モーリシャス:インド洋の楽園、絶景の国

インド洋に浮かぶ楽園「モーリシャス」。アフリカ大陸の東、マダガスカル近郊に位置するこの島国には、「インド洋の楽園」と形容されるほどに素晴らしい絶景が広がっている。首都ポート・ルイスの近代的な街並みや、2つの世界遺産、7色に輝くシャマレルの絶景も見逃せないだろう。今からそんなモーリシャスの魅力を紹介していこう。

インド洋の楽園「モーリシャス共和国」

「モーリシャス共和国」、通称モーリシャスはインド洋のマスカレン諸島に位置する島国です。インドからの移民が多く住む多民族国家で、公用語は英語とフランス語。首都ポート・ルイスは近年その成長が注目を集めている街です。

島の周囲には多くのサンゴ礁が根付いており、世界でも指折りの美しい景観を望むことができます。全体的に平坦な地形が多いモーリシャスは、快適に観光することができるでしょう。気候は熱帯性気候で季節は夏と冬があります。時期により感じる印象も大きく変化するかもしれません。

モーリシャスの歴史の始まりは15世紀に遡ります。インドやインドネシア、そしてマレー系の人々が島を訪れたのがその始まり。かつてのモーリシャスは、人が住まない無人の孤島だったといいます。その後オランダ、フランス、そしてイギリスの植民地となった時代を経て、1968年には独立を達成。1992年には現在の共和制へ移行し、モーリシャス共和国が誕生しました。

ときに「インド洋の楽園」とも形容されるモーリシャス共和国。その美しさはアメリカの小説家で、世界的に有名な名作「トム・ソーヤーの冒険」の著者であるマーク・トウェインに「神はモーリシャスを真似て天国を作った」といわしめたほどです。またWHOの調査によって、世界で二番目に空気の質がよいといわれる国でもあります。

島が織りなす絶景や楽園とも呼ばれる温暖で穏やかな気候と空気、歴史を重ねた印象的な自然や建造物など、モーリシャスを語るための材料には限りがありません。ひとときでも訪れたら、虜になることは間違いないでしょう。

モーリシャスの中心、首都「ポート・ルイス」

「ポート・ルイス(Port Louis)」は、モーリシャス島の北西部、湾岸に位置する首都であり最大の街です。ポートルイスはモーリシャスの経済や文化の発信地。中心部には高層ビルが立ち並び、高度な街並みを形成しています。滞在拠点としても最適でしょう。

「アープラヴァシ・ガート」は、モーリシャスに存在する世界遺産のひとつです。ポート・ルイス近郊に位置するこの施設は、かつての移民受け入れをするための建造物。1834年〜1910年まで用いられていました。レンガで造られた簡素な施設内部には、合計で40万人近くの移民が収容されていたといいます。木製扉やアーチ状の門が印象的。名前は「移民海岸」を意味します。

主に現在モーリシャスに暮らす人々の大多数を占めるインド系の移民を受け入れていたというアープラヴァシ・ガート。施設としての歴史や背景はもちろんですが、モーリシャスという国を語るうえでも重要な、施設だといえるでしょう。世界遺産に認定されてから、多くの人がこの場所を訪れるようになりました。

「ブルーペニー博物館」は国内最古の切手を展示する、ポート・ルイスを代表する施設のひとつです。ここでは1847年にモーリシャスで初めて発行された赤色の1ペニー切手と青色の2ペンス切手を展示しています。これらはそれぞれ500枚ずつしか発行されていない、大変に貴重なものです。ブルーペニー博物館は、その貴重な切手を2つ1組で展示している価値ある場所です。歴史を経てなお、その美しさは健在だそう。

※画像はレプリカです

モーリシャスで発行される切手は、世界的にも美しいことで有名です。博物館に展示されている切手以外にも、現地で使用されている切手にも注目してみるとよいでしょう。博物館には切手のほか、島の歴史が詳しくわかりやすく解説されたブースや、近郊の海図などが数多く展示されています。モーリシャスの歴史に触れることのできる重要な施設です。ぜひ訪れてみてください。

モーリシャスが誇る7色の大地「シャマレル」

「シャマレル」は、モーリシャス島南西部に位置する小さな村です。モーリシャスで最も人口が少ない村のひとつといわれています。しかし、この村の見所は村内部にあるわけではありません。その近郊にはいくつもの、世界に知られる名所があるのです。

「シャマレル7色の大地」は、シャマレル村近郊に位置する圧巻の風景です。陽光の当たり具合によってさまざまに色を変える神秘的な大地は隆起に富み、大きなうねりを形成しています。約350万年前〜700万年前に噴火した火山の溶岩が、化学反応とともに固まり、その結果として誕生しました。

シャマレル7色の大地のハイライトは、朝の時間帯に訪れます。朝焼けに染まる大地の風景は、普段よりも一層神秘的な輝きをたたえ、とても幻想的なんだとか。この大地は区画整備されており、鑑賞するときは周囲に張り巡らされた遊歩道や展望台から眺めることになります。世界でも非常に珍しい7色に輝く大地の絶景。その光景は、まさしく地上にできた虹のようです。

「シャマレルの滝」は、7色の大地と同様、シャマレルの近郊に位置するモーリシャスで最大の滝です。最大落差95mにもなるという大迫力の瀑布。その光景は圧巻です。また滝底から跳ね上がる水しぶきは、滝のおよそ半分の地点まで上ってくるといいます。壮大な大自然の中、勢いよく流れ落ちるその姿は力強く、見ていると心が洗われる気持ちがします。モーリシャスでも屈指のリラクゼーションスポット。滝に心を癒されてみてはいかがでしょうか?

「ブラックリバー国立公園」は、モーリシャス島の総面積の内約3.5%を占める広大な動植物の楽園です。絶滅を危惧されている鳥類や植物が非常に多く生息しており、かつて目にしたことがない原始的な風景を目にすることができるでしょう。先に述べた「シャマレル7色の大地」や「シャマレルの滝」も、このブラックリバー国立公園内にあります。モーリシャスでも屈指の大自然は必見です。

敷地内にはトレッキングコースが整備されており、初級者〜上級者まで挑むことが可能です。モーリシャスの澄み渡る空気を全身で感じる、唯一無二の経験ができるでしょう。雄大なインド洋の景色に白い砂浜も魅力ですが、大地に根付いた動植物の自然の営みも同様に魅力的。ブラックリバー国立公園はあなたに最高の景色を見せてくれるはずです。

モーリシャスの歴史を刻んだ世界遺産「ル・モーン・ブラバン」

ル・モーン・ブラバンはモーリシャス島の南西に位置する半島。半島にはその名の由来となったル・モーン山が聳えており、標高556mの山頂から見えるインド洋はモーリシャス屈指の絶景です。気候に恵まれており、世界でも特に希少なマンドリネットというアオイ科の植物の、数少ない生息地でもあります。

ここはかつて逃亡してきた奴隷たちの隠れ家として使われていた場所で、ル・モーン山の洞窟や山頂には当時築かれた集落の名残が残されています。2008年には「自由を求めた奴隷たちの戦いのシンボル」として評価され、ユネスコ世界遺産に認定されました。モーリシャスの歴史を感じることはもちろん、浅瀬に囲まれた半島の美しさも堪能することができます。是非一度、足を運んでみてください。

インド洋の楽園、美しさ溢れるモーリシャスへ

絶景が遥かに広がるモーリシャス。その魅力を知れば一瞬で虜になることは間違いないでしょう。数あるリゾート地の中でも、モーリシャスの持つ魅力は特に強い輝きを放っています。海と砂浜の美しさもさることながら、印象的な建造物や、自然が生んだ神秘の光景、歴史を感じさせられる場所まで、多種多様な魅力がモーリシャスにはあります。

最後にもう一点、モーリシャスにはぜひとも知っておきたい絶景スポットがあります。それは、島を取り巻く雄大なインド洋の海の中。モーリシャス南西部には、世界的にも珍しい「海の中の滝」があるのです。潮で流れた砂や「シルト」という砕屑物(さいせつぶつ)、そして太陽の光が生み出す海の中の芸術作品。さながらトリックアートです。鑑賞するには上空からヘリコプターで。その風景は滝に飲まれるような驚きを、あなたに与えるでしょう。

モーリシャスの入り口となるのは「サー・シウサガル・ラングーラム国際空港」です。首都ポート・ルイスの南東に位置し、街へのアクセスも容易です。絶景に自然、歴史まで楽しむことができる神秘の島、モーリシャス。これまでその存在を知らなかった人も多かったのではないでしょうか。次の旅では是非モーリシャスを訪れてみてください。きっと心踊る出会いが、あなたを待っているはずです。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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