アイルランド・ダブリン:静寂と洗練、アイルランドの首都

アイルランドの首都「ダブリン」は世界でも有名な都市のひとつ。その名前を耳にしたことがある人も多いだろう。ダブリンの街には長い歴史を紡いできたさまざまな建造物が姿を残している。歴史上重要な役割を担ってきた街のシンボル「ダブリン城」は、その好例といえるだろう。そんなダブリンを紹介していこう。

激動の歴史を紡ぐ街、アイルランドの首都「ダブリン」

「アイルランド共和国」は、イギリスの西に位置する共和制国家。世界で最も住みやすい国として、たびたび名前の挙がる魅力的な国のひとつです。「ダブリン」は、アイルランドの首都であり最大の都市。アイルランドの全人口の内、約1/3が首都圏に暮らしているとされています。アイルランド島東部に位置するこの街は、国の政治や経済、文化に至るまで多くの分野で中心的な役割を担っています。

2世紀の文献には既に「エブラナ」の名前で登場していることから分かる通り、この町の歴史は非常に長いものです。またダブリンはアイルランドの支配と解放を巡った、幾度の衝突の中で激しい戦闘の舞台となったこともあります。

現在のダブリンは、中心に位置する「ダブリン城」を囲うように、放射状に街並みが形成されています。地形は平らで気候は比較的冷涼、1日の中で気候の変化が起こりがちなので滞在中は注意が必要でしょう。ダブリンの街には、ダブリン城をはじめとして大聖堂などの美しい建造物のほか、ギネスビールなどが楽しめるアイリッシュパブなど、滞在中の楽しみも豊富です。街歩きから歴史探訪、美味しいお酒まで、さまざまな魅力が満ちています。

ダブリンの目抜き通り「オコンネルストリート」

「オコンネルストリート」は、ダブリンで最も人通りが多いといわれる目抜き通り。アイルランドの政治家「ダニエル・オコンネル」に由来しています。かつてカトリック教徒に対する差別撤廃のために尽力したオコンネルの名前は、ダブリンの人々の胸に深く刻まれているのでしょう。通りの南には堂々としたオコンネルの銅像が鎮座。360度どこから見ても絵になる立ち姿は、オコンネルの勇姿を見事に表現しています。

オコンネルストリートの長さはおよそ500m、幅は50mにもなります。通り沿いには観光案内所やお土産物屋、レストランやホテルなども充実、ダブリンの姿を知るためには、うってつけの場所でしょう。ダブリンを訪れたら、まず足を運んでいただきたいと思います。

「中央郵便局」は、オコンネルストリート上に建造された、歴史深い建物です。見た目はまるで宮殿のようですが、人々がアイルランド独立のために決起した「イースター蜂起」の際、蜂起軍の司令部として使用されていました。現在は修復を受け、見た目には綺麗な状態ですが、未だ外壁には当時の弾痕などが残されています。中央郵便局は、ダブリンで最も有名な建物のひとつでしょう。ぜひ注目してみてください。

アイルランド最大の教会「聖パトリック大聖堂」

「聖パトリック大聖堂」は、ダブリン中央に鎮座するダブリン城から見て南西の方角に位置する、アイルランド最大の教会です。建造されたのは1191年。ゴシック様式を用いて建造された教会の見た目は荘厳美麗。圧倒的な存在感をたたえています。灰色の外壁に、天を衝くようないくつもの尖塔。ダブリンが誇る世界的な建造物です。

聖パトリック大聖堂内部は、街の雰囲気を反映したかのように静寂そのもの。無数に設えられたアーチ状の装飾やキメ細やかに施された祭壇の模様、そして圧巻なのは本堂を囲うように設置されたステンドグラスです。青や赤、緑を用いた鮮やかなステンドグラスに陽光が差し込むことで、聖堂内はとても幻想的な空間に包まれています。

「ガリヴァー旅行記」を描いたアイルランドの作家「ジョナサン・スウィフト」も、この聖パトリック大聖堂で司教を務めていたことで有名です。大聖堂の美しく整った庭にはスウィフトの像が建てられており、彼の偉業が讃えられています。

1,000年を超える歴史を経た大聖堂「クライストチャーチ大聖堂」

「クライストチャーチ大聖堂」は、ダブリンの街が誇るもうひとつの大聖堂。ダブリン城のすぐ西方に位置しています。1038年にゴシック様式で建造された大聖堂は、1,000年以上の歴史の中で幾度となく改修を経験してきました。灰色の外壁に印象的な尖塔の数々、見事なゴシック様式の佇まいにはしばらくの間見入ってしまうことでしょう。無数のアーチ状をした窓の造りの壮麗さも見逃すことはできません。細部に施された美麗な細工にも注目です。

大きな円柱が堂々とした存在感を放つ本堂内部は鮮やかな印象を与えます。荘厳な造りの中に輝くステンドグラスの美しさ。地下には2000年代に改修された、全長63.4mの聖堂が開放されています。この地下聖堂はアイルランドで最大のもの、一見の価値ありです。博物館に展示された、パイプオルガンの中から見つかったという猫とネズミのミイラも見逃せません。

街の中心、ダブリンの象徴「ダブリン城」

「ダブリン城」が建造されたのは10世紀のことです。元々はバヴァイキングの砦が建造されていた場所に築城されました。その後長い歴史を経る中で増改築を繰り返しており、現存しているダブリン城の多くの部分は、18世紀〜19世紀に改修されたものだといいます。ダブリンの街の中心に位置する城には、人々の長年の想いが込められているのです。

ダブリン城はアイルランドが独立を果たすまでの間、イギリスの総督府として使用されていたという歴史を持ちます。また、それ以前にも行政と政治の中心としての役割を担った、まさにダブリンの象徴ともいうべき建造物なのです。現在でもアイルランドの重要な式典の際に使用されるというダブリン城、外観はもちろん、豪華絢爛に彩られた内部の装飾や佇まいは必見です。また見学ツアーが行われていますので、中庭までくまなく手入れが行き届いた街のシンボルを是非ご覧になってみてください。

ダブリンで本場のアイリッシュパブを楽しむ

「テンプルバー」は、パブの聖地ともいわれる「アイリッシュパブ」の密集エリア。生のライブが毎日のように開かれ、週末には多くの人々が足を運ぶダブリンを代表する場所です。各国さまざまなパブのスタイルがありますが、アイリッシュパブといえばその中でも圧倒的な知名度を誇る存在。本場の味や雰囲気を体感してみるのも、一興ではないでしょうか?ダブリンの食文化を知るうえでも非常にお勧めの場所です。

「ギネスストアハウス」はビール好きの人ならご存知、スタウトビールの王様「ギネス」の工場です。ギネスの発祥地は何を隠そうこのダブリン。長年愛されるビールの製造工程を見学したり、作りたてのビールを試飲したりすることが可能です。ビールにこだわりがあるダブリンの人々でも「あそこのビールは一味違う」と絶賛する美味しさ。ビール党の皆さんは訪れないわけにはいきませんね。

ダブリンといえばビール。そういっても過言ではありません。カウンターで先に支払いを済ませ、ビールを受け取り、地元の人々との話に華を咲かせるのもよいでしょう。

洗練された街並みが光る、ダブリンへトリップ

アイルランドの首都ダブリン、その魅力を余すところなくお伝えしてきました。気になる場所は見つかりましたか?街並みをはじめ、歴史を重ねた町並みや、本場のアイリッシュパブなど、ダブリンでは様々な体験ができます。あなたの想像を覆す、運命の出会いが待ち受けているかもしれません。

独自の文化を形成しているダブリンの街並み。街の中を散策してみれば、これまでにない新しい出会いが溢れていることでしょう。次の旅の目的地はダブリンに決まりです。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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