リバプール:ビートルズ生誕の地、世界遺産の街並み

イギリス、イングランドの北西部に位置する街「リバプール」。歴史上、貿易港として繁栄を遂げてきたこの街は、世界的に有名な偉大なるアーティスト「ザ・ビートルズ」生誕の地としても知られている。また、サッカーの強豪チーム「リバプールFC」のホームタウンとしても世界にその名を馳せている。2004年には街の一角がユネスコ世界遺産にも認定。世界からの熱視線を集め続ける一大都市、「リバプール」の魅力をお伝えしていこう。

ビートルズを生んだ街「リバプール」

「リバプール(Liverpool)」は、イギリスを構成する国のひとつであるイングランドの北西部に位置する街。マージーサイド州の中心都市といわれています。リバプールといえば「ザ・ビートルズ(The Beatles)」の出身地として世界に名を馳せているため、ご存知の人も多いことでしょう。1960年代〜1970年代にかけて活動を続けた、世界的なアーティスト。リバプールの街並みの多くには、ビートルズの偉大さを想起させる場所が豊富です。

また、サッカー好きの間で知らない人はいないといっても過言ではない「リバプールFC」のホームタウンでもあります。街の郊外にはホームグラウンドである「アンフィールド」も完備され、多くのサッカーファンがそれを目当てに訪れています。現地の熱狂を伺い知るにも旅は最適でしょう。サッカー好きならずとも、機会があれば訪れてみてください。クラブカラーの赤が印象的、美しい芝生が一面に広がる、壮大なスケールのスタジアムです。

話題の豊富な街リバプール。この街の歴史の始まりは1195年。文書上に街の記録が残っています。17世紀末にはイングランド北西部を代表する商業都市として発展・繁栄。1860年台には近隣の街マンチェスターとの鉄道路線が開通し、交通の要所としても革新を遂げたといいます。その繁栄は「帝国第二の都市」と呼ばれるまでになり、世界的にも名声を獲得してきました。現在はイングランドでも屈指の観光地として、知名度を高めています。

長い歴史が物語る、リバプールの豊かな繁栄。その名残は街に残る歴史的な施設や建造物に色濃く残されています。博物館や美術館など、芸術に触れることができる場所も潤沢といえるでしょう。ビートルズゆかりの場所も点在、世界から多くのファンが押し寄せています。また、世界遺産に登録された、港湾都市としての魅力も見逃せないでしょう。多様に満ちたリバプールの歴史と街並み。滞在を楽しむための手札は多く用意されているのです。

リバプールの見所

「海商都市リヴァプール(Liverpool-Maritime Mercantile City)」として、2004年に世界遺産認定されている、リバプールの一区画。その区画一帯には、かつての貿易で栄えた港湾都市としての側面が、多く残されています。旅の目的地として外すことはできないでしょう。ほかにも圧倒的な規模を誇る聖堂「リバプール大聖堂」や、ビートルズの歴史をパネルや写真で体感できる「ビートルズ博物館」など、リバプールが持つ見所は多種多様です。

英国国教会として最大の規模を誇る「リバプール大聖堂」

「リバプール大聖堂(Liverpool Cathedral)」は1904年に建造を開始、1978年に完成を遂げた英国国教会の大聖堂です。尊厳を隠すことのない圧倒的な佇まいは、明らかな街のランドマーク。ゴシック様式で建造された赤土色の大聖堂の規模は、英国国教会のものとしてはヨーロッパ最大のものです。屋根材はコンクリートを使用。モダンで落ち着いた印象をもたらす丸窓とアーチ上の窓も特徴的です。街の雰囲気を厳粛なものに染め上げています。

堂々と中心にそびえ立つ塔の高さはおよそ101m。中から頂上まで登ることもでき、頂上からはリバプールの街並みが一望できます。その光景に心は魅了されるでしょう。多くの自然が街に残されていることにも気付くはずです。内部には多様な彩りを添えたステンドグラス、陽光が差し込むことで演出される本堂の雰囲気はとても幻想的です。パイプオルガンや鐘はイギリス最大規模。多くの見所があるリバプール大聖堂、ぜひ巡ってみてください。

世界遺産区画「海商都市リバプール」

2004年にユネスコ世界遺産に認定されたリバプールの街の一区画。リバプールの中心に残る6つの区画が、一括して認定されたものです。時代も建造物の特徴も、それぞれに異なるため、見ていて飽きることがないでしょう。リバプールの発展の軌跡を知るためには、どれも重要な場所ばかりです。中でも代表的な区画を、いくつかご紹介していきます。

「ピアヘッド(Pier Head)」は、19世紀〜20世紀にかけて栄えた、海商都市としてのリバプールの中心的な役割を果たしていた区画です。世界遺産区画の中でも真っ先に名前が挙がる場所のひとつでしょう。「スリーグレイシス(Three Graces)」と呼ばれている「ドック・ビルディング(Dock Building)」「キュナード・ビルディング(Cunard Building)」「ロイヤル・リヴァー・ビルディング(Liver Building)」。現在はオフィスビルとしての役割を担う、3つの建造物の佇まいには要注目といえます。

ピアヘッドの北に位置する「スタンリードック保存地区(Stanley Dock)」は、リバプールドックの心臓部。かつて活躍した倉庫やドックが、そのまま残されています。中には世界最大級のレンガを用いた倉庫も…。その姿は圧巻です。「キャッスルストリート保存地区(Castle Street)」は、商業区として栄えたエリア。現在でもリバプールの商業の中心地として、多くのお店が軒を連ねています。これらの区画は、リバプールを語る上で非常に重要なところばかりです。ぜひ時間を割いて、それぞれの区画の魅力を堪能してみてください。

リバプール観光のハイライト「アルバート・ドック」

「アルバート・ドック(Albert Dock)」は、1846年に建造された、世界で初めての完全なる耐火性の倉庫。世界遺産に登録されている区画のひとつです。ピアヘッドの南に位置するアルバート・ドックは、船の修復や貨物船の荷下ろしに使用されていました。水場を覆うように建てられた360℃の倉庫群は見ものでしょう。現在は観光地として改修されており、博物館や美術館も完備、夜にはライトアップもおこなわれ、幻想的な雰囲気を醸します。

アルバート・ドックの最注目スポットといえば「ビートルズ・ストーリー(The Beatles Story)」でしょう。ビートルズ・ストーリーはリバプールが生んだ世界的なアーティスト、ビートルズの誕生から解散までの軌跡を、パネル写真で追体験することができる、ビートルズ専用の博物館です。オーディオガイドも提供されているため、ビートルズのことを知らない人でも楽しむことができるでしょう。貴重なコレクションは、必見といえます。

ビートルズの輝かしい歴史を再認識「マシューストリート」

「マシューストリート(Mathew Street)」は、石畳が印象的な、狭く小さい通りです。その歴史は非常に大きく輝かしいものであり、ビートルズ発祥の地として広く認知されています。レトロな雰囲気が漂う通りには多くのパブが軒を連ね、独特の雰囲気を形成。ビートルズの銅像やレコード盤で装飾された一帯は、ファンならずとも必見の場所といえるでしょう。ビートルズの曲も、どこからともなく聞こえてきます。

「キャバーンクラブ(Cavern Club)」はデビュー前のビートルズがたびたび出演をしていたことで有名な場所です。1957年にオープンしたというクラブ内は、今もかつての姿のまま。ビートルズの曲も演奏されており、当時の熱狂を体験することができるでしょう。60年代のレトロな空気感を味わうことができるほか、ビートルズの関連グッズも販売されています。ドリンク片手に、若き日のビートルズに思いを馳せてみるのもよいでしょう。

マシューストリートは、ビートルズファンにとっては聖地とも呼べる場所のひとつです。リバプールのロックの中心地、その繁栄はここから始まったといっても過言ではないでしょう。また、リバプールには1967年に発表されたビートルズ往年の名曲「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(Strawberry Fields Forever)」の舞台となった孤児院も残されています。マシューストリートと併せて、足を運んでみるのもよいのではないでしょうか。

ビートルズの歩み、街の歩みを体感する、リバプールへ旅に出よう

イングランドの北西部、港湾都市として発展を重ねてきたリバプールの魅力をお伝えしてきました。街に残る多くの貴重な建造物、芸術に触れる場所、そして世界を代表するロックスタービートルズの軌跡を追体験できる場所など、その魅力を挙げ始めれば終わりがありません。滞在中、多くの人がその街の姿に心を虜にされるでしょう。イギリスの中でも特に注目が集まる街リバプールを、次の旅の目的地に設定してみてはいかがでしょうか。

「リバプール・ジョン・レノン空港(Liverpool John Lennon Airport)」は、ビートルズのリーダーであった「ジョン・レノン(John Lennon)」の名前を冠した空港です。その栄光は、これからも衰えることはないでしょう。多くの魅力を備えた街リバプール、歴史に芸術、そして音楽、リバプールFCのホームグラウンドを訪れることもお忘れなく。あなたの人生でも指折りの、濃密な時間が過ごせることをお約束しますよ。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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