も高所にある首都」「雲の上の街」とも形容され、現地の人でも時折高山病に悩まされることがあるそうです。しかも、ラパスの中心街の標高は3,600メートルとさらに高く、すり鉢状に広がる街の上下の高低差は最大で700メートルにも及ぶのだとか。

ラパスの住宅のほとんどは「アドベ」というオレンジ色の干しレンガで作られていて、その家々が織り成す鮮やかな街並みが、広大な空とそびえる山々の風景によく映えます。酸素が薄いことと、燃えにくい素材のアドベを使った家ばかりあることから、この町ではほとんど火事が起らないという特徴もあります。

「ミ・テレフェリコ(Mi Teleférico)」というラパスと近郊の町を結ぶロープウェイが2014年に開通しました。当初の目的は渋滞緩和のためでしたが、そこから見えるラパスの町並みは息を飲むほどの絶景で、天気がよい日にはアンデス山脈を捉えることもできます。ミ・テレフェリコの路線には青・黄・緑などの色の名前が割り振られているので、名前を覚えることは簡単でしょう。

堂々と鎮座するバロック様式の教会「サン・フランシスコ教会」は、ラパスの街で最も有名な教会で、市民の信仰の中心地にもなっています。荘厳な雰囲気を持つ美しい建物で、内部は金箔が施された煌びやかな祭壇や中庭や回廊などがあります。残念ながら内部の撮影は禁止なので、心にしっかりと印象を焼き付けて帰りましょう。教会前の広場には大勢の人々が集まっていて、パフォーマーの姿やおみやげ屋さんなども豊富にあるので立ち寄ってみるのもよいでしょう。

標高3,500メートルの高所に位置するボリビアの首都、ラパスに広がる美しい街並みや風景。ロープウェイや教会などさまざま見所があるので、ボリビアの滞在拠点としても最適でしょう。ぜひ隅から隅までお楽しみください。

世界に誇るボリビアの絶景「ウユニ塩湖」

「ウユニ塩湖」は標高約4,000メートルの場所にあり南北100キロメートル、東西250キロメートルの広大な塩湖です。ボリビアを代表する景勝地であり、見渡す限り一面の地平線は圧倒的な美しさを誇っています。その神秘的な景色を体験するために世界中から人々が訪れるほどの絶景です。また、雨季と乾季で見せる表情が全く異なることもウユニ塩湖の魅力のひとつです。

「鏡張り」はボリビアが雨季に当たるシーズンの11月後半〜3月にかけて起こる、ウユニ塩湖の代表的な光景です。湖の表面に薄く溜まった水に澄み渡る青空が反射しまるで鏡のようになる現象で、これを見るためには「雨が降る」「水が溜まる」「翌日晴れる」という3つの気候条件が必要ですので、旅程に余裕を持って訪れるのがよいでしょう。

対して乾季のウユニ塩湖の姿は雨季のそれとは大きく異なります。乾季には湖の一面が乾き、まっさらな塩の大地が現れます。見渡す限りの地平線に燃える太陽、足元で煌く白い塩の大地、そんな風景に溶けこむ感動をぜひ実際に体験してみてください。

かつてアンデス山脈が海底から隆起した際に残った海水によってつくられたウユニ塩湖は、山の上に残った塩の湖という奇跡的でロマンチックな現象です。ここはまさに、自然が作った地上の芸術といえる場所ではないでしょうか。

「塩のホテル」はウユニ塩湖に佇み、建物の中のものまでほとんど全てが塩で作られたホテルで、現在3つの塩のホテルが営業しています。寝ても覚めてもウユニ塩湖に囲まれる体験ができるため、この場所の美しい朝焼けや夕暮れや満天の星空を全身で体験することができるでしょう。

世界でも屈指の景勝地ウユニ塩湖は、ボリビアを訪れた際には必見のスポットです。またこの湖をめぐるツアーも様々なものが開催されていますので、ウユニ塩湖を訪れる際はぜひ参加してみてください。

歴史を紡いだ白の街「スクレ」

「スクレ(Sucre)」は1991年に「古都スクレ(Historic City of Sucre)」という登録名で世界遺産に認定されたボリビアの首都です。16世紀に建造されたスクレは、その後銀が採掘され発展してゆき、1826年〜1890年まではボリビアの首都としての役割を担っていました。現在も憲法上では首都ということになっていますが、実際の首都機能のほとんどはラパスが担っています。

標高約2,600メートルにあるコロニアル様式の町並みが特徴的なスクレの別名は「白の街」。ほとんどの家の壁は白、屋根は赤で統一されていることからそのように呼ばれています。教会やスクレ伝統の織物美術館などが見どころのこの街は、洗礼された景観がとても美しいので散歩してみるだけでも楽しめること間違いなしです。

エメラルドブルーの美しい湖「ラグナ・ベルデ」

「ラグナ・ベルデ」は標高4,300メートルのチリとの国境沿いに位置する、エメラルドブルーの水の色が特徴の湖です。ラグナ・ベルデもウユニ塩湖と同じく塩湖ですが、銅などの沈殿物の影響でこのようなエメラルド・ブルーになっていて、光の加減や天候によってもその姿は大きく変わります。

湖の奥に佇む雄大なリカンカブール山は赤土色の山肌が特徴的なとても美しく、晴天の日には揺らめく湖面に山の姿が映り込む光景が見られ、運がよければフラミンゴに遭遇することもできます。アクセスはあまりよくないようですが、訪れてみる価値は大いにあるでしょう。

絶景が広がる南米の国、ボリビアの魅力

高い標高に位置する町や世界遺産の街並み、ウユニ塩湖やラグナ・ベルデなどの自然の名所に満ちた南米の絶景の宝箱、ボリビアの魅力を紹介してきました。あなたの心の琴線に触れる場所は見つかりましたか?きっと、実際に望む光景はその想像の遥か上を行くことでしょう。ぜひとも次の旅はボリビアにしてみてはいかがでしょうか?

ボリビアの玄関口「エル・アルト国際空港(El Alto International Airport)」はボリビアのラパスにあります。エル・アルト国際空港は世界でも最高高度に位置する空港であり、降り立った瞬間からボリビアの空気を大いに感じることができるでしょう。珠玉の絶景が広がる国この国の風景は、人生で一度は見ておきたいものばかりです。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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