アンゴラ共和国:砂漠、滝、圧倒的な大自然

砂漠に滝、大自然を満喫できる国、それがアンゴラ共和国である。南部に広がるナミブ砂漠、アフリカ第二の規模を誇る瀑布カランドゥーラ、そして国立公園に代表される圧倒的な大自然。これらの織り成す景観のコントラストは、アンゴラを代表する屈指の見所といえるだろう。また、アンゴラの首都ルアンダは世界一物価が高い街としても有名だ。近年急速に発展を遂げつつあるその街並みも見逃せない。アンゴラの魅力、お伝えしていこう。

アフリカ大陸の共和国「アンゴラ」

「アンゴラ共和国(Republic of Angola)」、通称アンゴラは、アフリカ大陸の南西部に位置する共和制国家。

北にはコンゴ共和国、南はナミビアと国境を交え、西側には雄大な大西洋を望みます。アンゴラの首都はルアンダ。近年、その成長が世界的な注目を集めつつある、アンゴラ最大の街でもあります。

公用語はポルトガル語を用いており、400年以上も続いたポルトガル支配の影響から、国の中にはポルトガルの文化が色濃く根付いています。アンゴラの歴史の始まりは1世紀。すでにその時期には、バンドゥー系の人々が現在のアンゴラの地に居を構えていたといいます。

※ンバンザ・コンゴ最初の教会跡地

その後14世紀には、コンゴ共和国が建国。現在アンゴラ唯一の世界遺産となっている都市「ンバンザ・コンゴ」を建造しました。その後、さまざまな歴史の変遷を重ねたのちに、1975年にアンゴラは独立し、現在に至ります。

広大な国土は地域ごとに気候が異なり、南部に位置するナミブ砂漠周辺では、砂漠性の乾いた気候が広がっています。地域ごとに異なる特色があることも、アンゴラの魅力のひとつといえるでしょう。また、今後の発展が注目を集めているアンゴラは、石油やダイヤモンドなどの資源が豊富。その影響から首都であるルアンダの発展は革新的で、世界一物価が高い街としても有名です。今後の発展も大注目といえるでしょう。

アンゴラの国土に残る歴史的な大遺産。「旧コンゴ王国首都の残影ンバンザ=コンゴ(Mbanza Kongo, Vestiges of the Capital of the former Kingdom of Kongo)」は、かつてアンゴラの地に興ったコンゴ王国の首都の姿を、色濃く残した遺産です。2017年に認定されたアンゴラ初の世界遺産は、注目必至でしょう。位置するのは、アンゴラ北西部です。

長い歴史を重ねる中で、豊かに育まれたアンゴラの魅力。アフリカらしい自然の光景も、世界からの熱視線が集まり続ける首都の街並みも、初の認定を受けた世界遺産の存在も、見逃すことはできないでしょう。

アンゴラの持つ、星の輝きのような名所や見所の数々。隅から隅まで堪能する為には計画は必須です。お勧めする情報をご紹介していきます。

アンゴラの現在の象徴、首都「ルアンダ」

「ルアンダ(Luanda)」は、アンゴラの北西部に位置する首都であり、最大の街。

アンゴラの全人口の30%~40%がルアンダに集中しています。大西洋に面したルアンダは、アンゴラの主要な港としての役割も果たしており、歴史上いくつもの重要な機能を担ってきました。街中には歴史的な建造物の大聖堂や城砦が残る一方で、近代的なホテルやショッピングモールも豊富です。また、建設ラッシュが続いているという高層ビル群も見逃せないでしょう。

「ルアンダ大聖堂(Cathedral of Luanda)」は、1628年に建造されたローマ・カトリック教の大聖堂です。ルアンダ旧市街にそびえる大聖堂は、街のアイコン的な存在。壮大なスケール感はありませんが、見た目に洗練を感じる白の外壁と、丸みを帯びた丸窓が印象的な建造物です。ルアンダを訪れたら、ぜひとも足を運んでみるのがよいでしょう。

「サン・ミゲル城砦(Fortress of San Miguel)」は、1575年に建造されたルアンダの街の守り神。

かつて激しい攻防を重ねたという城砦は、現在博物館としての役割を担っています。英雄の銅像や戦車、大砲に大破したヘリの残骸など、歴史の歩みを彷彿とさせる、さまざまな展示品が敷地内を満たしています。アンゴラの歴史の変遷を、肌で感じることができるでしょう。

また、サン・ミゲル城砦が位置するのは、ルアンダの中でも高台です。そのため、景色を楽しむには最高の鑑賞スポット。西に広がる雄大な大西洋の光景と、眼下に広がるルアンダの街並みを、一望することができるでしょう。必見の風景です。

「ルアンダ島」は、サン・ミゲル城砦から先に伸びる、細長い半島部分。

大西洋に細く突き出たルアンダ島では、砂浜と海が織り成す爽やかな光景を、潮風を感じながら堪能することができます。付近にはレストランやカフェも豊富に立ち並び、束の間のリゾート気分に浸ることも可能です。ルアンダ島のハイライトは夕暮れ時。海に落ちゆく夕日に染まる、一面のオレンジは絶景です。ルアンダ島で豊かな時間をゆっくり過ごしてみては。

アンゴラの首都ルアンダには、発展を続ける革新の街並みだけではなく、歴史が紡いだ貴重な資産や建造物が集っています。アンゴラの人口の多くがこの場所に集中している理由を、垣間見ることができるでしょう。

街並み、建造物に風景まで、その見所は様々。アンゴラの滞在拠点としても、ベストの選択でしょう。滞在を通して、その魅力を心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか?

アフリカ第二の大瀑布「カランドゥーラ」

「カランドゥーラの滝(Calandula Falls)」は、首都であるルアンダから北東へ約360kmの地点に位置する、アンゴラ最大の滝です。

アフリカ大陸でも、ザンビアにある「ヴィクトリアの滝(Victoria Falls)」に次いで第二の規模を誇る大瀑布。落差105m、幅400mにも及ぶ圧倒的な水の存在感は、なかなか体験できるものではないでしょう。カランドゥーラの滝周辺は、未だ観光用に整備がされておらず、入場料なども特に必要ありません。原始の姿そのままの、壮大なスケール感を堪能することができるでしょう。その反面、注意は必要です。

岩場を下れば、眼前に巡る圧倒的な水の轟きと水しぶき。瞬く間に立ち上る爆流の水煙は、さながら雷が落ちたかのような迫力です。正面で流れ落ちる想像以上の水量に、驚きを隠すことはできないでしょう。車があれば、近郊に位置する展望台へアクセスすることも可能です。滝の全景を望むことができるでしょう。柵などの設置がないため、鑑賞する際は要注意。

爆音轟く大瀑布、心が震える経験をぜひここで。

カランドゥーラ近くの奇岩群「ペドラス・ネグラス」

「ペドラス・ネグラス」は、ポルトガル語で「黒い岩」を意味します。

このアンゴラが誇る奇岩群を鑑賞することができます。カランドゥーラの滝からアンゴラ北東部に位置しているのでセットで訪れてみるのもよいでしょう。

ペドラス・ネグラスの地域一帯には、多くの黒い岩山がそびえ、特殊でユニークな光景を作り出しています。多くの岩山をくぐり抜けた先には展望台が設置され、圧巻の巨岩が織り成す不思議な光景を目にすることができます。黒く、丸みを帯びた岩山の連なりは、ペドラス・ネグラス唯一無二の風景でしょう。

大地が彩る月の風景「ミラドウロ・ダ・ルア

「ミラドウロ・ダ・ルア(Miradouro da Lua)」は「月が見える場所」を意味する岩山の絶景スポットです。

位置しているのは首都ルアンダから南へ約40km。周囲には邪魔するものが何もなく月のような、神秘的な光景だけが広がります。赤色の土肌に、地面に連なる切り立った幾重もの地層は、さながら月に生まれたクレーター。展望台からの眺めは、まるで宇宙を訪れたかのような気分へあなたを誘うでしょう。

燃えるような赤色と、乾いた大地の織り成す色のコントラスト。果てまで続くその光景はアンゴラの中でも屈指の美しさを誇るでしょう。一度見たら忘れることのできない美しさが、ここにはあります。

これまで出会ったことのない絶景との遭遇を、お約束します。

アンゴラに残るアフリカの自然「キサマ国立公園」

「キサマ国立公園(Kisama National Park)」は、ルアンダから南へ70kmの地点にある国立公園。

その敷地内ではゾウやキリン、エランドやクドゥなどの珍しい動物や、豊富な種類の野鳥の姿を、捉えることができるでしょう。特徴として、ライオンなどの肉食獣が少ないことが挙げられます。その影響か、国立公園の敷地にはほかの過酷なサバンナには存在しない、穏やかな空気とのんびりとした時間が流れています。

過去には、動物が絶えてしまう危機に瀕していたといいます。現在では動物たちの移住計画と、保護環境の整備によってその危機は回避しており、豊富な動物たちの生態系が、息を吹き返してきたといわれています。車やボートに乗り込んで敷地内を巡れば、自然の姿そのままの、動物たちの命の営みをダイレクトに感じることができるでしょう。

街と歴史、そして自然も豊かな国「アンゴラ」

アンゴラに存在するさまざまな魅力、ここまでお伝えしてきました。あなたの旅の好奇心をくすぐるような、魅力的な情報に出会うことができたでしょうか?

近年発展が進む首都ルアンダの街並みや歴史、時間の流れに身を任せてみるのも一興です。カランドゥーラの滝やペドラス・ネグラス、ミラドウロ・ダ・ルアの野生的で神秘的な存在感も、見逃せないでしょう。アンゴラの自然と動物を堪能することも、忘れるわけにはいきません。

また、アンゴラ南部に広がる世界最古の砂漠「ナミブ砂漠(Namib)」も必見です。

およそ8,000万年前に誕生したという砂漠は、隣国ナミビアにてユネスコ世界遺産にも登録されています。巨大で鮮明、陽炎のような砂丘の連続の美しさたるや絶景というほかないでしょう。澄み渡る青空と赤土の砂漠のコントラストは、まるで絵画のような鮮やかさです。

アンゴラの玄関口は、世界の注目を集める首都ルアンダにある「クアトロ・デ・フェベレイロ空港(Quatro de Fevereiro Airport)」です。アクセスするにも容易でしょう。アンゴラの注目度は、近年高まっています。これから発展を重ねるなかで、その名前を耳にする機会は増えていくことでしょう。尽きることのないアンゴラの魅力。そのすべてを体感するために、アンゴラを訪れてみてはいかがでしょうか?魅了されること間違いなしですよ。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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